私たちは、誰にも知られずにそこを出た(Netflix)登場人物とあらすじ|原作とドラマの違いも解説

私たちは、誰にも知られずにそこを出たキャストあらすじネタバレ解説 実話・実在の人物を基にした
「私たちは、誰にも知られずにそこを出た」(c)Netflix

1960年代のメキシコ、ユダヤ系上流社会を舞台に描かれる衝撃の実話ドラマ「私たちは、誰にも知られずにそこを出た(原題:Nadie nos vio partir)」登場人物・キャスト・あらすじ。母親が夫に子どもを奪われるという悲劇をきっかけに、家族の絆、名誉、社会的抑圧といったテーマが複雑に絡み合う。登場人物の詳細、あらすじ、さらに原作小説との違いまで徹底解説します。

  • 2025年/メキシコ/全5話
  • 原題:Nadie nos vio partir
  • 英題:No One Saw Us Leave
  • 配信:[Netflix]
  • リリース:2025/10/15
  • オフィシャルサイト
    (外部サイトへ移動します)

あらすじ(ネタバレあり)

1960年代のメキシコ。上流階級に生まれたヴァレリアとレオは、ユダヤ系コミュニティの中でも格式ある家同士の結婚として注目を集めていた。しかし、表向きの幸せとは裏腹に、夫婦の関係は次第に冷え切っていく。

レオは支配的で暴力的、そして家族の「名誉」を何よりも重んじる男。ヴァレリアは、そんな夫の束縛から逃れたいと思いながらも、子どもたちのために耐えていた。

私たちは、誰にも知られずにそこを出たキャストあらすじネタバレ解説

ある日、ヴァレリアが家を留守にしている間に、レオは2人の子どもを連れ去り、国外へ逃亡。突然すべてを失ったヴァレリアは絶望の淵に立たされるが、母としての本能と怒りに突き動かされ、子どもを取り戻すために動き出す。

彼女の戦いは、夫との個人的な争いにとどまらず、「女性が声を上げることを許されなかった時代」への挑戦でもあった。家族ぐるみでの隠蔽、宗教的・社会的圧力、司法制度の壁――。あらゆる障害がヴァレリアの前に立ちはだかる。

レオは逃亡先で、子どもたちに「母はもう自分たちを愛していない」と吹き込み、子どもを“所有物”のように扱い続ける。彼にとってこの行為は、ヴァレリアへの復讐であり、同時に自らの支配欲を満たす手段だった。

一方のヴァレリアは、限られた手がかりを頼りに国外まで追跡を続け、やがて夫の隠れ家を突き止める。再会の瞬間、子どもたちは混乱と恐怖の中で母を見つめ、ヴァレリアは「あなたたちは私のすべてよ」と言葉を絞り出す。

しかし、彼女が子どもを取り戻すには、さらなる犠牲と決断が必要だった。レオの影響を受けた子どもたちの心を癒すこと、そして暴力と支配の連鎖を断ち切ること——それが本当の闘いの始まりだった。

物語の終盤、ヴァレリアはすべてを失ってもなお、母としての愛を貫く。彼女の姿は、ただの誘拐事件の被害者ではなく、「奪われた人生を取り戻す女性」の象徴として描かれる。

最終話では、時間を経て成長した子どもたちの視点から、当時の出来事が語られ、「誰にも知られずにそこを出た」というタイトルの意味が明らかになる。それは、彼らが逃げた場所ではなく、“心の牢獄”から抜け出した瞬間を指していたのだ——。

登場人物|キャスト

*配信前の情報により役名・役どころに相違する場合があります

ヴァレリア役/テッサ・イア

私たちは、誰にも知られずにそこを出たキャストあらすじネタバレ解説
©Netflix

支配的で暴力的な夫に耐えながらも母親として家庭を守っていた。しかし、留守をしている間に夫に子どもを奪われてしまう。絶望のなか、あらゆる手段を使い子供たちを取り戻そうとする。

テッサ・イア
  • Tessa Ía
  • 1995年04月03日生
  • メキシコ出身
  • 「レベルデ」
  • 「あの日、欲望の大地で」
  • Instagram X

2人の子供たち

私たちは、誰にも知られずにそこを出たキャストあらすじネタバレ解説

アイザック
ヴァレリアとレオの息子
演:アレクサンダー・バレラ

私たちは、誰にも知られずにそこを出たキャストあらすじネタバレ解説

アレハンドラ
アイザックの妹

レオ・サルツマン役/エミリアーノ・スリータ

私たちは、誰にも知られずにそこを出たキャストあらすじネタバレ解説
©Netflix

ヴァレリアの夫。表向きは裕福で尊敬される男性だが、家庭では支配的で暴力的な一面を持つ。ヴァレリアへの復讐や、家族の名誉を守るためという歪んだ動機から、子どもを連れ去るという残酷な行動に出る。

エミリアーノ・スリタ
  • Emiliano Zurita
  • 1993年10月29日生
  • メキシコ出身
  • 「ホアキン・ムリエタの首」
  • 「Zorro」
  • Instagram

ガブリエラ役/ナターシャ・ドゥペイロン

ナターシャ・デュペイロン
Natasha Dupeyrón

ヴァレリアのよき相談相手で親友。ヴァレリアが母として闘う中での心の支えとして描かれています。

ナターシャ・デュペイロン
  • Natasha Dupeyrón
  • 1991年6月3日生
  • メキシコ出身
  • 「Verano de Amor」
  • 「ラ・ロサ・デ・グアダルーペ」
  • Instagram X

ほか登場人物|キャスト

サミュエル役/フアン・マヌエル・ベルナル

フアン・マヌエル・ベルナル
Juan Manuel Bernal

彼の存在は母親としてのヴァレリアの行動に影響を与え、時には障害となり、時には支援となる中立的な立場を担います。

Juan Manuel Bernal
  • 1967年12月22日生
  • メキシコ出身
  • 「MONARCA/モナルカ」
  • 「ホアキン・ムリエタの首」
  • Instagram X

モイシェ役/フラビオ・メディナ

フラビオ・メディナ
Flavio Medina

ユダヤ系コミュニティの一員。名前の「モイシェ」はヘブライ語でモーセにあたる一般的な男性名で、1960年代のメキシコにおけるユダヤ系上流社会の文化や慣習を象徴しています。直接的な敵ではないものの、家族の名誉やコミュニティのしきたりを守ろうとします。

Flavio Medina
  • カリーナ・ヒディ
  • リサ・オーウェン
  • グスタボ・バッサーニ
  • アリ・ブリックマン
  • マリアナ・ディ・ヒローラモ

原作小説とドラマ版の違い解説

「私たちは、誰にも知られずにそこを出た(Nadie nos vio partir)」の原作小説とドラマ版にはいくつか違いがあります。原作は1960年代のメキシコ、ユダヤ系上流社会を舞台にしており、著者タマラ・トロットナー自身の実体験をもとに、母親としての心理や家族・社会の制約に焦点を当てて描かれています。

ドラマ版では、主人公はヴァレリアとして登場し、名前や一部の性格が変更されるなど映像作品としての演出が施されています。また、原作では母親から子どもを奪わう実父を、レオ・サルツマンとしてキャラクター化しています。

また、原作は心理描写や家族・社会の制約を丁寧に描くのに対し、ドラマ版ではスリルや再会、逃亡シーンなどが追加され、映像に適したアクションや対話が多く盛り込まれています。

子どもたちの描写も原作は心理的な側面が中心ですが、ドラマ版では表情や行動を通じて視覚的に表現され、視聴者に感情が伝わりやすくなっています。結末は母と子どもの再会、家族の絆という点では同じですが、ドラマでは時間軸を圧縮し、再会シーンをより強調して感情表現がわかりやすくされています。

さらに、原作は基本的に実話ベースであるのに対し、ドラマ版では法的な争いの描写や追跡シーン、周囲人物のサブプロットが追加されることで、より緊張感のある物語として仕上げるなど、原作の心理的深みと社会背景を活かしつつ、ドラマとしての見応えも意識して作られているのです。

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「私たちは、誰にも知られずにそこを出た」©Netflix

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