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ドラマ『刑事ゼロ』第6話のネタバレ考察。息子の無念を晴らそうとする母親の執念に圧倒!時矢の記憶も?

2019冬ドラマ
©Dramas Note

沢村一樹が主演のドラマ『刑事ゼロ』の第6話が放送されました。

今回の容疑者はなんと、”記憶喪失”の女性。自分の名前さえも覚えていないという女性の身元を調べることから始める時矢たち。

捜査をすればするほど女性の謎が深まっていき、そして最後には驚愕の真相が待っていました。

それでは、『刑事ゼロ』第6話のネタバレ解説をお届けします。

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『刑事ゼロ』第6話のあらすじ・事件概要

今回の第6話で被害者となったのは、須藤公彦。有名な私立校の校長です。

殺害現場はビルの屋上で、刺殺による失血死。

事件の直後に、ビルの屋上から女性が飛び降りるのを数人が目撃しており、凶器の包丁にも女性の指紋がついていたことから、その女性が犯人と推定されました。

飛び降りた女性は、下にあったダンボールがクッションがわりになったようで命を取り止めます。

しかし、女性を取り調べても「覚えていない」の一点張り。自分の名前も分からないとのことで、取り調べを担当した福知刑事は、記憶喪失を装っているのではないかと疑念を抱きます。

時矢と佐相は、須藤が勤めていた学校へ赴き、職場の関係者たちに聞き込みを行いました。話によると、須藤は生徒からも保護者からも尊敬されており、まさに”理想の教育者”だったということです。

記憶喪失の女性と須藤の接点が見つからず、捜査は行き詰まってしまい……!?

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ドラマ『刑事ゼロ』第6話のネタバレ解説

記憶喪失の容疑者女性に共感する時矢

「心神喪失を装って無罪を狙っているのかもしれない。さっさと地検に送検しよう」という福知刑事に対して、もっと調べたいから待ってくれという時矢。

時矢は、自身が記憶喪失だからこそ、女性が嘘の記憶喪失ではないということを直感したのでしょうね。

時矢は、女性の取り調べで「今は平成何年か」「子供のころの好きだった遊びは?」と質問。すると女性はどちらの質問にも答えました。

もしも嘘の記憶喪失であるならば、どんな質問にも一貫して「覚えていない」と答えるはず。よって、時矢は、女性が本物の記憶喪失であると確信したのでした。

女性の記憶喪失を確信した時矢は、医者の叔父に“記憶喪失になる原因”を尋ねます。

パターン①……突発的な出来事により、 心身ともにショックを受けた場合に起こる

パターン②……長期に渡り、精神的なショックを受け続けた場合に起こる

女性の状況はパターン①に当てはまると考えられました。

人を殺害してしまったという”精神的ショック”と、屋上から飛び降りた際の”身体的ショック”が同時に起こったために記憶喪失になったのではないかと推測する時矢。

ちなみに時矢の記憶喪失もパターン①が当てはまります。精神的ショックの原因は不明ですが、身体的ショックは屋上から落ちた際のものでしょう。

記憶喪失女性の謎

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時矢は、記憶喪失の女性の前で地図を広げ「特に覚えている地区はありますか」と質問。その後、女性が答えた地区を中心に聞き込みを行いました。

すると、ワゴン車で移動販売を行っている女性が、「その女性なら以前うちで働いていました」と言います。保存してあった履歴書を見せてもらうと、名前欄には“杉田陽子”と書かれていました。

これで大きな手がかりを得たと安堵したのもつかの間、”杉田陽子”という女性は戸籍上で存在しないということが判明したのです。

その後、履歴書に書かれていた住所を訪れる時矢たち。家の押入れには、被害者の須藤の写真が多数貼られており、長期間に渡り監視していたことが窺えました。

様々な手がかりが見つかったものの、記憶喪失の女と須藤の接点は見つかりません。

そこで時矢は、須藤が1年前に勤めていた城光学園を訪れました。調べるうちに、城光学園で生徒の投身自殺があったことが判明します。

自殺した生徒の名は真崎翔太。翔太は、進路のことで悩みを抱えていたことが原因で自殺したとされ、当時は大ごとになりませんでした。

しかし半年後、翔太の母親を名乗る女性が「いじめがあったのではないか」と学校側を追求したとのこと。それを聞いた時矢は、その母親こそが記憶喪失の女ではないかと当たりをつけるのでした。

真相~母親の執念~

記憶喪失の容疑者女性の本当の名は、真崎薫であることが判明しました。

薫が取り戻した記憶

薫は、翔太が幼いころに離婚をして女手ひとつで育ててきましたが、医師の仕事が忙しく、育児をおろそかにしてきました。

何もしてあげられなかった、だからせめて翔太の自殺の真相だけは突き止めようと、学校の周辺で聞き込みを行うことに。すると、生徒たちは「学校でイジメがあった」と薫に告白するのでした。

生徒たちは、翔太が自殺をした直後に、イジメの話を校長・須藤に話したけれど、黙っているように言われたとのこと。須藤は、学校の名に傷がつくという理由でイジメを認めず、生徒の口も封じたのです。

薫は、そんな須藤を許せず、須藤を殺害して翔太の無念を晴らそうと考えたのでした。

記憶が戻った薫は「自分が須藤を殺害した」と自供。

しかし時矢は「記憶が戻ったのは一部だけのようですね」と言い、さらに「あなたは犯人ではありません」と告げるのでした。

薫がもし本当に須藤を殺害したのであれば、念願が叶ったのだから”ショック”を受ける道理がありません。記憶喪失になる原因は心身ともにショックを受けたことによるものなはずなのに、薫が”精神的ショック”を受けていないことになるのです。

では、薫が受けた”精神的ショック”は何だったのでしょうか。それは、翔太のために何が何でも自分の手で須藤を殺害したかったのに、別の人間が須藤を殺害してしまったことが”ショック”だったのです。

事件当時、須藤は不倫関係の女性と一緒でした。薫は、二人の後をつけ、屋上での二人の様子を窺っていました。

すると、二人が口論となり、女性がかばんの中から包丁を取り出し、須藤を刺し殺したのです。

その顛末を見ていた薫は、“翔太の無念を自分の手で晴らすことができなかった”ことにショックを受け、屋上から飛び降りたのでした。

結果、心身ともにショックを受けた状態となり、記憶喪失になってしまったーーーというのが真相の全てです。

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ドラマ『刑事ゼロ』第6話の感想

容疑者女性が記憶喪失ということで、時矢が、女性と自分を重ね合わせる場面が何度かありました。

「記憶喪失っていうのは、怖くて不安なものなんだよ!」と感情的に叫んだシーンは、時矢が普段抑えている不安が垣間見えた気がします。無邪気で悩みがなさそうに見える時矢も、本当は、記憶を取り戻したいと切実に思っているのかもしれませんね。

それにしても、今回の事件の真相は驚愕でした。まさか、犯人ではない人物が「私が殺害したことにしてください」と懇願する結末だとは、予想していませんでした。

どうしても自分の手で殺害したかったという母親の執念は鳥肌もので、森口瑤子さんの演技の凄さも相まって、ドラマに引っ張り込まれました。

さて。次回の第7話は、時矢と佐相が別行動をするようです。

時矢が記憶を失ってからは、常に佐相と行動を共にしていたので、記憶喪失のことが周囲にバレずに済みましたが、別行動となると、時矢がひとりで下手な行動を起こさないかと心配ですね。

いっそ、職場の仲間に打ち明けても良い気がします(笑)周りの人たちも、そろそろ時矢の変わり様に違和感を抱き始めるのではないでしょうか。