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「見捨てられし者の荒野」(Netflix)キャスト・あらすじ・作品解説。1850年代アメリカ西部を舞台に、孤児たちと家族を守ろうとする女性と、権力を握る女性の対立を描くNetflixドラマ。信念と正義、絆と裏切りが交錯する荒野の群像劇を描き出す話題作―――。
作品情報
ストーリー解説
1850年代、西部開拓が進むオレゴン(/ワシントン領土)あたり。様々な“見捨てられし者”(アウトロー気質の家族/孤児/開拓民)が土地と未来をめぐって抗争を繰り広げる舞台。
主人公のひとりは、子どもを持てないアイルランドからの女性で、孤児たちを引き取り「家族」を築こうとする。彼女が手に入れた土地をめぐり、富と権力を持つ既存の貴族・勢力がその土地を狙い始める。
また、両家庭の衝突には土地、銀の鉱脈、そして“見えない力”と“守るべきもの”という争いが絡んでくる。「見捨てられし者の荒野」は、生き残りをかけた、法と正義の枠を超える選択を迫られる人々の物語。
登場人物|キャスト
フィオナ・ノーラン
アイルランド系移民の女性。孤児たちを引き取り「家族」を築くが、土地や権力を巡る争いに巻き込まれていく。信仰心と強い意志を持っている女性で、その正義感がやがて暴力と対立を招いてしまう。

演:レナ・ヘディ
コンスタンス・ヴァン・ネス
裕福な家系に生まれた女性で、ノーラン家の土地を狙う支配階級の象徴的存在。宗教的権威や社会的立場を利用しながら、開拓地を自分の思う理想郷に作り替えようとする。
- ニック・ロビンソン
- ダイアナ・シルヴァーズ
- ラマー・ジョンソン
- ルーカス・ティル
- アイスリング・フランシオシ
- ナタリア・デル・リエゴ
- パットン・オズワルト
- ブライアン・F・オバーン
- エル=メイジャ・テイルフェアーズ
- マイケル・オーンステイン
- ジャック・ドゥーラン ほか
解説
物語のテーマ
この作品では、いくつもの重なり合ったテーマが見えてくる。中でも中心になるのは「家族とは何か/血縁を超えた絆」、「正義と暴力の境界線」、「権力と“荒野”における生き残り」といったもの。
- レナ・ヘディ演じるフィオナ・ノーランは、“子どもを持てない”という社会的弱点を抱えつつ、孤児たちを引き取り「家族」を自ら作ろうとする。これが“選んだ家族”の構図
- ジリアン・アンダーソン演じるコンスタンス・ヴァン・ネスは、富と権力を背景に土地や鉱脈を巡る闘争に身を投じる。彼女の「守るべきもの」が何か、それを守るためにどこまで暴力を容認するかが峻烈に描かれる。
- 荒野という“法が完全には及ばない場所”での闘いが舞台なので、「どこまでが法で、どこからが私的な復讐か」という倫理的な問いを物語が投げかけてくる。
こうしたテーマが交差しあい単純な西部劇の「銃撃戦+土地争い」では収まりきらない、深みのあるドラマになっている。
時代背景と世界観
舞台は 1850年代のアメリカ西部(オレゴン/ワシントン領土あたり)で、この時代は南北戦争前後に開拓が進みつつあったが、インフラや法整備は追いついておらず、土地の所有や鉱脈発見、暴力、移民、先住民との不和など複数の軋みを抱えていた。物語もその“無法地帯”に生きる人々の視点から描いている。
監督・脚本のカート・サッター がこの作品について「善がどのようにして悪に変わるのかに興味がある」と語っており、舞台そのものが“暴力と文明の交差点”として設定されている。
西部劇的な荒野の美しさと同時に“力を持った者”と“持たざる者”の格差が地理や環境によっても浮き彫りになる。物語の舞台が“国境近くの未開地”“法の届かない開拓地”という設定なのも、この格差・無秩序感を強調しているという。
見どころ/ギャラリー
見どころ
本作の見どころは、多層的な人間ドラマと壮大な西部劇のスケール感にある。まず、フィオナとコンスタンスという二人の女性は、それぞれの家族と土地を守るために手段を選ばなくなっていく姿が描かれ、母親=守る者という視点がこれほど前面に出る西部劇は珍しい。
また、荒野や開拓地という背景の中で、「正しい行動とは何か」「法を守るとはどういうことか」といった道徳の揺らぎが生じ、善人が暴力を選び、悪人が守るために戦うといった変化の過程も注目される。
さらにレナ・ヘディやジリアン・アンダーソンといった実力派キャストが西部劇に挑み、脚本・監督陣にはカート・サッターら熟練スタッフが控えていることから、まさに“高級”西部劇としての期待感も高まっている。
物語の表層には土地や鉱脈を巡る争いという古典的モチーフがあるが、それを人間ドラマや精神的な戦いへと拡張して描くことで、作品に深みをもたらしている。また、カナダ・アルバータ州カルガリーなどでの撮影により荒野の広がりや自然の厳しさがリアルに再現されており、映像的な迫力も大きな魅力だ。
ほかにも、秩序が整っていない開拓地という“法が及ばない”世界が描かれることで、「個がどのように生きるか」という根源的な問いが浮き彫りになり、タイトルにある通り、社会の隙間で生きる“見捨てられし者”たちが物語の中心となっている点もポイントとなっている。






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「見捨てられし者の荒野」©Netflix
紹介している作品は、2025年11月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。

