いつかの君にもわかること を観ました|“温かい気持ち”が溢れてくる映画【レビュー】

Dramasnote編集部ブログ ブログ
dramasnote

静かに心を揺さぶる感動作『いつかの君にもわかること』(原題:Nowhere Special)。末期の病を患う父・ジョンが、幼い息子マイケルの“新しい家族”を探す物語は、重いテーマながらも温かく優しい余韻が残ります。

この記事では、映画のあらすじ・見どころ・キャスト情報を、初めて観る人にもわかりやすく解説します。

『いつかの君にもわかること』あらすじ

いつかの君にもわかること映画レビュー
「いつかの君にもわかること」©2020 nowhere special limited

窓拭き清掃員として働くジョンは、3歳の息子マイケルと穏やかな日々を送っていました。しかし、彼には“残された時間が少ない”という現実があります。

ジョンは、死後もマイケルが幸せに生きられるようにと、里親候補を一人ずつ訪ね歩きます。候補者との出会いを通じて、彼は「良い親とは何か」「子どもにとって本当に必要なものは何か」を考えていくことに。

父として、マイケルに残せる“最後の贈り物”とは何なのか。静かな時間の中で描かれる親子の絆は、胸に深く響きます。

見どころ

① 親が子に捧げる、静かで深い愛

主人公ジョンは、自分の恐怖や悲しみに向き合いながらも、息子の未来を第一に考え続けます。“完璧な親”を探すのではなく、“マイケルが幸せになれる場所”を探す姿は実に献身的。

その静かな父性愛こそ、本作が最も大切にしているテーマです。

② ジェームズ・ノートン&子役の圧巻の演技

ジョンを演じるジェームズ・ノートンの“抑えた演技”が非常にリアル。里親候補と対話する際の希望と不安の入り混じった表情は、彼の演技力の高さを物語っています。

マイケルを演じたダニエル・ラモントは、ただそこにいるだけで胸を打つほど自然体。二人の何気ない日常描写が、物語全体の温かさを支えています。

③ ドキュメンタリーのような静けさが染みる

本作は涙を誘う映画でありながら、過度な音楽や演出に頼りません。淡々とした映像だからこそ、親子の時間の尊さがまっすぐ伝わってきます。

派手な展開ではなく、静かにしみてくる感動が好きな人には特におすすめ。

関連記事

「イフ・オンリー」を見ました(古い映画レビュー)|冬に観たい切なくも愛にあふれるファンタジーラブストーリー

「いつかの君にもわかること」©2020 nowhere special limited

※掲載している情報は記事公開時点のものです。配信状況は各公式サイトをご確認ください。