【ウェンズデー/Netflix】キャスト情報とあらすじ。【アダムス・ファミリー】(1992)の大ファンであるティム・バートンが手掛ける、アダムス・ファミリーの長女ウェンズデーがヒロインのミステリードラマです。鬼才ティム・バートン版ホラーコメディをとくとご覧あれ!
- 公開年/製作国:2022年/アメリカ
- 原題:Wednesday
- ジャンル:コメディ、ファンタジー、ミステリー
- 配信状況:[Netflix]
- 🔗オフィシャルサイト
【ウェンズデー】あらすじ

【予告編動画】https://youtu.be/vNGCcV_g44c
アダムス・ファミリーの長女ウェンズデー(ジェナ・オルテガ)は、弟のパグズリー(アイザック・オルドネス)をいじめた高校の男子生徒にとんでもない仕返しをして、退学を言い渡されてしまいます。
ウェンズデーは他人に弟をいじめられるのが許せず、いじめっ子が所属する水球部のプールにピラニアの大群を放ち、大怪我を負わせたのでした。
とはいえ、ウェンズデーの行き過ぎた行動は今に始まったことではなく、5年間で8校にも上る転校を繰り返しており、その内で2人も殺害していました。
そんなウェンズデーの未来を心配する両親は、母の母校でもある寄宿学校ネヴァーモア学園への転校を決め、ウェンズデーはネヴァーモア学園での新生活をスタートさせます。
ネヴァーモア学園には様々なのけ者たちが集まっており、人狼や吸血鬼など人間ではない存在が多く在籍していました。
中でも、牙の吸血鬼、毛皮の人狼、ウロコのセイレーン、石のゴルゴンは4大派閥として有名です。
最近自身も超能力と思しき能力に目覚めたウェンズデーからしたらとっておきの環境ではあるものの、ウェンズデーは相変わらずの無愛想さで周囲に壁を作ろうとします。
しかし、ウェンズデーは超能力の散りばめられた事件に巻き込まれ、やがて25年前に両親が巻き込まれた超常現象の謎解きに奮闘します。
登場人物詳細/キャスト
ウェンズデー・アダムス/ジェナ・オルテガ

人物紹介:アダムス家の長女で母モーティシアと同じく幻視能力がある。弟をイジメた相手に「弟を拷問していいのは私だけ」と、彼らが部活動で入っているプールにピラニアを入れ退学になり母モーティシアが通っていたネヴァーモア学園に強制転校させられた。制服や私服のカラーは白と黒にこだわり1日1時間は小説を書く。フェンシングはプロ級、多国語も話せ格闘技もできるなど多彩な才能の持ち主。過去にペットのサソリが死んだときに「泣いても何も解決されない」と悟ってから泣くのを止め、感情も失った。
(子供時代のウェンズデー役はカリーナ・ヴァラディが演じている)
イーニッド・シンクレア/エマ・マイヤーズ

人物紹介:ウェンズデーのルームメイトで人狼。ウェンズデーと正反対にカラフルなものが好きな人狼女子。人狼ではあるものの”爪”しか変身することができずにプレッシャーを抱えている。
タイラー・ガルピン/ハンター・ドゥーハン

人物紹介:ガルピン保安官の息子で、ジェリコの街にある風見鶏カフェの店員。ウェンズデーに想いを寄せているが、何かと彼女の同級生ゼイヴィアに邪魔される。裁判所命令でセラピーに通うなど見えない問題を抱えている。
ゼイヴィア・ソープ/パーシー・ハインズ・ホワイト

人物紹介:ネヴァーモア学園の生徒で、ビアンカの元彼。自分の絵に命を吹き込む能力を持つ霊能画家。最近はずっと同じ悪夢に悩まされており、夢で見たものを絵に残している。ウェンズデーに好意を寄せているが報われない。
ラリッサ・ウィームス/グウェンドリン・クリスティ

人物紹介:ネヴァーモア学園の校長。ウェンズデーの両親とはネヴァーモア学園の同級生だった。学生時代、ゴメスがモーティシアに付きまとっていた男を殺害したところを偶然見てしまう。しかし、犯人はゴメスではなく……。
マリリン・ソーンヒル/クリスティーナ・リッチ

人物紹介:ネヴァーモア学園の植物学教師で、オフィーリア寮の寮母でもある。かつてゴメスに殺害されたギャレット・ゲイツの妹のローレルで、死んだとされていたが名前を変えて生きていた。”のけ者”への復讐に燃えている。
ユージーン・オティンガー/ムーサ・モスタファ

人物紹介:ネヴァーモア学園の生徒で、養蜂クラブの会長。クラブ活動の見学に来たウェンズデーと仲良くなり、”養蜂家の連携”でウェンズデーのピンチを救う。
ビアンカ・バークレー/ジョイ・サンデー

人物紹介:ネヴァーモア学園の優等生で、歌によって人を操れるセイレーン。ネヴァーモア学園では女王的存在で、ゼイヴィアの元カノとして知られているが、別れてもやり直したいと思っている。
エイジャックス・ペトロポラス/ジョージー・ファーマー

人物紹介:ネヴァーモア学園の生徒で、鏡を見ると石化してしまうゴルゴン族。イーニッドから好意を寄せられているが、ゴルゴン族が故に何事にも消極的である。しかし、イーニッドの”大丈夫”という言葉に安心し交際を始める。
ヴァレリー・キンボット博士/リキ・リンドホーム

人物紹介:ジェリコの街にオフィスを構える臨床心理士。ネヴァーモア学園のウィームス校長と繋がりがあり、生徒たちのカウンセリングも請け負っている。
ドノバン・ガルピン/ジェイミー・マクシェーン
登場人物:ジェリコの保安官でタイラーの父。森で発生している連続殺人事件を追っているが、モンスターの仕業と思しき形跡が見られることからネヴァーモア学園の生徒の関与を疑っている。”のけ者”に異常なまでな怒りを感じている。
アダムス・ファミリー
モーティシア・アダムス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

登場人物:ウェンズデーの母。ネヴァーモア学園の卒業生で、夫ゴメスとは学生時代に出会った。真っ黒なロングヘアと黒いドレスが特徴的。
ゴメス・アダムス/ルイス・ガスマン

登場人物:ウェンズデーの父。ネヴァーモア学園の卒業生で、学生時代にモーティシアと出会い恋に落ちる。モーティシアを心底愛しており、学生時代には身を挺して彼女を守った。
ハンド/ビクター・ドロバントゥ

登場人物:ウェンズデーの学生生活の見張り役として両親が派遣した”手”。手のため言葉を発することこそないが、ジェスチャーで意思の疎通ができる。手ではあるものの、あくまで人として扱われたいと思っている。
フェスターおじさん/フレッド・アーミセン

登場人物:ゴメスの兄で、ウェンズデーのおじ。スキンヘッドで目の周りがクマだらけなおぞましい見た目をしているものの、ウェンズデーのことは溺愛している。盗みが得意。
パグズリー・アダムス/アイザック・オルドネス

登場人物:ウェンズデーの弟。気弱ないじめられっ子で、いつも姉ウェンズデーに助けられている。
【ウェンズデー】について
【ウェンズデー】の試聴時間は記録的
【ウェンズデー】は、30年前に公開された【アダムス・ファミリー】(1992)のスピンオフドラマです。
物語の主人公はアダムス・ファミリーの長女ウェンズデーですが、両親と弟、ハンドを始めとするお馴染みのアダムス・ファミリーも登場します。
そんな【ウェンズデー】は、Netflixにおいて1週間の試聴時間が史上最長のドラマとなりました。
たった1週間で3億4000時間以上という驚異的なペースで視聴時間を伸ばしており、すでにNetflixの記録を塗り替えています。
これは、現在Netflixで最長視聴時間である”28日間で11億5000万時間”の記録を持つ、【ストレンジャー・シングス 未知の世界】(2016)を凌駕する勢いです。
【アダムス・ファミリー】(1992)の監督オファーを断ったティム・バートンが監督を務める
【ウェンズデー】では、全8話中4話をティム・バートンが監督を務めました。
ティム・バートンといえば、【シザーハンズ】(1991)や【チャーリーとチョコレート工場】(2005)などで知られる映画監督であり、ダークファンタジー界の奇才です。
【ウェンズデー】もティム・バートン色が全開の作品なので、彼の作品を知っている方ならその作風に気づくこと間違いないでしょう。
今回【アダムス・ファミリー】(1992)のスピンオフドラマの監督オファーをティム・バートンが受けたのは意外で、【アダムス・ファミリー】(1992)の監督オファーを断った過去のあるティム・バートンが、まさかスピンオフドラマの監督オファーを受けるとは思いも寄りませんでした。
これについては、原作・製作を務めるアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーでさえも驚いたようで、彼らもダメ元でティム・バートンに監督オファーをしていたとのこと。
それでもティム・バートンが【ウェンズデー】の監督オファーを受けたのは、ドラマという形だったのが大きいようで、映画のように1時間45分の縛りを受けないことこそが最大の決め手となったようです。
8時間にも及ぶティム・バートン作品は初めてだったので、終始ワクワクしながらウェンズデーと共に謎解きをしていくのがおもしろい体験でした。
ウェンズデーの世界観と個性的なキャラクターが最高!
【ウェンズデー】の最大の特徴は、何といっても主人公であるウェンズデーのゴシックな世界観と、個性豊かなキャラクターたち。
ウェンズデーはカラフルなものがとにかく嫌いで、身の回りのものは全て黒か白のモノトーンで構成されています。
ネヴァーモア学園の制服は、通常の青と黒のストライプから黒と紺のストライプの特注にしてもらったほどの徹底ぶりです。
ウェンズデーの世界観はどこまでもダークで彼女を取り巻く全てのものがダークに染まっており、ウェンズデーがダークそのものを象徴しています。
中でも、ウェンズデーの冷酷な態度と周囲との温度差は痛快です。
ウェンズデーは笑わないしハグも避け、群れることをも嫌いましたが、そんなウェンズデーも次第にタイラーの気持ちを受け入れキスをするなど”人並み”な一面も見せてくれました。
ただ、キスをした瞬間にタイラーが”ハイド”だと気づき「最初のキスの相手が怪物とは」とちょっぴりショックを受ける姿も可愛らしい一面でした。
また、ネヴァーモア学園は”のけ者”たちの学校ということもあって生徒は人間ではありません。
吸血鬼に人狼、セイレーンやゴルゴンなどそれぞれ異なる能力を持っているのが特徴ですが、【ハリー・ポッター】シリーズのように超能力や魔法が常に飛び交っているという訳ではありません。
ボートレースではセイレーンが能力を使って勝とうとしたり、芸術家という肩書のゼイヴィアが紙に書いた蜘蛛を出現させたりと、ちょっとしたファンタジックなもので、イーニッドのように、狼人間なのに変身できずプレッシャーを抱える子(最終的には変身出来た)や、養蜂家を自負するユージーンのような臆病な落ちこぼれ生徒もいます。
種が違うので仲間同士でいることがほとんどでモメることも多かったのに、最後は彼らが団結し学園を守り切り、その中心にはウェンズデーがいました。
初めはひとりがいいと言ってイーニッドとモメたウェンズデーが、次第にひとりでいることの寂しさや悲しさを感じるようになり、最後はイーニッドとハグを交わすという”人らしさ”が出てきたのです。
この変貌は、ウェンズデーが最後まで書き上げた小説にも影響しているかもしれません。
【ウェンズデー】シーズン2について
ウェンズデーは、エヴァーモア学園がある町ジェリコで起こった殺人事件の真相に迫り、シーズン最終話ではネヴァーモア学園の教師ソーンヒルがジェリコの創設者ジョセフ・クラックストーンの子孫で死んだはずのローレル・ゲイツあることを突き止めました。
ソーンヒルは、学園を恐怖に陥れた怪物”ハイド “を使って生徒を殺害し、ジョセフ・クラックストーンを蘇らせるために必要な”体のパーツ”を集めさせました。
最後にソーンヒル(ローレル)は”養蜂家の連携”で倒され、ハイド(タイラー)は捕まりましたが、まだまだ疑問は残されたままです。
タイラーは捕えられ厳重に拘束されて車の中でハイドに変身しました。
タイラーは拘束を解いて逃げ出したのか?また、学園を後にしたウェンズデーのスマホに画像と共に届いた「お前を見ている」という脅迫メッセージは誰が送ったのか?
2022年12月現在、【ウェンズデー】のシーズン2については発表されていませんが、脚本を務めるアルフレッド・ガフは、「機会があれば10代の更なる成長を掘り下げる予定」だと米紙TV Lineのインタビューに答えておりシーズン更新に前向きな姿勢を見せています。
明らかにクリフハンガーな終わり方をしていることから、シーズン更新は期待できるかもしれません。