ウェンズデー(Netflix)シーズン2後半(第5〜8話)あらすじ解説と考察。ウェンズデーがタイラー捜しに精を出す一方、イーニッドに最強の人狼である可能性が浮上します。もしそうなら若いうちに狼に変身すると戻れなくなるかもしれないとのことでしたが、イーニッドはウェンズデーを救うべく狼に変身してしまいました。
- 2022年/アメリカ/全2シーズン
- 原題:Wednesday
- 配信: Netflix
- リリース:2025年9月3日(シーズン2第5〜8話)
- オフィシャルサイト
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あらすじ

ハイドのタイラー(ハンター・ドゥーハン)との戦いにより昏睡状態のウェンズデー(ジェナ・オルテガ)は、目を覚ます直前にウィームス前校長(グウェンドリン・クリスティ)と出会います。どうやらウィームスはウェンズデーの新たな魂の導き手となったようで、あの世からウェンズデーを苦しめることができると喜びます。
力を取り戻すことだけ考えるウェンズデーに対し、ウィームスは力を失ったのは自業自得だとお灸を据えて目覚めさせました。ウェンズデーは退院するなりネヴァーモア学園の寮に戻り、タイラー捜しに注力します。
一方、イーニッド(エマ・マイヤーズ)はパーティーに向けてダンスの練習をしていたところ、満月でもないのに狼に変身してしまいました。その様子を偶然目にした音楽教師のカプリ(ビリー・バイパー)は、翌日イーニッドを訪ねます。
自身も人狼であるカプリはイーニッドにアルファの素質があると指摘し、次の満月に備えて夜は狼小屋で過ごすよう促しました。アルファは最強の人狼ではあるものの、若いアルファが狼に変身してしまうと2度と元の姿に戻れなくなる可能性があるからです。もしそうなってしまうと、種の存続を理由に人狼から追われる身になるため、イーニッドは気が気ではないようでした。
満月の夜。ネヴァーモア学園では、資金集めのパーティーが開かれていました。そんな中、完全に知能を取り戻したゾンビのスラープ(オーウェン・ペインター)が、ウェンズデーの弟パグズリー(アイザック・オルドネス)を誘拐します。
実は、スラープはタイラーの母フランソワーズの弟で、昔から姉フランソワーズを助けようと研究をしていたのです。アイザックが研究していたのは、フランソワーズの体からハイドを取り除くというもので、そのための原動力にパグズリーを利用しようと考えていました。
ウェンズデーはパグズリーを追って助けに向かいますが、右手を取り戻して遠隔攻撃まで使えるようになったアイザックを前に成す術もなく、ウェンズデーは生き埋めにされてしまいます。近くで透明化して一部始終を見ていたアグネス(エヴィー・テンプルトン)は、イーニッドに助けを求めました。
すぐさま2人でウェンズデーを掘り起こそうとしますが、木の根まで絡みついたウェンズデーの体を掘り起こすのは困難を極めます。イーニッドはこのまま親友を失いたくはないと、自らの意地で狼に変身してウェンズデーを救い出しました。
解説と考察
イーニッドはもう人間には戻れないのか

アイザックによって生き埋めにされたウェンズデーを助けるべく、自らの意思で狼に変身したイーニッド。ただ、この日は満月だったため、アルファかもしれないイーニッドには人間に戻れなくなる可能性がありました。それらを全て承知のうえでイーニッドは狼に変身し、ウェンズデーを救い出しました。
自身も人狼であるカプリによれば、イーニッドはこのアルファの特徴に当てはまっているため、注意が必要とのことでした。もしイーニッドが本当にアルファだった場合、満月のもとで狼に変身すると2度と元の姿に戻れなくなってしまう可能性があるからです。
実際、ウェンズデーを助けて森に消えたイーニッドは狼のままの姿でした。しかし、ここで気になるのが、アルファが人間に戻れなくなる条件です。
アルファが人間に戻れなくなるのは、”若いアルファが満月のもとで変身した場合”ですが、カプリは”アルファ候補には最初の満月に新たな危険が加わる”とも発言しています。
確かにイーニッドは満月のもとで狼に変身してしまったものの、アルファ候補に新たな危険が加わるとされる最初の満月はすでに迎えています。この最初の満月というのがどこから起算して最初になるのかにもよりますが、少なくともイーニッドはブラッドムーンで初めて狼に変身した際には人間の姿に戻れています。
しかもイーニッドはまだアルファだと確定したわけではなく、カプリも「元の姿に戻れなくなる可能性がある」としか言っていません。つまり、イーニッドにアルファである可能性が浮上しただけで、まだ彼女がアルファかどうかは確かめられていないのです。
現実的に考えても「ウェンズデー」シリーズの主要人物で、イーニッド役でブレイクを果たしたエマ・マイヤーズをキャスティングから外すとは思えません。シーズン2のラストではウェンズデーはフェスターおじさんと共にイーニッドの捜索に出ていますし、シーズン3はウェンズデーがイーニッドを救うことになるのでしょう。
オフィーリアおばさんは何故ウェンズデーの死を要求したのか

シーズン2のラストで初めて姿を見せたオフィーリアおばさん。これまで話題に上がることはあっても、ウィローヒル精神病院を抜け出して行方不明だとされてきたオフィーリアおばさんは、ウェンズデーの祖母へスター(ジョアンナ・ラムリー)の家にいました。
とはいえオフィーリアおばさんは普通に暮らしているようではなく、隠し扉の奥に続く古い地下道のような場所に監禁されていました。そこはへスターの家とは思えぬ殺風景なコンクリート造りの空間で、部屋は外から施錠されています。
神妙な面持ちで鍵を開けたへスターが”オフィーリア”と呼ぶと、そこには金髪のロングヘアの人物が「WEDNESDAY MUST DIE(ウェンズデーは死なねばならない)」と壁一面に赤い文字で書き記す姿がありました。
ここで初めてオフィーリアおばさんの後ろ姿が映し出されますが、何よりも気になるのは「ウェンズデーは死なねばならない」というのはどういうことなのかということ。そもそもオフィーリアおばさんはウェンズデーと直接関わりはないでしょうし、個人的にウェンズデーの死を望むほど恨みを持つこともない気がします。
しかも「ウェンズデーは死なねばならない」という書き方は予言のようで、自ら死を望むならばもっと直接的な書き方をするはず。シーズン1ではウェンズデーがオフィーリアおばさんと同じ超能力を持っていることが判明しているので、オフィーリアおばさんにも過去や未来などを視る能力があることは確かです。
これらのことから、オフィーリアおばさんが壁に記した「ウェンズデーは死なねばならない」というのは、オフィーリアおばさんが視たウェンズデーに関する未来なのだと推測できます。
これだけだとオフィーリアおばさんがウェンズデーにとって敵か味方かわかりませんが、ヘスターが夏休み前にウェンズデーを家に招いていたのも偶然ではなさそうです。もしかしたらへスターはこのオフィーリアおばさんの予知を知ったうえで、家業を勉強させたいからとウェンズデーを家に招こうとしたのかもしれません。
「ウェンズデー」シーズン3について

©︎Netflix,Inc.
「ウェンズデー」は、早くもシーズン3への更新が決まっています。これはシーズン2が配信される前に発表されましたが、まだ配信日などの詳細は明かされていません。
「ウェンズデー」は「チャーリーとチョコレート工場」のティム・バートン監督が初めて手掛けたドラマシリーズで、シーズン1はNetflix史上最も試聴されている英語シリーズとなりました。
共同クリエイター兼ショーランナーのマイルズ・ミラーによれば、シーズン3ではアダムスファミリーの新たなメンバーが登場し、家族の秘密が明らかになるとのこと。そして、ウェンズデーの冒険はこれまで以上に険しく、追い詰められることになるだろうと明かしています。
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「ウェンズデー」© Netflix,Inc.
紹介している作品は、2025年9月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。