ドラマ『わたし、定時で帰ります』最終話(10話)のネタバレあらすじと感想。
仕事が忙しく巧との時間が取れない結衣。
残業を終えて帰宅した結衣は、「結衣ちゃんとは結婚できない」と巧から言われてしまいます。
結衣、巧、晃太朗の三角関係の恋の行方は?
そして、結衣は新しい働き方を見つけることができるのでしょうか?
ドラマ『わたし、定時で帰ります』
『わたし、定時で帰ります』最終話(10話)のあらすじ
突然、巧から結婚できないと言われた結衣は動揺します。実は会社の先輩と浮気していた巧。結衣を裏切った罪悪感から結婚を辞めようと思ったのでした。
荷物をまとめて家を出ていって巧。取り残された結衣は、巧みに”会って話せないか”とメールを送りますが、巧からは、”今は会えない、しばらく時間をおきたい”との返信がきます。
そんな中、会社でも重大事件が起こってしまいます。ネットヒーローズの外注先が倒産してしまい、このままだと納期に間に合わないという事態に。その外注先は、福永が安くやってくれるからという理由で頼んだ会社でした。突然の事態に社内の雰囲気は悪くなる一方です。
そして、星印との仕事に関しても、福永が原因でベーシックオンに取られてしまう可能性が出てきました。星印からは、この案件から福永を外せばこのままネットヒーローズに依頼するを言われます。
福永を外すべきだと主張する結衣に対して、福永をかばう晃太朗。意見が対立してしまった二人でしたが、福永の事を長年知っている晃太朗は、結衣に福永の過去を打ち明けるのでした……。
『わたし、定時で帰ります』最終話のネタバレ感想
ネットヒーローズはどんな会社?
結衣が働くネットヒーローズ。ベンチャー企業のWeb制作会社ですが、実際どんなことをしているの?と働いたことがない人には分からないこともあります。
次世代を担うお仕事の一つであるWeb制作会社についてネットヒーローズの登場人物に絡めて説明します。
則本や児玉はWebデザイナーです。名前からも一番イメージしやすいと思いますが、クライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当します。
吾妻はWeb制作のフロントエンドエンジニアです。フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーのデザインをもとに、ユーザーと直接データのやりとりを行い構築やカスタマイズを担当します。
結衣や賤ヶ岳、三谷のようなディレクターは、プロジェクトを監督・指揮・管理する人で、Web制作に関わるスタッフ達をまとめ、クライアントの要望にかなったWebコンテンツを作り上げることがWebディレクターに求められる役割のようです。プロジェクトの進行管理をはじめとするWebコンテンツ制作の責任者がWebディレクターです。
そして、福永や晃太朗のプロデューサーのお仕事は、Webビジネスにおけるプロジェクトの企画・制作から顧客折衝・予算管理、さらに運営といった上流から下流工程までのフロー全体を把握し、統括を担う責任者です。
星印の案件のように、自分たち+αの助けが必要な時に、外注してお仕事を手伝ってもらうようです。福永は今回外注先に低予算で仕事をさせ、倒産へ追いやってしまうことになりました。
福永の変化
星印・丑松と新しくタッグを組むことになった上司は、実は以前他の会社に勤めていた時に福永から無理を強いられ会社が傾いてしまったエンジニア会社の社員でした。
前の会社で、福永がクライアントから慈善事業のような金額で仕事を受けて、社員たちにシワ寄せが来ていたことを知っていて、福永に対してかなりの不信感を持っています。この新しい責任者は、福永がこの案件から外れなければ、ライバル会社に仕事を委託すると言ってきました。
福永を外すしかないという結衣に、晃太朗はバッサリと切ることができません。それは、今まで福永は家や家族を失ってまで社員を守ろうとしてきたことを知っていたからです。
福永はブラックだと思っていましたが、彼なりに一生懸命やってきて、たくさんの人に裏切られて傷ついて今の彼を作っていたのです。晃太朗はそのことを知っていて、自分が最後の砦ということを分かっていたのかもしれません。
星印の案件から抜けて欲しいと結衣から言われた福永は今まで溜めていたものを爆発させるかのようにキレまくって気持ちをぶちまけました。
結局、ブラックな男だったと思っていた福永は、あまり悪意はなかったようです。全て本当に良かれと思ってやっていたことだったんだな、と彼の思いを聞いた後、そう感じました。
「もう僕のいうことは聞けないんだよね」と種田に言った時の福永の切ない表情が少しかわいそうに思えましたが、その後なにか吹っ切れたような表情に。
結局、福永は在宅ワークの部署へ異動。”定時で帰れる会社なんてない”と思っていた福永でしたが、新しい部署で生き生きと働いている姿が最後に見ることができてよかったです!
人は何のために働くのか
無事退院した結衣は、仕事をすることについて、改めて考えました。
人は何のために働くのか
その投げかけに、同僚や友人たちは様々な意見を出しました。
給料のため、子どものため、家族のため、会社のため。あるいは、自分のため、将来のため、老後のため。
そして、結衣の答えは「わからない」でした。”何のために働くのか” 理由は人それぞれです。このドラマでは、どの考えも否定せず、それぞれの働き方をリアルに描いた内容となっていたところが、視聴者から共感度の高い感想が多く寄せられた理由だと思います。
結局、元サヤに収まった二人
巧から婚約破棄されてしまった結衣。賤ヶ岳に号泣しながら彼への思いを話しましたが、案外立ち直りが早かったです。
仕事のし過ぎで倒れてしまった結衣にずっと付き添っていた晃太朗。以前の結衣と同じ立場となって、自分が倒れた時に結衣がどんな気持ちでいたか、ようやくわかったようです。
そこから二人の関係は良好となったようで、巧と別れて半年たっても実家住まいの結衣に「俺んち来れば?マンションでも買うか。一緒に住もうって言ってるの?」と照れながら凄いことを言いましたよ!
ずっと好きだったんですね、やっぱり。
結衣も「前向きに検討させてもらいます。」といいながら嬉しそう。
結衣と晃太朗の弟・愁も仲良しだし、結衣の父親もゴルフを一緒に行ってくれる晃太朗を気に入っていたし、収まるところに収まったという結末でした。
※『わたし、定時で帰ります』最終話の視聴率は、12.5%でした。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)