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【コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語】シーズン4。新しい仲間との愛と友情、命の尊さを学ぶ。

ヒューマン

【コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語】シーズン4ネタバレと感想。ジェニーが去り、新しい助産婦を迎えた修道院ノンナートゥス・ハウス。日々懸命に命の誕生と向き合う助産婦たちでしたが、それぞれプライベートでは試練と向き合うことになります。

© 2020 BBC.
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【コール・ザ・ミッドワイフ】シーズン4あらすじ

ジェニーが去った後のノンナートゥス・ハウスにクリスマスがやってきます。

修道女たちを手伝ってクリスマスの準備に忙しくしていたナースたちの中で、ナース・ミラーは悩んでいました。

修道院でナースとして働くうちに、聖職としての道を考えるようになっていたのです。

一方、牧師トムと結婚に向けて順調に進んでいたトリクシーは、準備を進めるうちに自分が牧師の妻としてやっていけるか疑問が湧きトムと別れてしまいました。

その後、以前にも増してお酒の量が増えていることに気づいたトリクシーは、実父と同じようになっていく恐怖を抱えひとり苦悩するのです。

一方で、妊婦の妻を持ちながら男性に惹かれて罪を犯してしまうトニーを目にし、不安な表情を浮かべるパッツィー。

実は、パッツィーも人に言えない秘密を持っていたのです。

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【コール・ザ・ミッドワイフ】シーズン4のネタバレと見どころ

過酷な状況に置かれる妊婦たち

今シーズンに出てくる出産にまつわるエピソードは、どれも普通とは程遠い出産を遂げる女性たちばかりです。

望まぬ妊娠をした女性たちが集団で預けられた先の師長は、あらゆる規則を破るなど環境は劣悪。

しかし、そこで泣き寝入りをせずノンナートゥスに助けを求め立ち向かう妊婦の姿に勇気をもらえました。

第3話では、臨月の妻を持つトニーが公衆トイレで男性私服警官を襲い、わいせつ行為で逮捕されてしまいます。

夫が男性に興味がある、しかもその秘密は世間に知られることとなり、一気に地獄へと突き落とされた妻。

同性愛者が罪だと言われていた時代の彼らの辛さや苦悩が、リアルに感じ取れるエピソードでした。

そしてこの事件は、ナースのパッツィーにも影響します。

一見、1話完結のエピソードと思わせておいて、後にこれが伏線になって最終話へと続くストーリーに。

その他、若くして糖尿病の病と共存している少女の妊娠、新生児取り違え事件、夫が跡取り息子を熱望する妻の苦悩などなど、時代を越えて現在でも起こりえる問題も盛り込まれています。

トリクシーの悩み

トリクシーがお酒好きというのは周りも認めていて、夜に部屋で集まって飲みながらおしゃべりする時間はナースたちの楽しみな時間でもありました。

しかし、トムとの関係に暗雲が漂い始めた頃からトリクシーのお酒の量が増えていきます。

更に、夜のおしゃべり会を”トリクシー・バー”と同僚が呼んでいることを知り、自分がお酒に問題があるのではないかと思い始めます。

シーズン3で去ったジェニーに負けず劣らずの美貌を持ち、周囲にいつも明るい笑顔で接するトリクシーでしたが、実は辛い幼少期を送っていました。

トリクシーの父親は、戦争から戻った後 精神状態が不安定となり、夜中に叫んだり度々ひとりで泣いたりしていました。

そんな父親の機嫌を持ち前の明るさで直していたトリクシー。

幼いながらも、父親の顔色をいつも伺って暮らしていたのです。

その後、トリクシーは助産婦となりたくさんの人から必要とされる存在になりました。

赤ちゃんを取り上げる時、幸せな家族の仲間入りができたことがトリクシーにとって何よりも幸せな時間でした。

しかし、家に帰ると結局いつもひとりぼっち

出産で幸せな時間を感じれば感じるほど、家に帰った時の孤独感はトリクシーの心に暗い影を落とします。

そんな辛い時、トリクシーはお酒に助けを求めるようになってしまったのです。

気持ちが追い詰められてしまっていくトリクシーを救ったのは、元同僚でシスターとなったミラーでした。

「あなたはひとりじゃない。これからもひとりにしない。」と、強い言葉でトリクシーに訴えかけたミラー。

トリクシーはその後、断酒会に参加し更生への一歩を踏み出すこととなるのです。

パッツィーの秘密

トリクシー達と共に、助産師としてなくなてならない存在のパッツィーには愛する女性がいました。

相手は、警察官のデリア。

デリアも、パッツィーに想いを寄せているので2人は両想いです。

しかし、当時は同性婚など認められるどころか知られたら逮捕されてしまう時代。

絶対に他人に知られてはならない関係だったのです。

そんな中、2人は一緒に暮らす計画を立て、家賃節約のため女の子が2人でアパートを借りて暮らすというのはよく聞く話で特に問題はありません。

2人はウキウキで物件探しを始め気に入ったアパートも見つけて、小さな部屋に希望をたくさん詰め込み、バラ色の生活をスタートさせる……はずでした。

引っ越しも終わり明るいムードの中、2人が仕事に向かう途中でデリアが交通事故にあってしまいます。

パッツィーが心配するも詳細は親近者しか知ることができません。

ようやく面会が認められ病院を訪ねたパッツィーは、悲しい現実と向き合わなければなりませんでした。

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【コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語】シーズン4

さすが、米国一般大衆紙”USAトゥデイ”が、「今見るべきイギリス歴史ドラマ」のベスト10に選出しただけあって、今シーズンも見ごたえ抜群の内容でした。

それぞれの出産にまつわるシーンはもちろんのこと、若き助産師たちの生き方を涙あり笑いありで描かれているので見ている方も心を大きく揺さぶられます。

エピソード8では、【ハリー・ポッターと死の秘宝PART1】でエルファイアス・ドージ役を演じたデヴィッド・ライオールが登場しています。

残念ながら2014年に他界したデヴィッドに向けて、エピソード8の最後に”デヴィッド・ライオールを追悼して”というテロップには心が熱くなりました。

生と死を扱う内容だけに、細やかな気遣いが感じられました。

本国イギリスでは、シーズン8まで放送されている大人気長寿番組【コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語】。

日本でも続きのシーズンが早く見れることを願います。