中国ドラマ【三国志~司馬懿 軍師連盟~】全86話のあらすじとネタバレ一覧についてまとめました。キャストの原音/配音の一覧も紹介します。本作は、激動の三国時代に名をはせた軍師・司馬懿の一代記。最大の国家として君臨した「魏」を支えた司馬懿の生き様とは?
後漢の末期。曹操討伐を目論む一味が暗殺を決行するが失敗に終わり、司馬懿の父親は暗殺の嫌疑をかけられ投獄される。
父親を救うべく奔走した司馬懿は、持ち前の聡明さで見事に救出し世間の注目を集める存在になっていく。やがて、その才能と野心的な一面を曹操の息子である曹丕に認められ仕えることに。
曹家の後継者争いに巻き込まれながらも、曹丕を魏国王に就かせるべく尽力し、自らも政治人としての立場を確立していくのだった。
1話~3話のネタバレあらすじ
1話
後漢の末期。
若かりし書生の司馬懿(ウー・ショウポー)は、妻の出産を目前にして屋敷の庭で突っ立っていた。そこへ、父の司馬防が神医の華陀を連れてやってくる。帝王切開で難産を乗り切った妻は男児を出産し、司馬家は喜びに包まれる。
その直後、曹操の配下が現れ、曹操の治療をさせるために華佗を連れていくという。命の危機を察知した華陀は、自分が生み出した健康体操を司馬懿に託し、民のために後世に伝えてほしいと頼んだ。
華佗を見送った司馬防は、直前で呼び止め「私も曹操討伐の詔(衣帯詔)に名を連ねた」と明かす。華佗は「医者の自分は人を殺めるわけにはいかないが、なすべきことは心得ている」と言葉を返した。
曹操の屋敷に到着した華佗は、頭痛を取り除くためには開頭手術をするか山奥で隠棲するしかないと言う。それを聞いた曹操は怒って華佗を投獄し、拷問の末に殺させた。
宮中では、華佗の件を知った皇帝が「衣帯詔のことがバレたら今度は我らが標的になってしまう」とパニックになっていた。
一方、袁紹との戦を控えた曹操は大臣を召集し、2日後に開かれる“月旦評”で有能な人材を募ると宣言する。
太守の楊彪は、曹操討伐の同志である司馬家と婚姻関係を結ぶつもりであったが、万一のことがあった場合にどちらかの家だけでも生き残れるようにと婚姻を白紙に戻すことにした。
司馬家にはすぐに結納品が送り返された。曹操討伐のことなど何も事情を知らない司馬懿は、弟の結婚が突然破談になったことに困惑する。
しかも、結納品に添えられた楊修(楊彪の息子/月旦評の品評人)からの手紙には、弟を侮辱するような内容が書かれていた。腹を立てた司馬懿は、弟の才能を認めさせるために月旦評へ連れていくことに。
月旦評の会場にはすでに大勢の人が集まっていた。視察に来ている曹操や、月旦評の監督を任されている司馬防、それから曹操暗殺を企てている董承や劉備らもいる。月旦評が始まり、司馬懿の弟の番になるが結果はいまいちだった。
見かねた司馬懿は弟を擁護するために壇上に上がり、品評人の楊修と討論する。その瞬間、潜入していた刺客が曹操に襲いかかり大混乱に陥った。しかし、暗殺を予期していた曹操はあらかじめ兵を潜ませていた。
曹操らは刺客を一掃し、主犯格の董承を生け捕りにする。主犯格のうち、劉備だけは逃げおおせていた。
2話
董承を生け捕りにした曹操は、月旦評の会場にいる関係者全員と大軍を引き連れて宮中に押し入った。曹操は宮中でも命を狙われたが、それすらも見越してあらかじめ息子に護衛の手配をさせていたため難なく切り抜ける。
暗殺は完全に失敗した。曹操のにこやかな笑顔の一方で、暗殺に失敗した者らの落胆した表情があった。宮中に皇帝や大臣たちが集まると、曹操は彼らの前に董承を引きずりだして共謀者を吐かせようとする。
曹操暗殺(衣帯詔)を命じた張本人である皇帝は、自分の名前を出されるのではないかと怯えきっていた。また司馬防も、曹操が「衣帯詔」について言及した途端に恐怖でよろめいてしまう。
このとき初めて司馬懿は、父親の司馬防が曹操暗殺に関わっていることに気づいたのだった。結局董承は、共謀者の名前を吐かずに舌を嚙みきって自害した。
すると今度は、董承の娘で皇帝の妃でもある董貴人が連れてこられる。皇帝は自分の子を身ごもっている董貴人の命乞いをするが、曹操は聞き入れずこの場で董貴人を絞殺させた。
曹操の暴挙に耐えかねた数人の大臣が異議を唱えると、その者たちも即座に斬殺されてしまう。この場にいるほとんどの大臣が震え上がり口を閉ざす中、楊彪が曹操を糾弾する。
曹操は楊彪を牢屋に放り込むよう配下に命じた。息子の楊修はひざまずいて慈悲を請うたが無駄だった。
曹操は最後に、月旦評を任せていた司馬防を名指しし「刺客がやすやすと会場に入ってこれたのはなぜだ」と説明を求める。暗殺の関与を疑っているのだ。
父親が緊張でまともに話せないのを見た司馬懿は、父親に代わり「警備を緩めたのは多くの才人に集まってもらうためであり、それが才人を求める司空(曹操)の助けになると思ったからです」と説明した。
曹操は弁の立つ司馬懿の才能を認め帰宅を許したが、司馬防に関しては疑いが晴れなかったため投獄する。
その後。
曹操に謁見した楊修は、投獄された父親の無実を晴らすために「謀反人は司馬防です。その証拠に袁紹宛ての手紙が屋敷のどこかにあるはず」と訴える。
すぐに司馬家の捜索がはじまり、返却された結納品の中から袁紹宛ての文が見つかった。これにより、司馬防は大牢に移されることとなった。
一方で司馬懿は、なぜ父親の司馬防が大牢に移されたのかを探るため、妻の知人で校事府の役人である汲布という男に会いに行く。
3話
司馬懿は汲布に会いに行ったが何も情報を得られなかった。そこで、去り際にわざと妻の張春華のことを口にしてみると、汲布は張春華を案じて機密情報を教えてくれた。
「司馬家から袁紹宛ての手紙が発見されたのだ。父君は袁紹と密通しているのでは?」
汲布によれば、その手紙は結納品の中から見つかったとのことだった。帰宅した司馬懿は、楊修が結納品を送り返した際に偽の手紙を忍ばせ父に罪を着せたのだろうと家族に話す。
他にも、父が曹操討伐の連判状にサインしたであろうことを推測した。だがそれが分かったところで、司馬家に手を貸してくれる朝臣はおらず会ってももらえない状況だった。
そこで、張春華の義妹である郭照は、面識のある曹操の息子・曹丕に助けを求めに行った。すると、曹丕は曹操の腹心である荀彧の名前を教えてくれた。
司馬懿はさっそく荀彧を訪ね、獄中の父に会わせてほしいと頼む。許可を得た司馬懿は、荀彧の立ち会いのもと父の司馬防と面会を果たした。司馬防は会話の中で、“連判状は楊彪が持っている”と暗に伝える。
司馬懿はすぐに楊彪に会いに行き、楊修のいる前であえて「連判状は私が持っている!」と嘘をつき立ち去った。そうすれば楊彪は連判状の保管場所を確認するはずで、それを見とがめた楊修が連判状を燃やすだろうと踏んだのだ。
司馬懿が帰った後、まったくその通りになった。再び荀彧に会いに行った司馬懿は、「漢の忠臣であるあなたも連判状にサインを求められたはずだ」と言い当てる。
たとえ連判状に名前を書いていなくても、楊修が荀彧の筆跡を真似て名前を書き加え脅してくるかもしれないと忠告を付け加えた。
2人が会ったことを知った楊修は、自分も慌てて荀彧に会いに行った。そして、連判状の件で荀彧を脅し司馬懿を殺すようにとほのめかす。
荀彧は川の桟橋で司馬懿を刺客に始末させる。(司馬懿の策略?)
それを離れた場所から覗き見ていた楊修は、司馬懿に駆けより「司馬懿よ許してくれ。私も父を助けたいのだ」と言葉をかける。川に落とされた司馬懿は、その後 行方不明となる。
感想
本作の俳優陣は、キラキラなイケメンや美女というよりも演技派のベテランで固められているため、内容重視の重厚なドラマという印象を受けました。
三国志に詳しくなくても、中国ドラマでお馴染みの俳優がたくさん出てくるため、それを楽しみながら視聴するのもアリかもしれません。
2話は曹操の独断場に見入ってしまうほど面白かったです。通常であれば、皇帝の子を身ごもっている妃を独断で公開処刑にするなど許されないことですが、曹操は白昼堂々と決行。
三国志に詳しくなくても、曹操がいかに絶大な権力を握っているのかが分かる一幕でした。この状況では確かに、曹操討伐の組織が生まれるのも納得ですね。
3話は会話劇を中心に展開された感じでした。分かりにくい言い回しというか、遠回しなセリフも多いため解釈しきれないのが残念。
ただおそらくは、司馬懿が斬られて川に落とされたのは司馬懿の策略な気がするけどどうでしょう。