タイドラマ【F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS】5話・6話・7話・8話のネタバレ感想。父親の借金を返すために1日だけホステスとして働いたゴーヤーはその時の写真を拡散され、赤札も復活してしまいます。しかしそれらは、ある人物が仕掛けた罠だったのです。
Writer:kino
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©神尾葉子・Leaf Production/集英社
【F4 Thailand】5話の感想(ネタバレ有)
ガウィンの魅力が爆発!
父親の借金を返すために1日だけホステスとして働いたゴーヤーは、その時の写真を拡散されてしまいました。
それを見たタームがどんな反応をするかと思えば、激怒!
ちゃんと理由を話せば信じてくれたかもしれないのに、ゴーヤーはなぜか説明をしませんでした。
周囲はゴーヤーを「最低」「軽い女」と貶めますが、そんな中で冷静なのがMJとガウィン。
2人はすぐに何かの罠だと気づいてゴーヤーのために動いてくれます!
まずは、写真に映っていたホステスの店へ。
何回みてもガウィンのプレイボーイっぷりは最高なのですが、今回はいつもに増して眩暈がするほどの色気を放っていました。
各世界の西門役のなかでも、随一の色気ではないでしょうか。
しかも今回は、アクションシーンまでもを披露!
そのあまりのカッコよさに、間違いなく全世界のファンが沸いた瞬間でした。
同じ頃。
三条桜子ことハナも同じ店に現れます。
学校でのおとなしそうな雰囲気とは一変、派手目のスタイルでやってきた彼女は、薬入りのお酒をタームに飲ませてホテルへ連れていきました。
原作やドラマを見た方なら予想できたかと思いますが、写真でゴーヤーを陥れたのはハナでした。
彼女はだいぶ昔からタームのことが好きだったので、タームと親しくなったゴーヤーを許せなかったのです。
ハナの狂気とタームの名言
「ブサイク」
小学生のころにタームに言われたこの一言が、ずっとハナを縛り付けていました。
好きな人に言われた言葉だからこそ、より深く傷ついたのでしょう。
けれどきっと、この言葉に縛られれば縛られるほど“愛憎”が増していき、それとともに、タームを振り向かせるという執着から逃れられなくなっていったのだと思います。
経歴を変えて整形までして、そして卑劣な手でゴーヤーを陥れて……。
ハナのしたことは決して許せることではありませんが、演じるJuneの演技力がすばらしいので引き込まれてしまいました。
とくに印象に残ったのは、寝ているタームにキスをしようとするも、うわごとで「ゴーヤー」と呼ぶタームを見て 一瞬にして嫉妬や怒りといったあらゆる感情がわき上がったシーン。
その後にタームと対峙するシーンも見ごたえ抜群でした。
ハナのしたことやハナの気持ちを知ったタームは、ただ罵るのではなくて「愛憎という気持ちは俺も理解できる」と寄り添ったり、過去に自分の言葉で傷つけてしまったことを謝ります。
やはり根は優しくて純情なのだとわかるタームの神対応でした。
道明寺という人物像のベースはきっちり押さえつつも、今の時代に受け入れられるキャラクターとして色付けされているので親しみやすさを覚えます。
回を重ねるごとにタームの魅力が増していくのは、演じるブライトの演技力によるところも大きいでしょうね。
今回はタームの素敵なセリフも多かったです!
特に印象的だった2つのセリフを抜粋。
「どんなに傷ついても、人が何を言おうとも、俺は心の奥底ではあいつを信じてる」
「ハナ、悪かった。でもお前が一番愛すべきなのは、自分自身じゃないか?」
交際宣言!
一方のゴーヤーは、学校で再びいじめられていました。
ハナがタームのスマホを操作して「ゴーヤーの赤札を復活」させたためです。
生徒たちは、日々の憂さ晴らしができる場所を普段から求めているのか、赤札が復活すると“待ってました”とばかりにゴーヤーをいじめます。
特に男性生徒は、ただ「誰かを虐げたい」という欲求、あるいは憂さ晴らしのためだけにいじめているように見えました。
そこまでやる?というぐらい いじめられてしまうゴーヤーの姿は見ていられないほどでした。
しかし、そこでタームが登場!
全視聴者が待ちわびた瞬間でしょう。
タームに助けてもらって思わず泣いてしまうゴーヤーに、思わずこちらももらい泣き。
彼女を抱えるタームもめちゃくちゃカッコ良くて、そして優しくて、最高の1シーンでした。
そのままお持ち帰りという流れも、視聴者を沸かせます。
お持ち帰りとはいっても、純情なタームくんのことですから下心があったわけではなく、手当てをするために連れ帰っただけですが。
このあたりのシーンがまた最高なのです。
萌えシーンその①は、タームが両手でゴーヤーの顔に触れた瞬間。
萌えシーンその②は、手当てをしながらゴーヤーをチラッと見上げるタームの眼差し。
萌えシーンその③は、ゴーヤーが眠ってからのタームの可愛いすぎる反応。
とても良い雰囲気のなかで、タームは告白までしてしまいました!
ただ少し遠回しだったので、ゴーヤーは真に受けていないかもれません。
そして、眠っているゴーヤーに交際の申し込みをし、OKをもらったと勘違いしたタームは、翌日学校で交際宣言をしました。
ゴーヤーも少しずつタームに惹かれているようなので、正式にOKはしていなくても実質カップルのようなもの。
と思いきや、そこに帰国したレンが現れます!
今回レンの登場シーンはここだけなのに、全てをかっさらう勢いの存在感とまばゆさがありました。
・Thyme(道明寺司)役:ブライト Bright (Vachirawit Chivaaree)
・Kavin(西門総二郎)役:ウィン Win (Metawin Opas-iamkajorn)
・M.J.(美作あきら)役:ナニ Nani (Hirunkit Changkham)
・Ren(花沢類)役:デュー Dew (Jirawat Sutivanichsak)
・Gorya(牧野つくし)役:トゥ Tu (Tontawan Tantivejakul)
【F4 Thailand】6話の感想
レンの変化
タームがゴーヤーとの交際宣言をしたところに、帰国したレンが現れます。
ゴーヤーはレンを見てすぐに「以前の彼とは、どこかが違う」と直感。
その直感は正しく、実はレンはミラ先輩とはうまくいかず失恋してしまったのです……。
でもレンはああいう性格ですから、自分からはミラのことを話したりはしませんが、周りから見て明らかに「今までとは違う」とわかる変化が。
なんとなんと、あのレンが、女性と熱く絡んでいたのです!
こういったレンの行動は、失恋の痛みからくるものなので見ていて胸が痛みました。
ただ同時に、レンが女性と絡む“画”は 非常に福眼でございました。
彼はどんな画でも似合ってしまう……。
ダブルデート
一方のタームは、正式に交際をOKされたわけではないのに すっかり彼氏気分。
彼のやることはどれもこれもお子ちゃまなのですが、それがまた可愛くて微笑ましいかぎりです。
そんな中、ゴーヤーとターム&カニンと彼氏の4人でダブルデートをすることになりました。
デート前に浮かれまくるタームが可愛かったですし、デートの当日も可愛さが炸裂!
待ち合わせ場所に現れたゴーヤーを一目見て「服がかわいい……」とボソッと呟くのがたまらなく可愛かったです。
カニンの彼氏として登場したテスラが、これがまた強烈なキャラクターで、登場して早々にものすごいインパクトを残してくれました。
演じているのは、【2gether】でおなじみのガンスマイル。
彼はやはり、癖のある役がうまいですね。
でも原作と同じく、このテスラという男は悪いやつで、カニンとは付き合っているけれど本気ではなく体が目的。
さらにゴーヤーにまでちょっかいを出すものだから、タームのイラつきは増すばかりです。
普段のタームだったらすぐに切れているはず。
けれども、ゴーヤーから「カニンは家族と同じくらい大切だから怒らないで」と言われているため、何とか耐えるタームがいじらしいです!
しかし、ついに我慢できなくなる出来事が。
テスラが電話で友達に「ゴーヤーがかわいい。カニンより先に出会ってたら口説いてた」と言っているのを、タームが聞いてしまったのです。
それで殴ってしまうわけなのですが、何も知らないゴーヤーは暴力をふるったタームに怒ってしまい「そんな人間は大きらい」と言い放ちます。
ちゃんと説明をすればゴーヤーも分かってくれたと思うのですが、タームは何も言わずに立ち去り、そのままデートは終了……。
このあたりのすれ違いはもどかしいですね。
家に帰ってからもタームはイライラが収まらず、ガウィンたちの前でも荒れ狂います。
今回ガウィンの出番は少なかったものの、「ちゃんと話し合え」とタームを諭してくれる素敵な見せ場が用意されていました。
筋肉美のチラ見せもありがとうございます。
レンとゴーヤーの抱擁
大学では、人気俳優とミラの熱愛がテレビで流れます。
それを見たゴーヤーは、すぐにレンのいる屋上へ。
ミラを追うように言ったのは自分だからと責任を感じてしまうゴーヤー。
けれどレンは「むしろ良かった」と言い、ミラとのことを話し始めます。
最初のうちは幸せな時間を過ごしていたけれど、次第に「ミラのために何もできない無力さ」を感じるようになり、ミラを遠くに感じるようになったこと。
最後には住む世界が違うと気づかされ、自分から離れたこと……。
レンにとってはこの失恋の傷はとても大きいのでしょう、ついこんなことを言ってしまいます。
「これで良かった。俺みたいに価値のない男はミラ先輩の足を引っ張るだけだ」
それに対してゴーヤーは、「価値がないわけない!」と全力の叫び。
彼女はいつも、心からの言葉を、全力で伝えますよね。
だからレンも心を突き動かされるのでしょう。
レンは思わずゴーヤーを抱きしめ、ゴーヤーも抱きしめ返します。
ゴーヤーにとってレンは、いじめから助けてくれた恩人であり憧れの人でもあるので、彼の苦しむ姿を見るのは心苦しいのでしょう。
ゴーヤーが心を痛めている様子がありありと伝わってきましたし、レンのつらそうな姿はいつも以上に儚げでした。
全力の言葉で慰められ、思わずゴーヤーを抱きしめてしまったレンの気持ちも分かります。
こんなに全力で自分のために何かを言ってくれる女性は、きっとなかなかいないから……。
(余談ですが、レンがゴーヤーを抱きしめなおす時の“手”が最高でした)
とても良いシーンでしたが、なんと、抱き合う2人をタームが目撃してしまいました!
来週から修羅場が繰り広げられる予感!?
タームとレンはタイプが全く違うけれど、どちらにもずば抜けた魅力があるので きっとゴーヤーも揺れに揺れるでしょう。
正直、タームもレンもどちらも傷ついてほしくないぐらい、2人ともが魅力的なキャラクターです。
7話の感想(ネタバレ有)
タームの暴走
先日のWデートでけんか別れしたタームは、きちんと話し合うためにゴーヤーを追って屋上へ向かうと、ゴーヤーとレンが抱き合っていました。
それを見たタームは、感情のコントロールが効かなくなり校内で大暴れし、さらにレンをF4から外すと宣言します。
このあたりのシーンは、ブライトの演技が迫真すぎて なかなか怖かったです。
そんななか、分裂しそうなF4を、どうにか元に戻そうと動いたのはMJでした。
彼はいつもはあまり感情をだしませんが、F4の友情が壊れそうになったときに一番動揺し、一番人間らしく焦っていたのが印象に残りました。
レンとのデート
流れでデートをすることになったレンとゴーヤー。
タームとの動物園デートも素敵でしたが、レンとのデートもまた違った良さがあります。
タームもレンも同じぐらい魅力的なので、どちらを応援すればいいのか感情が迷子になりそうでした。
ゴーヤー自身もどちらが好きなのかまだ分かっていないようで、レンに「俺とターム、どっちを選ぶ」と聞かれても答えられず……。
でも結局、デート中になんどもタームのことを思い出していました。
レンとキスをしそうになった時でさえ タームの姿を思い浮かべてしまったゴーヤーは、きっともう、潜在的にタームを好きになっているのでしょう。
それに気づいたレンの、切なそうな表情がつらい……。
ガウィンの活躍
F4の分裂を防ぐため、MJはタームを、ガウィンはレンを説得することになりました。
ガウィンはデート中のレンを探すために、デート場所を知るカニンと一緒に行動します。
今回、ガウィンは珍しく庶民っぽい服装でしたが、それもまた似合っていますし、カニンとのツーショットも良い感じでした。
そんななか、女性とデート中のテスラ(カニンの彼氏)が登場。
それを見てしまったカニンは落ち込んだものの、ガウィンがテスラに一泡ふかせてくれます。
そんなガウィンはとてもカッコ良かったのですが、一番痺れたのは、テスラにタームを侮辱された瞬間にガウィンの顔色が変わったこと。
ガウィンはタームとケンカ中のはずなのに、他人がタームを侮辱するのは許せなかったのでしょう。
(ガウィンが顔色を変えるシーンは50秒~1分)
でも、ガウィンより先に動いたのはゴーヤーでした。
タームを侮辱されてあそこまで怒るゴーヤーは、やはりタームが好きなのでしょう。
ラスボスはやはり「あの人」
何やかんやあったF4ですが、結局最後は拳で仲直りしました!熱い!
ひとしきり殴り合った後、レンはタームに「デート中ゴーヤーはずっと、タームの話ばかりしてた」と教え、自分は身を引くと言いました。
ひと昔前の友情ドラマみたいな流れでしたが、すべてが丸くおさまったので問題なし。
タームはF4のメンバーとも和解し、ゴーヤーとも仲直りをして「愛してる」と伝えます。
これで平和が訪れるかと思いきや、ゴーヤーの前にタームの母親が出現!
やはり彼女がラスボスでした……。
8話の感想(ネタバレ有)
ゴーヤーが帰宅すると、タームの母親(ロサリン)が待ち構えており、タームとの手切れ金を渡してきました。
「タームとは付き合っていないけど、どんな関係であれお金では動かない」というゴーヤーの台詞が素敵!
それでもロサリンが侮辱してくるものだから、ゴーヤーの母親が耐えかねてロサリンに飲み物をぶっかけて追い払うのもカッコ良かったです。
ロサリンが氷のような美人ならば、ゴーヤーの母親は温かみのある美人という感じで、2人とも綺麗な女優さん。
ロサリンの怖いところは、ゴーヤーがお金を受け取るようにと、裏で父親の会社を倒産させたことです。
その結果、収入がゼロになってしまったゴーヤーの両親は 故郷で農業をすることになり、ゴーヤーと弟だけが家に残りました。
一方、何も知らないタームは「今日から本気でゴーヤーを口説く!」と宣言。
ラインの返事がこないのは、実物の俺様に会いたいからだとズレた勘違いをするタームがおバカで可愛かったです。
その後、ロサリンが手切れ金を渡したことを知ったタームは責め立てるも、ロサリンが悪びれる様子はありません。
自分の思い通りにことを進めるためなら手段を選ばない冷徹さ、無言の圧、氷のような冷たいオーラ。
とにかく怖い。
結局いつものように上から押さえつけられたタームは、自分なりにゴーヤーを助けると決意し、ゴーヤーの近所に引っ越しました。
けれど、自立した生活なんて経験のないタームですから、助けるつもりで引っ越したはずなのに、逆にゴーヤーに助けを求めてばかりなのが面白かったです。
ゴーヤーからしてみれば、完全に子守り。
学校でもなにかとケンカモードになる2人でしたが、今回はタームの謝り方がすこぶる可愛かったです。
ゴーヤーに作ってあげた食事に、ケチャップで「ごめん」と描いて謝るなんて……!
しかも、文字を間違えて「ごぬん」となっているのがタームらしくて最高でした。
ゴーヤーは初めは誕生日パーティーに行くつもりはありませんでしたが、結局最後はタームのためにクッキーを作り、オシャレもしてパーティー会場へ。
いつもよりビシッと決めているタームを見て、すっかり見惚れてしまうゴーヤーの表情にはハートマークが浮かんでいるかのようでした。
タームも「今日はかわいいな」と素直に伝え、2人はめちゃくちゃ良い雰囲気に。
もうこの2人は両想いにしか見えません!
パーティー会場では、スピーチを始めたロサリンが、タームの婚約者であるリターを公に紹介しました。
ここで婚約者の登場だなんて、不穏すぎる展開……。
幸せの直後に不穏な展開が訪れるのはドラマの王道なので仕方ありませんが、それでも、もう少しタームたちのラブラブな様子を見ていたかった気もします。
リターはラスト数秒しか映りませんでしたが、逃げ回っていたことから察するに、タームとは結婚したくないのかもしれません。
*次回9話~12話のネタバレ感想はこちら。