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最終回「清越坊の女たち」39話・40話ネタバレあらすじと感想

歴史 / 時代劇
©2022 Huanyu Entertainment Co., Ltd.

「清越坊の女たち~当家当主~」39話・40話(最終話)ネタバレあらすじと感想。女性が卑下されていた時代に自ら自立する女性たちを描いた本作。苦悩しながらも自由に生きることを選んだ女性たちがそろぞれの道を進みます。最終話は女性たちの集大成ともいえる展開です。

沈翠喜(ジアン・チンチン)、曽宝琴(ヤン・ロン)、魏良弓(マオ・ズージュン)、任雪堂(シュー・ハイチャオ)、如風(リー・イーナン)、林舒芳(ジャン・フイウェン)、丁栄(ワン・シーチャオ)、如意(ワン・シー)

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39話:決意

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*ストーリーが前後している所があります

蘇州では安価な織物を求める客に合わせた品物が出回るようになり、清越坊が破綻するという噂を聞きつけた職人たちが支払日の前日に給金を求めてやってきます。如風と舒芳が対応しますが職人たちは今日もらえなければ別に移ると言い出しました。

そこに宝琴が現れ、銀票を如風に渡して明日渡すように指示すると、職人たちに「任家が給金の支払いを待たせたことはない」と強く言ったのです。任家を心配した如風は雪堂に「翠喜が置いて行った図案を使えばいい」と相談しましたが、雪堂は今だけ凌ぐのではなく女将である宝琴を信じろと言われます。

如意が嫁いだ後、”吉祥”という女子が宝琴の侍女になっていましたが、まだ慣れていないせいか宝琴を怒らせてしまうこともしばしばありました。ひとりで泣いていた吉兆に書硯が声をかけたのをきっかけに、吉兆は書硯に惹かれ始めます。

錦渓坊では、翠喜が幺娘を救う方法に頭を悩ませていました。誰に相談しても非常に難しいと言われるばかりで手立てが見つからないのです。一方で、宝琴は任家の危機を救うため翠喜の教えを基に、自分の技術で勝負しようと決めました。

ある日、翠喜の元へ呉巡撫が訪ねて来て、北京で行われる”国中の織子を集め天下一を決める競技会”に出席して欲しいと頼んできたのです。呉巡撫は自分が引退した後の錦渓坊のことまでを心配していてくれたようで、翠喜も快諾しました。

宝琴は自分の絵柄を完成させると、雪堂も短い期間での宝琴の上達を心から喜びます。雪堂は宝琴が自分の力で乗り越えてくれることを信じていたのです。宝琴もまた、それが雪堂なりの守り方だと知っていました。ただ、新しい柄を考えただけでは任家は好転しません。そこで宝琴もまた競技会への出席を決めたのです。

後日、曹夫人の元に小欄の母が翠喜からの伝言を届けにやってきます。「お嬢様を救いに北京に行くそうです」。曹夫人は小欄の母の手を取り「吉報を待ってるわ」と喜びを隠せませんでした。

しかしその夜、曹夫人は文彬を船に誘い「旅に出ましょう ここを離れどこか遠くへ 娘はいなかったことにしましょう」と話しましたが、文彬は「明日、事を終えたら田舎に戻り次は息子を持とう」と幺娘を亡くそうとする考えは変わらなかったのです。

その言葉で曹夫人の気持ちが固まりました。夫人は酒の入った盃を手に取って文彬に渡し、2人同時に酒を飲みほします。文彬は2杯3杯と立て続けに酒を飲みました。すると夫人は「私たちの罪は私たちの命で償いましょう いい薬よ」と言ったのです。

夫人は酒に薬を混ぜ、自らの命を以って償うことにしたようでした。文彬が吐血して息を引き取ると、夫人も追うように息を引き取りました。すべては自分たちのせい。自分たちが死ねば幺娘は後ろ指をさされないだろうという母の愛だったのです。

曹夫人は翠喜に手紙を残していました。手紙には幺娘への愛が綴られているほか、幺娘に学問や技術を教えて欲しいという願いが書かれていたのです。翠喜は曹夫人の想いを受け取り、幺娘に会って夫人の想いを伝えました。

感想

曹文彬は娘の名節と曹家のプライドを守るためだけに幺娘を殺そうとしていたので、自分たちの命をもって償えば幺娘は後ろ指を刺されないだろうと言う夫人の想いが通じるわけないので、ここは文彬だけでも良かったような気もします(笑)そして宝琴も自分に勝負を掛け任家の女将として立派に成長してきました。これまで翠喜が守ってきたものを守り抜くには大変な努力が必要になることでしょう。でも雪堂と宝琴が手を取り合って一緒に乗り越えていく姿は嬉しく思います。

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40話:深い絆

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天下一を決める競技会が開始され、それぞれの織り元を代表する職人たちが合図とともに一斉に織り始めます。奇遇にも翠喜と宝琴ともに文字柄でした。文字柄は一見容易そうに見えて運筆が要となるため再現が難しいとされているのです。

清越坊(宝琴)は”寿”の文字を100字、錦渓坊(翠喜)は”百福図”の字体ですが、それぞれすべてが異なる字体のため特に難しいとされていました。しかし、半分も織れないうちの宝琴の織機が壊れてしまいます。宝琴は織機の交換を願い出ましたが、変えたところで時間内に終わらせることが出来ないだろうと、棄権を勧められました。

するとそこで翠喜が立ち上がり、2人で一緒に織らせてほしいと役人に申し出たのです。2人は同門で題材も同じ文字柄だから、百福図の文字に寿の字を配せば福寿と健康の祝意がより表れると役人に伝えました。これに役人も納得し2人で織ることを許可したのです。

すべての織物が完成し展示されると、皇后が出来あがった織物を見定め天下一にふさわしい織物を決定しました。中でも翠喜と宝琴の合作には興味を示していましたが、皇后はひとつ疑問に思ったことがあったのです。

翠喜と宝琴は参殿し皇后に拝謁した際に、「1位は1人しか取れないのになぜ2人は合作したのか」と聞かれ、「競い合いとはいえ織子の技量を世に示す日 大作には人手が必要なため合作しました」と翠喜が答えます。

それについて皇后は2人の心構えを褒めると共に、まるで1人で織った物のようだったと称え、翠喜と宝琴合作の”福寿一体図”が天下一に選ばれたのです。皇后が2人の願いを訪ねると、宝琴は”皇太后自ら「清越坊」と書いた扁額へんがくを希望し、翠喜は幺娘の落籍を望みました。

後日、清越坊には扁額が届き錦渓坊には幺娘がやってきます。幺娘は翠喜に跪いて挨拶し弟子となりました。任家の石碑に彫られていた「任家沈氏」は雪堂によって削られ、翠喜自ら「沈翠喜」と書き直します。

翠喜は任家ではなく、緙絲の第一人者として、そしてrひとりの職人としての名を刻んだのです。また、如風と舒芳との間には子供も誕生し、翠喜の弟子のひとりの嫁入りも決まり任家も天下一になったことで多忙を極めます。

翠喜は良弓に会うために走り続けていましたが、あるとき良弓の幻を見ました。光に照らされた織部屋で良弓が差し伸べた手を取り、2人は抱き合います。でも…少しだけ時が過ぎると彼の姿は消えてしまいました。それで翠喜は決めたのです。

各地を渡り歩き、緙絲の技を広めることをーーー。

感想

翠喜と宝琴の初めての合作が誕生しました。雪堂を巡る衝突から始まり、任家を守るために協力し、そして最後は義姉妹としてお互いを尊重しながらそれぞれの道を歩んで行きます。姉と妹として思いやる気持ちを強く感じました。雪堂や如風も初めのようなクズではなく立派に成長したと思います。それも女性たちが強くなったおかげでしょうか(笑)

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本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。