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【慶余年】最終回(46話)と45話のあらすじ-ネタバレ感想-考察(けいよねん)

アジアドラマ
©Tencent Pictures Culture Media Company Limited ©New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.

【慶余年~麒麟児、現る~】最終回(46話)と45話のあらすじ・ネタバレ感想・考察。北斉を去ることになった范閑は、岐路の途中で沈重に襲われてしまいます。さらにその後、黒幕にも命を狙われてしまい……!? この記事では最終話のネタバレ感想をお届けします。

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【慶余年】45話のネタバレ

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皇太后の誕生日を祝う宴が開かれました。

宴には范閑をはじめとする慶国の使節団や、北斉の重臣たち、それから皇太后のお付きとして海棠朶朶も出席しています。

宴が始まると、北斉の狼桃が范閑に戦いを申し込むも、海棠朶朶が譲ってほしいと言うので狼桃は引き下がりました。

海棠朶朶と范閑は剣舞のような戦いを披露し、引き分けで終了。

戦いが終わると、皇太后は「范閑と内庫の取り引きをする」と発表し、沈重がそれに反対します。

すると、上杉虎がここぞとばかりに沈重を糾弾しました。

戦で負けたのは北斉の軍事機密が漏れたからであり、その機密の出どころは「沈重の妹→言氷雲」であると。

実際、沈重の妹が何度も言氷雲に会いに行っていたのは大勢が知っていました。

沈重は「妹も自分も国を裏切ってはいない」と訴えるも、皇太后はその場で沈重の官服を脱がせて連行させます。

これは事実上、沈重が権力を失ったも同然でした。

宴が終わり、范閑は翌日帰国することになりました。

帰国前に范閑は、肖恩の遺志に従い荘墨韓を訪ねます。

すると、荘墨韓は以前に范閑を陥れたことがずっと心に引っかかっていたと言って謝罪します。

范閑は「肖恩を助けるためだったんでしょう」と理解を示し、肖恩の死を伝えました。

病に侵されている荘墨韓は、これで会うのは最後だろうと言って別れを告げます。

帰国当日。

沈重は刺客たちを集め、范閑を殺すよう命じました。

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【慶余年】45話の感想

范閑は「皇帝のに~」と言っていたので女性皇帝だとは気づいていないようです。

もしかすると、北斉の重臣たちも女性だとは気づいていないのでしょうか。

この辺りもまだまだストーリーが膨らみそうですが、范閑が帰国するので北斉の皇帝の話はしばらくお預けかもしれません。

范閑と海棠朶朶の戦いは剣舞のようで素敵でしたが、林婉児推しのファンにとっては気を揉む展開だったかもしれません。

林婉児はヒロインというポジションなのに、32話以降まったく出てこないという事態に……。

次回の最終話では、少しだけでも登場してほしいところです。

それにしても今回は、荘墨韓とのやり取りにしんみりしました。

范閑は本当は肖恩の孫ではないのだから、遺言どおりに荘墨韓に会いに行く道理はないはずなのに、ちゃんと会いにいくところに人柄が表れています。

印象的だったのは、荘墨韓は病に侵されながらも好きなこと(詩)に命を注いで幸せそうだったこと。

そんな彼を見て、涙を浮かべる范閑のまなざしもまた心に残りました。

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【慶余年】最終話(46話)のネタバレ

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*以下、重大なネタバレがあります。

范閑の帰国

帰国日。馬車で出発した范閑は、現れた海棠朶朶から荘墨韓の死を知らされます。

海棠朶朶の話では、荘墨韓は蔵書のすべてを范閑に託し、文壇も任せるとのことでした。

それを聞いた范閑は、荘墨韓を偲んで礼拝を捧げます。

范閑の見送りには司理理もこっそり来ており、彼女を護衛するための禁軍も控えていました。

そんな中、沈重の妹がやってきて、兄の沈重が命を狙っているから早く逃げるようにと言氷雲に危機を伝えます。

その忠告どおり、直後に沈重らが范閑一行を襲い乱闘になるも、司理理の禁軍のおかげで范閑らが優勢になります。

最終的に負けを認めた沈重は、范閑に妹の命を助けてくれと頼み、それと引き換えに「内庫の金を流していた黒幕」を教えました。

「金を流していたのは二皇子と長公主だ」と。

沈重は別れ際に、自分は死ぬことになるだろうが1人残される妹が心配だからと、妹を慶国に一緒に連れて行って欲しいと頼みました。

范閑は了承し「あんたも一緒にどうだ」と誘いますが、沈重は断ります。

その後、連行された沈重を待ち構えていた上杉虎は、肖恩の仇を取るために沈重を殺しました。

黒幕からの手紙

范閑一行が帰路の途中で休んでいると、二皇子の護衛である謝が現れ、范閑と言氷雲に二皇子からの手紙をそれぞれ渡しました。

謝によれば、二皇子は范閑が必ずや内庫の件を突き止めるだろうと予測していたのだといいます。

范閑あての手紙には、以下のような内容が記されていました。

<手紙の内容>
もしも私が皇子でなければ、兄弟の争いに負けて失うのはせいぜい前途と財産だけ。だが私は命を失う。
だから生きるために何でもしてきた。范閑に起きたあらゆる事件も、あの方(長公主)と共謀してやったことだ。
もしも内庫の件や過去を水に流してくれるならば、范閑をこの国1番の重臣にすると約束する。

范閑が手紙を読み終えると、二皇子からの礼品を渡されます。

そこには、滕梓荊の息子の好物であるサンザシや、范思轍や費介に関連する品が入っていました。

二皇子は表向きにはこの3人を世話すると言っていますが、人質に取られたと悟る范閑は顔色を変えます。

謝は、翌朝答えを聞きにくると言って去りました。

言冰雲への手紙には、慶国の治安のために協力して欲しいと書かれていたようでした。

翌朝。

兵を引き連れた謝は、范閑と言氷雲を包囲し「返事を聞かせろ」と迫ります。

范閑は言葉を返しました。

「范思轍を殺せば范家が、費介を殺せば鑑査院が黙っていない。だからこの2人は殺せないはずだ。子ども1人のために危険をおかすのか?俺を確実に殺せる自信はあるのか?」

謝がわずかに迷いを見せる中、動いたのは范閑と背中合わせで立っていた言氷雲でした。

言氷雲は、剣の向きを変えて背後から范閑を刺したのです。

「これが私の決断だ」

体を貫かれた范閑は、重傷を負い倒れてしまいました。

その直後、ドラマは現代に切り替わり、小説を読み終わった葉教授が作者の張慶に尋ねます。

「これで終わり?」

「まさか」

画面には、“再会を期待して”というテロップが映されてシーズン1は幕を閉じます。

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【慶余年】最終回(46話)の感想と考察

*重大なネタバレあり。

シーズン1は凄いところで終わってしまいました。

言氷雲の剣は完全に范閑の体を貫いていたのでかなり危険な状態ではありますが、さすがにここで主人公が死ぬことはないでしょう。

それにきっと、慶帝や鑑査院長が何かしら手を打っているに違いありません。

何もかもを把握していた慶帝ならば、二皇子が黒幕であることも見破っているはずです。

それに、これまであるゆる人間を駒にし、あるゆることを操作してきた慶帝だから、こたびの范閑のピンチも把握した上で手を打っていると信じたい!

そして気になるのは、言氷雲が本当に范閑を裏切ったのかどうか。

謝を欺くために刺しただけ、という可能性もありそうです。

最終話にして判明した本当の黒幕は二皇子でした。

滕梓荊が死亡することとなった、“妓楼街での暗殺事件”を整理するとこのようになります。

二皇子

長公主+朱格

司理理

程巨樹(実行犯)

こうして見ると、皇太子派の林珙も関わっていたことが分かります。

おそらく、長公主は二皇子に仕えながら、同時に皇太子や朱格とも結託し多方向と手を組んでいたのでしょう。

作中では二皇子と長公主の関わりは描かれていませんが、きっと見返せば何かしらの伏線は仕込まれているはず。

シーズン2が楽しみなのは勿論のこと、シーズン1を見返して新たな発見をするといった楽しみ方もできそうです。

最後に全体の感想を。

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【慶余年】全体の感想

まず、第1話の子供時代からおもしろくて引き込まれました。

少年范閑の「からだは子供、中身は大人」の雰囲気が抜群にうまかったのと、スパルタ教育の流れもおもしろくて、しばらくは子供時代が続いてもいいな、と思ったぐらい。

しかし意外にも子供時代はすぐに終わってしまい、2話ではすでに大人のチャン・ルオユン(張若昀)にバトンタッチ。

3話ではヒロインとの出会いがあったり、個性的な弟くんとの初対面もあったりと、ますます面白くなっていきました。

ストーリーの面でも、早いうちから

  1. 自分を殺そうとした黒幕を探す
  2. 母親の死の真相を追う

といった、“はっきりとした目的”が提示されたのでドラマに没入しやすかったです。

基本的に范閑の視点で物語がすすんだことも、没入しやすかった理由のひとつかと。

とにかく最初から最後まで、范閑は出ずっぱりでしたね。

その分、他のキャラクターは必要なときだけ登場する感じで、「もっとたくさん登場して欲しかった!」と思うキャラもいました。

でも凄いのは、どのキャラクターもそれぞれに個性的かつ魅力的だったこと。

そんなキャラが范閑の周りに集まってきて、次第に仲間になっていくといった流れは胸が熱くなりました。

また、悪役であっても、その人なりの価値観や人生がふと垣間見えるところも興味深かったです。

悪役だからとりあえず悪く描いておくのではなく、1人の人間を多面的に描く感じが好きでした。

他にドラマを面白くしていた要素は、ミステリー要素でしょうか。

范閑の出自、范閑の母親の秘密、黒幕の正体、そもそも范閑はなぜ「この世界にきたのか」、などなど。

途中、SF要素が出てきたときには戸惑いましたが、それを差し引いてもこれらの謎には興味を引かれました。

いろいろなことが明らかになった42~43話あたりは、感情がぐちゃぐちゃになり、「もう誰も信じられない!」と思ったりもしました。

これまで范閑の身に起きたことすべて、滕梓荊の存在でさえも、すべてが駒だったと分かったときの鳥肌が立つ感覚は今でも忘れられません。

慶帝と鑑査院長は、本当に何を考えているのか分からなさすぎる!

シーズン2では、彼らの真意も明かされていくのでしょうか。

まだまだ語りつくせないほど面白かったこのドラマ、今まで見てきた中国ドラマの中でもトップクラスの面白さでした。

中国で16冠を達成したというのも深く頷けます。

「慶余年」Official Site