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【アメリカン・ガール・ストーリー1976】シーズン103ネタバレ。自分は何者?

ヒューマン

【アメリカン・ガール・ストーリー~アイヴィーとジュリー1976年幸せのバランス~】ネタバレと感想。アイヴィーは、アメリカで生まれ育った中国系移民3世。祖国の伝統を重んじる母親と、アメリカでのスクールライフを満喫したいと思っているアイヴィー。悩みながら自身のアイデンティティを確立していくアイヴィーが選んだ道とは!?

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【アメリカン・ガール・ストーリー~アイヴィーとジュリー1976年幸せのバランス~】あらすじ

1976年アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ。

中国系移民3世のアイヴィーは、体操競技の練習を日々頑張っていました。

アメリカで生まれ育ったアイヴィーは、アメリカ人の親友ジュリーもいて、心も体もアメリカ人のつもりでした。

対して母親は、祖国・中国の伝統文化を大切にしたいという思いから、朝食はおかゆ、土曜日は子どもたちを中国人学校へ行かせ、中国人であることを忘れさせないようにしていたのです。

チャイニーズレストランを営む祖父母が持ってくる料理は、当然いつもチャイニーズ料理。

アイヴィーは、ジュリーのような純アメリカ人が送るような生活ができず多少の不満を抱いていました。

そんな中、母は中国の旧正月のお祝いに向けて中国の親戚に招待状を送り、お祝いメニューを考えたりと準備に追われていました。

大切な家族の行事にアイヴィーも出席するつもりでいたのですが、体操競技の大会当日が旧正月の日と重なっていることに気づきます。

家族と大会、どちらかひとつを選ばなければならなくなったアイヴィーは板挟みとなり、思い悩むのです。

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【アメリカン・ガール・ストーリー~アイヴィーとジュリー1976年幸せのバランス~】ネタバレと見どころ

移民の悩み

アメリカで生まれ、アメリカで教育を受けてきたアイヴィーは、考え方も価値観もアメリカ人の友達と同じだと思っています。

アイヴィーの母親も移民2世で、中国で生まれ育ったわけではありませんが、ルーツを大切にしたいという思いから中国の伝統文化を大切にし、子どもたちにもその思いを伝え続けていました。

法科大に通う母は家事にまで手が回らなく、夕飯は祖父母の差し入れるテイクアウトのチャイニーズフードという日が多く、アイヴィーは少しうんざりしています。

アイヴィーの家族は、曾祖父が中国から大陸横断鉄道の作業員としてアメリカへ稼ぎにきたことをきっかけに移民してきました。

祖父母パオパオとゴンゴンはチャイニーズレストランを営み、一見アイヴィーの母親と同じく祖国を大切にしているように見えますが、おちゃめなキャラでアイヴィーを和ませる場面も。

ある日、レストランの手伝いに訪れたアイヴィーは、「昼ご飯はまだか?」とパオパオに聞かれます。

てっきり2人と一緒に食べるランチはレストランのチャイニーズフードだと思いきや、2人が準備していたのはハンバーガー

「私たちも中華には飽きていたのよ」と、ハンバーガーに舌鼓を打つ2人。

移民一世ならではの苦労を経験している2人は、伝統に固執する母と少し違い多様性を認め 受け入れるおおらかな姿勢でアイヴィーと接し、見守る姿に心が温かくなります。

アイヴィーの決断

アイヴィーの母は祖国の伝統を大切にしたいと考えながらも、頭ごなしに子どもたちに強要してばかりではありません。

アイヴィーが体操を頑張っている姿を一番近くで見ている母にとって、アイヴィーの気持ちは痛いほど分かっているのです。

母親は、旧正月の食事会にアイヴィーに出席させたいけど強制的に出席させたくないと思っていたので、どちらを取るか自分で選ぶようアイヴィーにいいました。

この、自分で決断しなくてはいけないという状況は、アイヴィーをさらに悩ませまたのです。

誰かに強要されたほうが簡単ということは、実は日常にもたくさん溢れています。

~しろといわれたからする、~はダメだといわれたからやらないと、大人にコントロールされることに慣れ言われた事だけはできるけど主体的に動けない子どもが日本でも増えているのです。

最初はアイヴィーの母親はいつもトップダウンで子どもたちを押さえつけている印象がありました。

しかし最後に、自分で悩み、考え、決断する、という大切なことを我が子に教え、最後は全力でサポートしてあげるという温かい母親の姿を見せてくれました。

この話は、アイヴィーのアイデンティティ確立という事と共に、母親の意識改革というテーマも隠されているように思えます。

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【アメリカン・ガール・ストーリー~アイヴィーとジュリー1976年幸せのバランス~】感想

移民という少し重めなテーマでしたが、アイヴィーの素直で前向きな姿勢にエールを送りたくなりました。

自分が今一番熱心にやっていることと、親が期待してやらせたいこととの間で悩む板挟み経験は、アイヴィーの問題に限らず多くの子どもたちが体験していることだと思います。

幸せのバランスのとり方は難しいけれど、不条理にぶつかりつつ悩んで苦しんで自分で見つけ出した答えは、人生の中で大きな力となるのだと感じる事ができたストーリーでした。