シェアハウスのおじさん元刑事たちと新米刑事との奇妙なタッグで、事件を解決していく一風変わった刑事ドラマ『メゾン・ド・ポリス』。
ひとり暮らしの老女が、トイレ内で死亡していた事件で、違和感を感じたひよりがおじさまたちの協力を得て捜査を開始。
すると、意外な事実が浮かび上がったのです。
それでは『メゾン・ド・ポリス』2話の感想と考察です。
『メゾン・ド・ポリス』2話あらすじ
ある日、トイレ内でひとり暮らしの老女が死亡しているのが発見されました。
玄関には鍵が掛けられ、老女が亡くなっていたトイレ内には内側からボンドで密閉されていました。
スマートホンに残されていた遺書もあることから、警察は老女の死因を自殺と断定。
報告書をまとめることになったひより(高畑充希)は、「メゾン・ド・ポリス」の藤堂と迫田を連れ、現場を訪れました。
クローゼットの中を確認すると、派手な服装ばかりであることで、老女は人生を楽しく過ごしていたことがわかり、さらにはスマートホンで遺書を打つのに必要であっただろう”老眼鏡”が、テーブルの上に残されたいたことから、ひよりは事件性があると感じました。
ひよりの鋭い”嗅覚”に奮い立たされた藤堂と迫田は、各々の得意分野で独自に方さを始めます。
また、事件の詳細が伝えられた「メゾン・ド・ポリス」内でも、事件性を示唆した上での”会議”が進められてきたるのです。
2話の見どころ
見落としそうな場所に気づく勘
今回は、すでに自殺と断定された老女の自宅。
藤堂と迫田が「自殺って決まったのになんでこんなところに連れてきたんだよ」とブーイングする中で、ひよりは自宅内を見て回りある違和感について話し出します。
確かに、老眼鏡はテーブルに残されたままで、老女は毎朝通学する子供たちを楽しそうに見送るボランティアをしていたこともあり、人生に絶望している様子もありませんでした。
それでも、この一件はすでに自殺と断定されており、鑑識の杉岡からも「これは絶対に自殺」との”お墨付き”。
現場にいた藤堂と迫田は、ひよりの疑問点からピンときたようで、それぞれ捜査を開始します。
藤堂は、クローゼットに残されていた衣服のについていた”動物の毛”と思われるものを採取。
迫田は、老眼鏡と一緒にカゴに入っていたスポーツジムの利用券から、老女が通っていたと思われるスポーツクラブを独自に調査しました。
すると、それぞれ意外な事実が浮かび上がったのです。
今回もまた、ひよりの違和感から事件を解決に導くわけですが、見落としそうなところに気づくのが、ひよりのいいところです。
ひよっこで、先輩方たちからも新人だからと見下されているような立場でも、自分の意見を決して曲げないまっすぐなところがあるのが魅力です。
また、彼女は幼い頃に父親が自殺したという過去を背負っています。
しかし、今回の事件を通じて”すべてが完ぺきとは限らない”ことを学んだひより。
そして、彼女自身も父親の自殺に納得していないという様子。
まだ子供だった自分にはどうすることもできなかったという強い思いが、彼女が刑事を目指した理由のひとつであることに間違いないでしょう。
事件解決の鍵は”うさぎの毛”?
藤堂が現場で採取した毛は、ウサギの毛であることが判明したため、学校で飼育されているウサギから毛を採取して調べた結果、別物であることがわかりました。
しかし、老女とウサギの接点はありません。
ひよりは、第一発見者となった三上絵里花(中山エミリ)に話を聞こうと、学校を訪ねます。
事件後、警察が三上に事情を聴いていたことで、父兄の間で”三上が犯人”だと噂になっていました。
しかもちょうどこの時期、学校ではPTA選挙が行われるということもあり、学校内でピリピリした状況に。
ウサギといえば学校で、老女は学校でボランティアを行っていたことからも、三上とも顔なじみ。
ただ、ウサギはウサギでも”生きている”とは限りません。
今回の事件を解決に導いたのは、”生きていないウサギ”の毛だったのです。
ひよりの過去がフラッシュバックで
老女を殺害した女性2人のうち、ひとりは幼い娘を遺したまま死亡。
通夜の席でひよりは、その少女と自分の過去と重ねていました。
事件解決後、「メゾン・ド・ポリス」では恒例の打ち上げが行われ、酔ったひよりが夏目にポロっとこぼした言葉。
「警察が自殺と断定しても、そうじゃない場合もあるんですね~」と。
この言葉で、夏目が何かに感づいた様子なので、もしかしたら夏目がひよりの過去から父親の件を探り出すのかもしれません。
ただ、夏目自身も重いものを背負っている様子なので、どちらの抱えている”荷”が先に明かされるのかも見どころのひとつですね。
そこで頼りになるのがやはり「メゾン・ド・ポリス」の面々。
また今回、鑑識の杉岡が藤堂の元妻であったことが判明しました!
『メゾン・ド・ポリス』2話を観た感想
今回も、面白いタッグで楽しめました。
ひよりの勘は天性のものなのか?という感じで、ちょっとしたことで見逃してしまうようなことに気づく”気配り”のような才能は刑事向きでしょうね。
ひよりは”新人だから頑張ろう”とか”認めてもらいたい”というような思いでなく、純粋に事件に目をやっているだけなのでしょう。
本当にこさに事件性はないのか、少しの見落としもないのかと、自分に問いかけているような気がします。
もし、自殺と断定されたものに事件性があった場合、刑事として自分にできることはなにか。
それは、”犯人”を見つけること。
彼女が、心の奥底で父親の死に疑問を持っている。それも彼女の原動力になっていることには違いないでしょうね。
コミカルな面もあり、シリアスな面もある。
刑事として成長していくひよりを見守りたくなる作品です。
また、聞き込み調査で夏目とひよりが”新婚夫婦”を演じたシーンも見どころですよ。