デス・バイ・ライトニング(Netflix)キャスト・あらすじ|史実を基に描かれる大統領暗殺事件の裏に隠された真実

デス・バイライトニングあらすじキャスト 実話・実在の人物を基にした
「デス・バイ・ライトニング」(c)Netflix

作品情報

ストーリー解説

「デス・バイ・ライトニング(原題:Death by Lightning)」は、アメリカ史に実際に起きた“奇妙で衝撃的な暗殺事件”をもとに描かれる歴史サスペンス。

1881年、アメリカ合衆国第20代大統領に就任したジェームズ・A・ガーフィールドは、腐敗した政界を改革しようとする理想を持ちながらも、政党内の派閥争いや人々の期待に押し潰されそうになっていた。

そんな中、チャールズ・J・ギトーという男が登場する。ギトーはガーフィールドの熱狂的な支持者であり、彼のために尽力したと自負していたが、ガーフィールドが彼を外交官に任命しなかったことに激怒し暗殺を決意する。

ギトーはワシントンD.C.の駅でガーフィールドを銃撃し、彼を重傷に追い込む。しかし、ガーフィールドは即死せず、数ヶ月にわたり命を取り留めるが、医療ミスや感染症により最終的に命を落とす。

この事件は、アメリカの政治史における悲劇的な出来事として記憶されている。『デス・バイ・ライトニング』は、この実際の出来事を基に、ガーフィールドとギトーの間に存在した奇妙で狂気じみた関係を描き出す。

登場人物|キャスト

配信前の情報のため、役名や内容が異なる場合がございます。

ジェームズ・A・ガーフィールド

第20代アメリカ大統領。理想主義者でありながら、政治の派閥争いや民衆の期待に翻弄される複雑な人物。表向きは威厳ある大統領だが、内面では孤独とプレッシャーに押し潰されそうになっている。暗殺事件によって命を落とすまでの数ヶ月間は、政治的な重圧と個人の葛藤が交錯する。

チャールズ・J・ギトー

ガーフィールド大統領を暗殺した男。表面的には熱狂的な支持者で忠誠心を誇示する男。しかし、自分の期待が裏切られた瞬間に暴走する危うさを持ち、暗殺という極端な行動に出る。

クレイト(クレタ)・ガーフィールド

ガーフィールドの妻として、夫の政治的葛藤や暗殺の危機を間近で見守る。家族としての思いと不安が交錯する日々を通して、事件の影響を肌で感じる。

チェスター・A・アーサー

副大統領/後継大統領。副大統領として大統領のサポートに回るが、時折計算的な部分も垣間見える。歴史的背景を踏まえた上での行動や判断が、物語の緊張感を増幅させる。

ジェームズ・ブレイン

上院議員。政治的な助言者としてガーフィールドを支える存在。冷静な分析力と経験に基づき、時に大統領の決断を導くが、事件の影響でその存在感も試されることになる。

ロスコー・コンクリング

上院議員。政治的陰謀や派閥争いの渦中にいる実務者。表向きは忠実だが、内心でさまざまな思惑を抱え、ガーフィールドの周囲で微妙な緊張感を生む。


  • アリスター・ペトリー(ジョン・シャーマン役)
  • アーチー・フィッシャー(ジョー・ブラウン役)
  • バリー・シャバカ・ヘンリー(ブランシュ・ブルース上院議員役)
  • ベン・マイルズ(ジョージ・スコヴィル役)
  • カイル・ソラー(ロバート・トッド・リンカーン役)
  • ローラ・マーカス(モリー・ガーフィールド役)
  • ポーラ・マルコムソン(フラニー・スコヴィル役)
  • ショーン・パークス(チャールズ・パーヴィス博士役)
  • タッペンス・ミドルトン(ケイト・チェイス・スプラグ役)
  • ヴォンディ・カーティス・ホール(フレデリック・ダグラス役)
  • ゼルコ・イヴァネク(ウィラード・ブリス博士役)
  • エヴリン・クロウ(バース・スコヴィル役)
  • マデレイン・クロウ(メアリー・スコヴィル役)

ギャラリー/見どころ

ガーフィールド大統領を演じるのは『シェイプ・オブ・ウォーター』などで知られるマイケル・シャノン。暗殺者ギトーを演じるのは『サクセッション』のマシュー・マクファディン。

さらにファーストレディ役にベティ・ギルピン、副大統領アーサー役にニック・オファーマン、政界の実力者たちをブラッドリー・ウィットフォードやシェイ・ウィガムが演じるなど、キャストは超豪華。

本作の見どころは、政治サスペンスでありながらも「権力・信念・狂気・野心」といった普遍的な人間の欲望を丁寧に描いている点にある。ガーフィールドの理想と現実の狭間での葛藤、そしてギトーの暴走する信念。

ふたりの視点が交錯しながら、歴史の悲劇がまるで現在進行形の事件のように息づいていく。

制作には『ゲーム・オブ・スローンズ』のデイヴィッド・ベニオフ&D.B.ワイスが参加しており、重厚な映像美と緊迫した心理描写が見応え抜群。全4話構成のミニシリーズで、息をのむ展開が最後までテンポよく続く。

19世紀アメリカの政治の闇を描きつつ、現代にも通じる「権力と信念の危うさ」を突きつける一作だ。

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「デス・バイ・ライトニング」©Netflix

紹介している作品は、2025年10月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。