【三国志~司馬懿 軍師連盟~】81話・82話・83話・84話・85話のあらすじ。クーデターを決行した司馬懿は曹爽の命は奪わないと誓ったものの、結局は三族皆殺しにしてしまいます。司馬懿の実権が強まっていく一方で、司馬懿のもとを去る人も……。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
81話のネタバレあらすじ
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クーデターを決行した司馬懿は自軍の前で、もしも曹爽が降伏すれば爵位も命も奪わないと誓う。
一方の曹爽は、洛陽には自分や兵士らの家族がいるため攻め込むかどうか悩んでいた。
そこへ、司馬懿派の大臣が使者としてやってきて降伏をすすめてきたが、即断はせず一旦投獄した。
夜になると、何晏や妻の蒹葭から“降伏を願う文”が届く。
それを読んだ曹爽は「帰りたい」と涙を流し、投降を決意する。
数日のうちに曹爽の降伏軍が到着し、司馬懿は降伏を受け入れた。
幼い皇帝の曹芳は、司馬懿に「曹爽の命を助けてほしい」と嘆願して跪く。
しかし司馬懿は、曹爽の処遇については大臣たちと議論して決めると答えた。
屋敷に戻った司馬懿は 官職の再采配を行い、愛弟子の鍾会と鄧艾を要職に就け宮廷を掌握しにかかる。
息子2人には兵権を与えた。
それが終わると、司馬懿は「自分の役目は果たした。あとは2人の息子に託す」と言う。
81話の感想
曹爽は思っていたよりもあっさりと降伏しました。
結局のところ彼は、権力を握ってちょっと調子に乗ってしまっただけの家族大好きなおじさんだったのでしょうか。
自分だけが助かれば良いというような極悪人ではなく、腹心の命乞いをしていたのも好印象でした。
思い返してみれば、曹爽は気に入らない人間を投獄or左遷したことはあったけれど、殺したことは一度もなかった気がします。(司馬懿のことだけは殺そうとしていましたが)
司馬懿は曹爽を生かすつもりのようですが、鍾会と司馬昭が処刑しそうな予感。
82話のネタバレあらすじ
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曹爽を裏切った自分に前途はないと絶望する何晏のもとに、司馬昭がやってくる。
司馬昭は何晏に刑罰をつかさどる官職を与え、曹爽派の審理を強要した。
何晏はできればやりたくなかったが、自分が助かるためには引き受けるしかなかった。
何晏は、謀反を企てたという旨の供述を曹爽派の者たちから完璧なまでに引き出した。
ところが……供述書を読んだ司馬昭は、謀反人の一味の中にしれっと何晏を付け加える。
何晏は「なんて悪辣な男だ!それでも人間か」と問うが、司馬昭は相手次第だと微笑んだ。
その後、司馬昭は司馬師に“夏侯徽を殺したのは曹爽だ”と噓の報告をする。
それを聞いた司馬師は曹爽の処刑に同意し、鍾会らとともに「曹爽を殺すべきだ」と司馬懿を説得した。
司馬懿はしばらくの間 黙り込んでいたが、結局「殺す」という決定的な発言をした。
司馬懿は大臣を集め、曹爽の処罰について討議した。
司馬懿派の者たちは、曹爽を処刑するべきだと主張する。
大臣の1人が「殺さないと約束したはずです」と抗議するが、司馬懿は「私情で大逆人を許すことはできない」と答える。
幼い皇帝の曹芳も、曹爽を殺さないようにと懇願したが司馬懿は黙っていた。
そこで、司馬懿派の大臣たちは口を揃えて、曹爽を三族皆殺しにするべきだと曹芳に迫る。
曹芳はなす術もなく、仕方なく承諾した。
曹爽の一味が処刑場に連行される。
その中には曹爽の3歳の息子もおり、屈託のない笑顔で歩いていた。
82話の感想
……これはもう、どっちが悪役か分からなくなってきました。
罪のない小さな子供まで処刑されるなんて、あまりにも胸が痛すぎるシーンだったので直視できず一時停止をしてしまったほど。
司馬孚が来て処刑を一旦止めてくれましたが、果たして司馬懿を説得できるのでしょうか。
生かせば災いの種になってしまうかもしれないという司馬懿の懸念も分からなくはないですが……。
83話のネタバレあらすじ
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*一部シーンが前後しています。
曹爽の一族や一味は処刑場に連行された。
曹爽の3歳の息子も処刑されると知った柏霊筠と司馬孚は、子供だけでも助けるよう司馬懿に訴えるがムダだった。
処刑場では、司馬昭と司馬師が司馬懿の命令を待っていた。
しばらくすると使いの者がやってきて、司馬懿の命令を伝える。
「刑の執行を命じられました」
一方、長安にいる夏侯玄は曹爽の処刑を知り駆けつけたものの、到着した時にはすでに処刑が終わっていた。
年老いた司馬懿は政務すべてに関与し、上奏文も書いている。
そんなある日、王陵と曹彪が謀反を企てているという報告が届き、司馬懿は2人を討つため自ら遠征した。柏霊筠も同行する。
一方の王陵は、司馬懿の軍勢5万が押し寄せていることを知り降伏した。
司馬懿は命を奪わないと約束するが……。
幼い皇帝の曹芳は 司馬兄弟を殺す詔をひそかに発令し、その連判状には夏侯玄を筆頭に何名かの大臣らが署名していた。
それを司馬昭から聞いた司馬師は、獄中の夏侯玄を訪ね共謀者の名前を聞き出そうとする。
この時、夏侯玄はすでに死を覚悟しており、近づいてきた司馬師を殺そうとして片目を刺した。
司馬師は悲鳴を上げ、それを聞いて駆けつけた牢番は夏侯玄を取り押さえる。
83話の感想
……子供だけでも助かることを願いましたが、結局処刑されてしまいました。
晩年の変化を描く試みはとても良いと思うのですが、まさか司馬懿がここまで変化するなんて……。
子供が処刑されるシーンは本当に胸が痛みました。
おそらく 当時はこれが普通だったのだろうと頭では理解できても心が追いつかない状態です……。
悪役の所業ならばまだ納得できるのですが、主人公サイドの所業だというのがまた色々と考えさせられます。
かつて 曹丕が丁儀の一族を処罰したことがありましたが、あの時は成人済みの男子だけでした。
そう考えると、やはり今回の処刑は容赦ない気がしてしまいます。
84話のネタバレあらすじ
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司馬懿は投降した王陵の命は奪わないと約束していたが、結局は殺すことにする。
柏霊筠は 陛下の許可なく誅殺しようとする司馬懿をいさめるが、彼は聞き耳を持たなかった。
「幼い陛下に何が分かる。王陵の死体は切り刻まないでやる」
この言葉に、柏霊筠はいよいよ失望する。
「司馬懿!権力を得た者こそ してはいけないことがある。卑劣で臆病な司馬懿を、私は軽蔑します」
「いま何と呼んだ!軽蔑だと?そなたに口出しはさせぬ!」
2人は口論となりケンカ別れをする。
司馬懿のいない洛陽では、司馬昭が曹爽の残党や 夏侯玄の一味を次々と処刑していた。
それを知った司馬孚は、司馬懿のいない間にこんなことをして名声を傷つけてはいけないと説く。
司馬懿のことを何も分かっていないのに、と。
すると、司馬昭は「叔父上。父を分かっていないのはあなただ」と言い返す。
一方、司馬懿とケンカ別れした柏霊筠は、洛陽に戻る道中で王陵の残党に命を狙われた。
火矢が放たれ、馬車が燃える。
柏霊筠は一度は逃げようとしたが、先ほどの司馬懿との口論を思い出し 自ら馬車に戻った。
やがて馬車は燃え盛り、柏霊筠は若かりし頃の司馬懿との思い出を回想して亡くなる。
彼女の死の知らせを聞いた司馬懿は倒れた。
司馬懿は齢70を過ぎていた。
訪ねてきた弟の司馬孚は、かつて司馬懿が抱いていた「司馬家を守る」という初志がまだ胸にあるかと尋ねる。
司馬懿は逆に「お前の初志はまだ胸に?」と聞き返し、こう続けた。
「私から見るとお前は、月旦評に出たあの時(第1話)から純真無垢な書生のままだ。お前がいたから司馬家はずっと公明正大でいられた」
司馬懿は司馬孚が自分のもとを去りたいのだと察し、別れを告げる。
その頃。
司馬倫は夏侯徽が亡くなったあの日に自分が遅く帰ってきたことを、小沅が母から聞いて知っているのではないかと恐れ、司馬昭に相談する。
一方、候吉は小沅と結婚したいと司馬懿に打ち明ける。
84話の感想
柏霊筠の「司馬懿」呼びに痺れました。
彼女が心底 諌めようとしていることが分かる一幕でしたが、司馬懿には響かなかったようです。
これがもし張春華だったなら、司馬懿は諫言を聞き入れたのでしょうか。
柏霊筠が最期に、逃げるのをやめて燃え盛る馬車に自ら戻っていったのが印象的でした。
変わってしまった司馬懿との決別を、決意したかのように感じられました。
長い年月の中で変わってしまった人もいる中、変わらない純粋な司馬孚に癒されます。
1話の話が出てきた時にはつい涙が出てしまいました。
司馬孚は「かつて兄上は私を男前だと言いましたが、今や見る影もない」と言っていましたが。
きっと全視聴者が「今も男前だよ!」と言いたくなったことでしょう。
外見だけではなく、彼は内面もずっと男前。
そんな司馬孚さえも司馬懿のもとを去り、司馬懿は何を思うのか……。
85話のネタバレあらすじ
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司馬懿は小沅(柏霊筠の侍女)に会いに行き、候吉との縁談を申し込んだ。
すると、小沅は 司馬懿が自分と結婚したがっていると勘違いして恥ずかしがる。
結婚相手が候吉だと知ると、しばらく考えると言って逃げて行った。
その晩、候吉は調理場で瀕死の小沅を見つける。
彼女は息も絶え絶えになりながら手下人は司馬昭だと教え、最期に「縁談に応じるわ」と言って息絶える。
候吉は司馬懿に、司馬昭の所業を報告する。
それを聞いた司馬懿は「あやつを殺す」と言い、翌日、司馬昭を呼び出した。
司馬昭が部屋に入った途端、すべての入り口が閉ざされ、大勢の兵が部屋の外で取り囲むように待機する。
司馬昭は突きつけられた罪を認めながらも、すべては司馬家のためにやったことだと言い切る。
しばらく会話を続けた後、司馬懿はついに意を決し、杯を叩きつけた。(殺害の合図だと思われる)
しかし、部屋に入ってきたのは兵士ではなく司馬師だった。
司馬師は司馬昭を守るために、外の兵士を退けたのだ。
司馬昭は泣きながら、夏侯徽(司馬師の最愛の妻)を殺したことを司馬師に謝罪する。
すると司馬師は……。
「我ら2人は血を分けあった兄弟だ。日頃から私はお前を愛し、慈しみ、守ってきた。どんな痛みも苦しみも味わわせたくなかった。だがその結果、夏侯徽が(お前に)殺されてしまうとは。なぜだ、なぜ殺した」
すると、司馬昭は司馬師に近づいて耳打ちをし、自分のしたことは司馬懿の命令だと匂わせる。
司馬師は信じられない思いで司馬懿を見た。
司馬昭は自分を殺してくれと言うが、司馬師にはできなかった。
85話の感想
候吉と司馬懿の“おじいちゃんコント”が面白くて久々の癒しでした。
候吉と小沅の結婚話も微笑ましく、ようやく最終話に向けて穏やかな展開になっていくのかと思いきや、まさかあんなことになるなんて……。
司馬懿は司馬昭を殺そうとしましたが、本心はどうだったのでしょう。
策略家の司馬懿のことだから、候吉の手前 司馬昭を殺すように見せかけただけで、司馬師が助けにくることを想定していたのかもしれません。
結局、司馬師は司馬昭を許しました。
司馬昭に対する愛情の深さには泣かされましたし、司馬師のおかげでギリギリ家族の形を保てたとも思います。
ただ、司馬昭を許すということは彼を野放しにすることにもなるので、本当にこの判断が正しかったのかは分かりません。
残り1話、司馬家がどのような末路を迎えるのか、最後まで見届けたいと思います。
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中国歴史ドラマ「三国志〜司馬懿 軍師連盟〜」(C)CHINA INT’L TV CORPORATION