カナダとイギリスの合作ドラマ「背反の町(原題:Wayward)」キャスト・あらすじ。新任警察官アレックスが訪れた町で巻き起こる不可解な事件と、町に隠された秘密、そして人間関係の裏側を描く心理サスペンス。信頼と裏切りが交錯する緊張感あふれる物語に最後まで目が離せない。
あらすじ
新任警察官アレックス・デンプシー(メイ・マーティン)は、静かなタール・パインズの町に転任してくる。しかし、町に足を踏み入れた瞬間から、表向きの平穏とは裏腹に不可解な事件や奇妙な出来事が次々とアレックスを待ち受ける。
町の中心に位置するタール・パインズアカデミーの創設者エヴリン・ウェイド(トニ・コレット)は、表向きは生徒の更生を目的とした学校を運営しているが、その背後には暗い秘密が隠されていた。アレックスは、妊娠中の妻ローラ(サラ・ガドン)やアカデミーに通う生徒たちと関わる中で、町の隠された真実に少しずつ迫っていく。
やがて、町の住人やアカデミーの生徒たちの間に隠された秘密が明るみに出ると、信頼と裏切りが交錯する状況に直面。アレックスは、愛する人々と町の未来を守るため、予測不能な事件の連鎖に立ち向かうことになる。
登場人物(メイン)|キャスト
アレックス・デンプシー役/メイ・マーティン

演:メイ・マーティン
新たにタール・パインズに転任してきた警察官。町の不穏な雰囲気に疑念を抱き調査を開始する。
エヴリン・ウェイド役/トニ・コレット

演:トニ・コレット
タール・パインズアカデミーの創設者であり指導者。表向きは更生を目的とした学校を運営しているが、裏には暗い秘密が隠されている。
ローラ・レッドマン役/サラ・ガドン

演:サラ・ガドン
アレックスの妊娠中の妻で、タール・パインズの出身者。町の過去と関わりが深い。
物語を動かすキーパーソン(サブキャスト)
アビー役/シドニー・トプリフ

タール・パインズアカデミーの生徒で、脱出を試みた過去を持つ。アレックスと協力し、町の秘密を暴こうとする。
- Sydney Topliffe
- 米国/ワイオミング州出身
- 「Davey & Jonesie’s Locker」
- 「Ominous」
ウィアット・ターナー役/パトリック・J・アダムス

高校のカウンセラー。ターナーの過去が物語に影響を与える。
ドウェイン・アンドリューズ役/ブランドン・ジェイ・マクラレン

アレックスの同僚の警察官。町の過去に関する情報を提供するなどアレックスの調査に協力する。
バートル役/パトリック・ギャラガー

町の警察署長でアレックスの上司。町の秩序を守る立場にあるが、アレックスとの関係に変化が生じる。
- Patrick Gallagher
- 1968年2月21日生
- カナダ/ブリティッシュコロンビア州出身
- 「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」
- 「キャプテン・マーベル」
レイラ役/アリヴィア・アリン・リンド

アビーの親友で同じくアカデミーの生徒。アビーと共にアレックスと協力し、真実を追求する。
その他の登場人物
- ラビット役/タティアナ・ジョーンズ
- ステイシー役/イゾルテ・アーディース
- ダック役/ジョシュア・クローズ
- ライリー役/ゲイジ・マンロー
- ブライアン役/バイロン・マン
解説:小さな町に隠された“秘密と裏切り”を描く注目のサスペンス
小さな町トール・パインズは、その美しい自然や静けさで視覚的な安心感を与える一方で、その裏側には“troubled teen industry(*トラブルド・ティーン・インダストリー)”という、制度的にも倫理的にも曖昧で危うい機構がゆっくりと蝕む暗闇があります。
ショーランナーのメイ・マーティン は、友人がそうした施設に行かされた経験を持ち、自身の思春期に抱えていた正義感や怒りを、このシリーズを通じて“より鮮烈に”、そして“リアルに”紡ぎたいと思ったといいます。
登場人物たちはただ怖がらせるためだけに困難に直面するわけではない。友情の温かさ、思春期の不安、笑い、恐れ、後悔が混ざり合う“非日常の中の日常”をリアルに描くことで、視聴者に「もし自分だったら」という感覚を呼び起こします。
そして、ジャンルの枠を超えて“人としてどう生きるか”“何を信じるか”という問いを投げかける構成になっているのが、この作品の強みだと話しました。
制作の舞台裏でも、重いテーマを扱いながら“笑い”を交える演出や、キャラクターたちの感情の揺れを丁寧に出す演技指導などが重視されていて、「ただ怖いだけ」「ただ暗いだけ」のサスペンスとは一線を画しているとのこと。
静かなロケーション、細部の時代感覚(2000年代初頭)、キャラクターが持つ音楽趣味や言葉遣いなども、メイ・マーティンの思い出や人生からのインスピレーションを色濃く反映しており、視覚的にも音響的にも“時代と場所の肌ざわり”が感じられる作品になっています。
トラブルド・ティーン・インダストリーは直訳すると「問題を抱えた10代(ティーン)を扱う業界」のこと。海外には、非行・依存症・家庭問題などで“問題児”とされた若者を矯正する名目で、親が子どもを入所させる「更生施設」「寄宿施設」「ブートキャンプ」などの産業(業界)がありますが、虐待や人権侵害が社会問題になっています。メイ・マーティンはそういう実在の業界・施設をモデルにして物語にリアリティを持たせているのです。
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「背反の町」©Netflix
紹介している作品は、2025年9月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。
