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【THE HEAD】アキの前日譚ネタバレ。アキが南極を目指した理由。彼の過去に隠されたトラウマとは⁉

サバイバル
©HJ Holdings,Inc.|集英社オレンジ文庫

【THE HEAD】アキの前日譚ネタバレ。アーサー・ワイルドの助手として南極の研究チームへと派遣されたアキ。彼が南極の研究チームに参加した理由とは?アキの過去のトラウマや事件を起こした理由などが明らかに……。

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【THE HEAD】アキの前日譚あらすじ

帝都大学を首席で卒業したアキは、南極で研究するという目標を果たす為デンマークに留学しました。

元から優秀だったアキは、デンマークの教授たちからも気に入られていたのです。

そんなある日、アキの論文を読んで彼に興味を持ち、声をかけたのが浜田竜彦という微生物学者の中でも有名な人物でした。

浜田竜彦は、アーサー・ワイルドの発見に次ぐ微生物メチロコカス・オパカスを発見したとアキに打ち明けます。

メチロコカス・オパカスとは、炭素を別の有機物に変換することの出来る微生物。

アキは、地球温暖化を食い止める可能性がある微生物の話を聞いて興味を持ちました。

しかし、日本へ帰ることは南極の研究チームに参加する可能性が低くなってしまうと悩みます。

浜田竜彦は、アキが南極の研究チームに参加したがっていることを知っていて、培養に成功したらアーサー・ワイルドに推薦すると言いました。

その言葉を聞いたアキはすぐに帰国し、浜田竜彦の研究チームに参加することにします。

しかし、アキが研究チームに参加したものの、2年前からメチロコカス・オパカスの研究をしていた先輩微生物学者の米原と麦野は、優秀なアキを嫌い別々に行動することに。

メチロコカス・オパカスが採取できたのはたまたまで、2年間培養どころか発見も出来ていなかったのです。

アキは、助手として大学生の大石梨花を雇いメチロコカス・オパカスが発見された動物園に向かいます。

梨花は、綺麗な顔立ちのアキに見惚れながらも指示に従い一生懸命働きました。

アキは動物たちの採取では飽き足らず、お土産ショップの外に並んでるグッズなども購入します。

ラボにたくさんのサンプルを送って、メチロコカス・オパカスが発見されないか待っていたところ、浜田竜彦に呼び出されました。

浜田竜彦は、自分の息子・芳樹を助手として使うようアキに指示したのです。

芳樹は文系の学生でしたが、博士号を持っていても良い就職先がないので、アキの研究に加わった後、浜田竜彦のコネで理系の会社に入社しようとしていました。

浜田竜彦を尊敬していたアキでしたが、結局は他の研究者と一緒だとガッカリしたのです。

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【THE HEAD】アキの前日譚ネタバレ

エレファントキャンプ

【THE HEAD】最終話までの考察を総まとめ。第2弾!

【THE HEAD】全話ネタバレ・考察とキャストも総まとめ!

アキは、梨花からメチロコカス・オパカスがポストカードから発見されたと報告を受けました。

そのポストカードは、タイのエレファントキャンプで生活しているゾウの排出物を加工して作られたモノだったのです。

アキは、梨花と芳樹を連れてタイのエレファントキャンプへと向かいます。

キャンプ担当者にあらかじめ事情を説明していましたが、エレファントキャンプのスタッフは彼らにゾウの世話をするように指示しました。

アキが困惑していると不愛想なディディが、彼らにゾウの世話を教えてくれます。

追い返されない為にゾウの世話をしながら、眠らずに研究を続けるアキを梨花は心配していました。

するとアキは、赤い象牙のゾウからメチロコカス・オパカスを見つけ出したのです。

さらに、あと3日で日本へ帰国しなければならないという日に、エレファントキャンプを仕切っているウォンプアハンがやってきます。

アキは、赤い象牙のゾウ3匹のことを調べさせて欲しいとウォンプアハンに頼みました。

昔の夢

ディディと子供のゾウと戯れたアキは、子供の頃の夢を見ます。

小林酒造を営んでいた両親と年の離れた兄は仕事に忙しく、家で留守番しながら微生物の本を読むのが日課になっていました。

微生物は酒造りに欠かせない存在で、家の本を読んでいるうちに好きになっていったのです。

兄とテレビを見ていたアキは、南極で発見された微生物のニュースに心躍ります。

兄は「お前も南極へ行き、もっとすごい微生物を発見すればいい」とアキに言ったのです。

朝食を食べていたアキたちの元へ、エレファントキャンプのスタッフが激怒しながらやってきました。

ゾウの耳を切ったのはお前らだろうと言い、警察を呼んで証拠を突き付けてきたのです。

タイでゾウを傷つけるのは重罪だった。

アキは否定しましたが、バンコクの警察署に出頭命令が出ているから帰る準備をしろと言われてしまったのです。

ディディがアキたちを送る際、「実はウォンプアハンたちに殺せと指示されている」と明かします。

ディディと一緒にウォンプアハンたちの追手から逃げ、警察署に行ったアキはあることに気づきました。

ウォンプアハンは、赤い象牙のゾウを調べたいと言ったことで、アキたちが裏で象牙の取引をしていると勘違いしていたのです。

象牙の売買は禁止で、とても高額で取引されています。

運命の選択

芳樹にその考えを打ち明けると、彼はウォンプアハンを脅して研究を手伝わせるべきだと言いました。

しかし、アキは兄の為といえど可哀そうなゾウ達を見捨てることができず、警察に知っていることを話します。

日本へ帰国したアキは、浜田竜彦にタイでのサンプルを持ち帰れなかったことやゾウを見捨てられなかったことを明かすと、彼は自分ならゾウを見捨てたと言ったのです。

さらに、NIMという微生物の大手研究会社に情報を提供して一緒に培養すると言い出しました。

アキはチームに誘われましたが、どうしてもNIMと手を組むことはできなかったのです。

しかも、浜田竜彦はアキの雇った助手の梨花もNIMの研究チームに誘っていました。

梨花は、アキと一緒に研究を続けたいと言いましたが、アキは断り浜田竜彦たちとNIMに行くように言います。

アキは、浜田竜彦にエレファントキャンプで赤い象牙のゾウからメチロコカス・オパカスが発見されたことを話してしまったと後悔しました。

普通ならば、NIMのチームに参加する方が得策でしたが、アキは兄のことを考えるとできないと思ったのです。

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【THE HEAD】アキの前日譚結末のネタバレ

トラウマ

アキが10歳になり兄が酒蔵を継いだ頃、アキは「大人しくするから酒蔵に入りたい」と頼んでOKをもらいました。

翌日、酵母だけで酒を製造していることを聞きつけたNIMの研究者たちが、酒蔵を見たいと兄の酒蔵を視察に来ました。

1週間後、アキは兄を待ちきれずに1人で酒蔵に入ると、いつもと違う匂いに気づきます。

火落ち菌という乳酸菌が発生し、タンクのお酒がダメになっていたのです。

アキは兄に知らせようと部屋に行くと、兄は首をつって自殺していました。

兄が酵母に乳酸菌を発生させるなどありえないと思っていましたが、酒蔵はそのまま取り潰しになってしまいます。

成長したアキは、帝都大学でNIMのスタッフが学生を勧誘しているところに出くわしました。

酵母で作った日本酒と掲げられているのを見たアキは、スタッフから話を聞きます。

日本中の酒蔵を巡って酵母を手に入れたことを知り、酒の匂いを嗅ぐと……。

その匂いは子供のころに毎日嗅いでいた懐かしい匂いだったのです。

アキの中に大きな疑念が広がりました。

兄は本当に自殺だったのか、全てのタンクから火落ち菌が発生したのはNIMのせいではないのかと考えるようになったのです。

しかし、何も証拠はなく全ての疑問はアキの中に封じ込められたままでした。

そしてその時、アキが兄との約束を思い出し「南極へ行けば少しは夢を叶えてあげられるかもしれない」と考えたのです。

膨らむ疑念

タイでのサンプルは無くなり、エレファントキャンプはウォンプアハンのせいで取り潰しになったため研究は行き詰っていました。

すると、アキの家にディディから小包と手紙が届けられます。

ディディは、アキたちのサンプルを車に乗せておらず、高い料金を払って2つ送ってくれたのです。

ゾウを救ってくれたアキに対するディディからの感謝の気持ちでした。

アキは、研究室にこもり1人でメチロコカス・オパカスの培養取り掛かります。

睡眠時間が足らずクタクタのアキを見た芳樹は、覚醒剤を彼に渡しました。

綺麗ごとだけでは研究者は続けられないという言葉が頭をよぎり、アキは薬に手を出してしまいます。

覚醒剤のせいで、NIMから監視されていると感じるようになり、手伝うと言ってくれた梨花を遠ざけて連絡もブロックしてしまいました。

成果が上がらなかったアキは、菌がポストカードから発見されたことを思い出し、メチロコカス・オパカスを焼いてみることにします。

すると、数時間後にはメチロコカス・オパカスの培養に成功し、アキはゾウの食べていた木に微生物が含まれていた事に気づいたのです。

浜田竜彦に報告しに行こうとしたアキでしたが、体が重たく眠ってしまいます。

解放感

アキは、梨花に起こされて目を覚ましました。

梨花は、研究室が停電してもアキの部屋のカーテンが閉まっていたので事務所にカギを借りて来たと言います。

アキは、停電したと聞いて急いで顕微鏡の中を覗き込みました。

メチロコカス・オパカスは、寒さに弱い微生物。

せっかく培養したメチロコカス・オパカスは死んでしまっていました。

また1からやろうと思っていると浜田竜彦に呼び出され、NIMが培養に成功したので研究は終わりだと告げられます。

米原は、アキに「秀才がざまあないな」と罵声を浴びせました。

意気消沈したアキに声をかけた芳樹は、NIMに就職が決まったと嬉しそうに語ります。

その言葉を聞いたアキは、何故入手困難なメチロコカス・オパカスをNIMが持っていて、自分と同じタイミングで培養に成功したのか。

就職活動もしていなかった芳樹が、いくら浜田の息子とはいえ大手のNIMに就職することができるのだろうかと、アキの中に疑念が広がります。

芳樹は追い打ちをかけるように、アキの実家の酒蔵が潰れていることや兄が自殺したことなどを茶化しながら言いました。

アキは、芳樹に殴りかかり彼が抵抗していないのに気づきながらも、手を止めることができなかったのです。

解放感を味わったアキは、大学での居場所もなくなり夢も断たれたにも関わらず、すっきりとした気分でした。

アキの研究は、梨花によって盗みだされ芳樹がNIMに流したのです。

芳樹の目的は就職で、梨花はアキを遠くに行かせないことが目的でした。

梨花は、アキのことが好きでこの先も彼を遠くへ行かせない為なら研究を邪魔し続けるつもりだったのです。

しかし、その後の発表でアーサー・ワイルドが南極の研究チームに選んだのはアキでした。

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【THE HEAD】アキの前日譚の感想

アキが南極の研究チームに参加したのは、亡くなった兄との約束だったんですね。

マギーがそのことを知っていれば、アキと分かり合えたような気がします。

腹が立つほど、米原が小者感満載のとっても嫌な奴でしたし、梨花の愛情はアキの邪魔でしかありません。

アーサーは、何故アキを選んだのでしょうか。

もしかすると、言いなりになる優秀でない人材が欲しかったのかも。

ファンとしては、スピンオフも映像化を期待したいです。