もしも太陽を見なかったなら(Netflix)キャスト・あらすじ・相関図|殺人犯と記者が交錯する光を失った愛の物語

もしも太陽を見なかったならキャストあらすじ相関図 サスペンス
「もしも太陽を見なかったなら」(c)Netflix

Netflixの台湾ドラマ「もしも太陽を見なかったなら」キャスト・あらすじ・相関図。本作はドキュメンタリー制作のため連続殺人犯を取材した制作会社の女性が現実の枠を超え、封じられた愛と罪に翻弄されるダークサスペンス。若手ながら高い演技力のツォン・ジンファとムーン・リーが主演します。

作品情報

  • 2025年/台湾
  • 原題:如果我不曾見過太陽
  • 英題:Had I Not Seen the Sun
  • 配信:[Netflix]
  • 配信日:2025/11/13
  • 視聴ページ

ストーリー解説

物語の中心は、青年の殺人犯と、彼を取材する女性ドキュメンタリー制作スタッフ。青年・曾敬驊演じる 李壬曜 は、25歳で自首し、「暴雨殺人魔」と報じられた人物。

かつて同じ高校に通っていた同級生を次々と殺害し、その凄惨さゆえに恐怖の象徴となっていた。

一方、彼を取材する女性・江齊演じる 周品瑜は、刑務所でのインタビューを通じて、明らかに「普通の殺人犯とは違う」雰囲気を感じ取る。

初対面にも関わらず、李壬曜の無垢とも錯覚する程の清らかな眼差しに、何か“見覚え”を感じてしまう。

取材が進む中、周品瑜は夢の中で李壬曜と親密に過ごすような不思議な映像を見るようになり、さらに少女の幽霊と遭遇する。

江曉彤は高校時代の制服姿で、淡く妖しい存在。彼女が関わる“過去”と李壬曜の罪、そして周品瑜の取材・夢・現実が交錯し始め、物語は深い闇へと入り込んでいく。

やがて明らかになっていくのは、李壬曜の高校時代の“ある事件”、江曉彤と李壬曜の間にあった関係(=単なる同級生以上、或いは執着・救済・愛憎が交差する何か)、周品瑜自身の「なぜこの取材に惹かれたのか」「なぜこの眼差しに既視感があったのか」という三重の謎。

映像・夢・現実のボーダーが揺らぎ、取材の現場だけでなく、“これは本当か幻か” と疑いたくなる構造になっている。

登場人物/キャスト|相関図

*配信前の情報のため役名・役柄が違うがある場合があります。

リー・ジェンヤオ(李壬曜)

25歳。高校卒業から数年、数人の同級生を殺害し「暴雨殺人魔」と報じられる。現在収監中。

演:ツォン・ジンファ

演じるのはダーク・ミステリー映画「返校 言葉が消えた日」、BL映画「君の心に刻んだ名前」など様々なジャンルの作品に出演してきたツォン・ジンファ。本作では罪を告白しても動機については明かそうとしない殺人犯という難役を演じています。

チアン・シャオトン(江曉彤)

愛情深い家庭に育った明るく陽気な少女。天才的なバレエの才能を持っています。周品瑜の夢・現実に現れ、李壬曜との過去の鍵を握る。

演:ムーン・リー

演じるのはNetflixドラマ「次の被害者」の演技で新人賞を受賞したムーン・リー。本作では謎めいた少女を好演しています。

ジョウ・ピンユ(周品瑜)

制作会社社員。ドキュメンタリー制作の取材・撮影目的で李壬曜を訪問。彼の眼差しに惹かれ、自分でも理由がわからぬ“既視感”を抱く。

演:チャン・チー

演じるのは映画「有病才會喜歡你」で第27回台北映画祭最優秀主演女優賞にノミネートされたチャン・チー。本作では連続殺人犯にインタビューしたことにより、不穏な夢に苦悩する女性を高い演技力で表現しています。


  • ルゥルゥ・チェン
  • マー・ジーシアン
  • ジャック・ヤオ
  • ニック・チャン
  • ビュービュー・チェン
  • アン・リー
  • クリス・ロン
  • シー・チーティエン

ギャラリー/見どころ

なぜ「太陽を見なかったなら」というタイトルなのか?

この作品は「光=希望/青春/無垢」を象徴として扱っている。それを“見なかった(あるいは見られなかった)”という場合、登場人物たちは“光”を失ったまま暗闇を生きることになる。

高校時代の夢、友情、初恋、未来、バレエの舞台…それらが“光”ならば、そこから隔たれた瞬間、彼らは「見なかった世界/見られなかった光」へと放り出される。

そして、取材・夢・幽霊という装置を通じて、「あの日あの時、太陽を見ていたなら…」という仮定・後悔・代償が語られる。タイトルはまさに、もしあの瞬間に“見えていたはずの光”を見なかったなら、という問い掛けになっているのだ。

見どころとポイント

本作の最大の特徴は“男性主人公視点”で描かれる愛と執着の物語であること。台湾ドラマでは女性主人公を中心とした恋愛劇が多い中、本作は殺人犯・李壬曜という青年の心の闇と、その奥に潜む“愛のかたち”に焦点を当てている。彼の抱える傷、罪、そして誰かを想う純粋な感情が物語を静かに、しかし確かに動かしていく。

物語全体を包むのは、暗黒の青春とサスペンス、そして純愛。高校時代の友情や初恋、罪、そして取り返しのつかない選択が交錯し、青春のきらめきが次第に影に変わっていく。その痛みや喪失感のリアルさが胸に深く刺さる。

さらに、夢と現実、そして幽霊の存在が絡み合う幻想的な演出も本作の魅力。現実と幻の境界が曖昧になり、“何が真実で何が幻想なのか”を見失っていく。その不確かさが、心理的な緊張感と切なさを同時に生み出している。

2年にわたる撮影の中で、実際の心理カウンセリングやバレエ舞台、獄中取材といった現実的な要素を丁寧にリサーチし、繊細な映像表現に落とし込んでいる。照明や構図、音楽の使い方までが緻密で、まるで映画のような完成度を誇る。

本作は、連続殺人犯とバレエの天才的な才能を持つ少女を軸に犯罪、青春時代のトラウマ、夢といった要素を織り交ぜたダークなラブストーリーです。メインキャストには若手ながら受賞歴のある俳優たちがキャスティングされました。

主演のツォン・ジンファは連続殺人犯の役について「撮影している時は緊張しましたし、最初は怖かったです。でも、面白いのは、撮影が進むにつれてキャラクターの感情の変化を追いかけ、犯罪の手順に慣れていくにつれて、だんだんと気持ちが楽になっていったことです。撮影の中盤から終盤にかけては、まるで自分が麻痺した殺人者になったような感覚でした」と語っています。

また、映画「セデック・バレ」で実在の親日派の台湾原住民タイモ・ワリスを演じたマー・ジーシアン、映画「台北の朝、僕は恋をする」に主演したジャック・ヤオなど実力派俳優が脇を固めています。

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「もしも太陽を見なかったなら」©Netflix

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