記事内にプロモーションが含まれています
2025年6月20日に劇場公開し、2026年1月16日に続編が公開予定の映画「28年後…」ネタバレありの感想と考察。「クレイヴン・ザ・ハンター」のアーロン・テイラー=ジョンソン、「最後の決闘裁判」のジョディ・カマーが出演し「28日後…」で主演したキリアン・マーフィーも製作総指揮に参加したイギリス・アメリカ合作のSFホラー。
あらすじ
「28日後…」「28週後…」「28年後…」3作品のあらすじ・キャスト・解説
イギリスで狂暴化ウイルスが蔓延し、パンデミックを引き起こしてから28年後。生存者は、イングランドの国旗が風になびく孤島でひっそりと暮らしていた。引き潮になれば本土まで渡れることができるが、満潮になると道は隠れてしまう。
島は見張り台のある壁を作るなど警備体制が整えてあり、武器も備え警戒を怠らなかった。島には、ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と妻アイラ(キョディ・カマー)、そして息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)も暮らしていた。
スパイクが12歳になったある日、ジェイミーは島を出たこともないスパイクを連れ本土を渡ることにした。しかし、そこでスパイクが見たのは狂暴化した感染者だらけの恐怖の世界だった。
「28年後…」のネタバレ解説
感染者が変化

ウイルスに感染すると狂暴化して人間を襲うといのがベースでしたが、28年経過すると感染者が変化しました。
瞬足とスローローという2種類になり、特徴としてはスローローは動きがゆっくりで駿足はハイスピードで動けます。そのなかにひとり、アルファというとてつもない強靭な感染者がいます。
アルファは感染者のボスみたいな存在で、体が大きくて何本もの矢を受けても倒れない、倒すことは不可能なのかと思うほど強靭な感染者です。
スローローはゆっくりですが侮れない存在。スローローを1体見かけたらその回りに3~4体いると思えというほど。また、倒したときに奇声を発するので、その声を聞いて感染者が寄ってきてしまいます。
どちらかというと、瞬足はパンデミック当時の感染者と言う感じです。
医師の生存、そして感染者の出産
アイラは原因不明の病気に冒されていて、時々自分を見失ってしまうことがあります。スパイクが本土で立ち上がる煙を見てジェイミーに何かと聞きましたが、ジェイミーは何とは言いません。
アルファに狙われて身を隠し、その日は島に戻ることができませんでしたが翌日、島に戻ったスパイクは年長者に煙の理由について聞きました。
どうやら、煙を立ち上げていたのはドクター・ケルソンという医者で、スパイクはドクターなら母アイラの病気を治してもらえると思ったのです。ジェイミーは、彼はもう医者じゃないイカれていると聞く耳を持ちませんでした。
しかし、本土から無事に戻ってきたお祝いのパーティで、ジェイミーの不倫現場を目撃したスパイクは父に怒りをぶつけます。
そして数日後、スパイクは納屋に火をつけて火事を起こし、大人たちが火消しをしている間にアイラを連れて本土に向かってしまったのです。

母の体調に気を使いながらも立ち上がる煙に向かって進ます。途中、監視船が座礁したという他国の兵士と出会い、一緒に行動していました。すると何かに気づいたアイラが、先に先にと進んでいきます。
そこには廃列車がありました。
声のする方へと近づいていると、なんと感染者が出産しようとしていました。感染者はアイラを威嚇しますが、アイラがゆっくり手を差し伸べると感染者はアイラの手を掴んでいきみ、女の子を出産したのです。
その直後、感染者が襲い掛かってきましたが兵士に打たれて死亡。赤ん坊は感染していませんが、兵士は怖がって赤ん坊を捨てないと撃つと脅しました。
ただ、兵士はここで現れたアルファに首をもぎ取られて死んでしまいます。アイラは赤ん坊を服にくるんで抱きかかえ、スパイクがアルファに矢を射るのですがダメージゼロ。
出産した感染者が死んでいるのをみたアルファは、スパイクとアイラに襲い掛かってきました。2人は外に逃げ、危ない!と言うところでドクター・ケルソンに助けられたのです。
ドクターは、頭がおかしくなんかなっていませんでした。煙は、感染者たちを人として葬っていただけだったのです。
冒頭シーンはラストシーンへの伏線
欧州はウイルスを撃退しましたが、イギリスは国を封鎖したため、生存者は自力で生きていかなくてはならず、諸外国はイギリスの周りに監視船を配置していました。

冒頭で、ジミーという少年の家族が感染者に襲われ、神父だった父から「肌身離さず持っていなさい」と十字架を受け取りました。この少年だったジミーが、ラストシーンで出てきます。
アイラの病気が癌で体中に転移していることがわかると、アイラは静かな死を望みました。ドクターがアイラの願いを叶え、スパイクは母の遺骨(頭蓋骨)を朝日が当たる場所へと葬りました。




しかし、ここでアルファが襲撃。ドクターから島に戻るよう言われたスパイクは赤ん坊を連れて島に歩いていきます。ただ、スパイクは赤ん坊(アイラと名付けた)と「海の見えないところまで行く、僕を探さないで」という父への手紙だけを残し、ひとり本土へと戻ってしまいました。
海で獲った魚を焼いているときに瞬足が1体現れ、それを倒したら別の瞬足に追われてしまいます。たどり着いた先には岩が積まれていて行き止まりになっていました。
1体倒すと、さらに後ろの方から複数体の瞬足が現れました。すると岩の上から男が現れ助けたほうがいいか?と提案してきます。スパイクは、そうだねと助けを求めるとジャージを来た若い男女が数人現れ、あれよあれよという間に瞬足をやっつけてしまいました。
男はこのチームを仕切っているようで、スパイクに「仲間にならないか?」と誘います。彼の胸には、逆さまにした十字架のネックレスが掛けられていました。
これが、冒頭に登場したジミーです。彼はなぜ父親からもらった十字架を逆さまにしたのか?
これにはいくつか理由があるようです。
- キリスト教の伝統的意味
- ペテロが自らをイエスと同じ十字架にかけられるのを望んたけど「自分はイエスと同じに死ぬには値しない」と言って逆さ十字で処刑されたという伝説からで、 謙遜や従順の象徴として用いられることもある。
- 悪魔崇拝・アンチキリストの象徴
- 逆さ十字 = キリスト教への反抗、悪魔や悪の象徴
- 映画やゲーム
- 不吉、呪い、禁断の力を示すシンボルとして使われる。
これからするに「キリスト教への反抗」が濃厚かと。神父だった父親が「ついにこの日が来た。審判の日だ」と言い残し自ら感染者の犠牲になったので、ジミーにとって悪魔崇拝というよりキリスト教への怒りなのかもしれません。
感想としては
28週目…の続編として注目されましたが、全体的に緊張感というかドキドキ感が少ない印象でした。28年経過して、感染者も減ったのかな?と言えばそうかもしれませんけど。
そして、さすがに28年経過しているので感染者は服を着ていません(笑)出産した感染者は、かろうじてワンピースを着ていましたが、ほとんどの感染者は無防備なままです。
おそらく、数か月以内に妊婦のまま感染してしまったのでワンピースを着ていたのかなと。
それにしてもアルファというのは一体何者なのか?頭にこそ矢を射っていませんが、どこに打ち込まれても倒れない…。仲間(出産した女性)が殺されたのを見て怒りを見せたのか、それとも赤ん坊の父親だったのでしょうか?
ほかの仲間が倒されてもここまで執拗に追ってこなかったので、もしかしたら父親だったのかなと。ただ、赤ん坊も感染してなかったのが驚きです。
何かの映画かドラマでゾンビの出産がありましたが、その時はお腹の子が感染して母親が腹を食いちぎられたみたいなのもあったような…。
あ、でも「ダリル・ディクソン」シーズン2では、感染者が出産したけど子供は非感染だったこともありますね。
ジミーがスパイクを仲間に誘ったけれど、スパイクは仲間になるのかな?という感じです。ジミーはちょっとイカレ気味な感じもするので気になりますが。
でも、見かけはイカレ気味のチャラ男ですが、見かけで判断してはいけませんね(笑)内面はしっかりしてるとか、仲間思いとかいい面もあるかもしれないので!
ジミーの仲間たちはみんなジャージ…なんででしょう?動きやすいから?でも、なんでジャージ……?
「28年後…」の続編「28年後… 白骨の神殿」が2026年1月16日に日米同時公開されるので、まだ「28年後…」を観てない人、続編を見る予定の方はいまのうちに視聴しておいた方がいいかもです~

「28年後…」が視聴できるのは以下の動画サービスです。
U-NEXT加入者にはU-NEXTでのレンタルが一番お得かな?私はU-NEXTで視聴しました。