【ハッピー・バレー復讐の町】シーズン1。小さな町で起こった誘拐事件は、ただの単一事件ではない!

クライム
© 2020 BBC.

【ハッピー・バレー復讐の町】シーズン1ネタバレと感想。イギリスの田舎町ハッピー・バレーで巡査部長として働くキャサリン。治安の悪い町で起こった誘拐事件をきっかけに、キャサリン自身の辛い過去と向き合うことになっていくことになります。英国アカデミー賞TV部門でドラマシリーズ作品賞となった英国本格派ドラマ【ハッピー・バレー復讐の町】シーズン1の見どころと感想をお伝えします。

© 2020 BBC.
公式サイト

PR

【ハッピー・バレー復讐の町】シーズン1あらすじ

ハッピーバレーという小さな町で警察署の巡査部長として働いているキャサリンは、8年前に娘ベッキーを亡くした辛い過去を背負っています。

ベッキーは、知り合いだったトミー・リー・ロイスという男にレイプされ、その後妊娠。

息子ライアンを産んだ後に精神を病んで自殺してしまったのです。

ベッキーのことがきっかけで夫とのいざこざが絶えなくなったキャサリンは離婚し、孫のライアンを引き取って育てています。

更に、唯一の妹であるクレアは薬物とアルコールの元中毒者。

1人での生活が困難なクレアをキャサリンは家に住まわせ、更生をサポートしてあげています。

キャサリンにはベッキーの他に息子ダニエルがいるのですが、あまり親子関係が良くなく疎遠状態。

そんな複雑な家庭の大黒柱として、日々犯罪と向きあう生活をしているキャサリンの元にあるニュースが飛び込んできました。

ベッキーの死の原因ともなったレイプ犯のトミーが出所するらしいというのです。

知らせを聞いたキャサリンは、いてもたってもいられずにトミーの居場所を探しますが見つけることができません。

そんな中、ハッピーバレーで誘拐事件が起こります。

実はこの誘拐にトミーも関わっており、事件はキャサリンの過去と絡み合い家族をも巻き込む事件となっていくのです。

PR

【ハッピー・バレー復讐の町】シーズン1ネタバレと見どころ

小さな不満が大きな事件となる

ケビン・ウェザリルは、ネビソン・ギャラガーが経営する会社の会計士として長年働いていました。

ケビンとネビソンは、上司と部下の関係ですが、家族ぐるみで付き合う友人でもあります。

ある日、ケビンは娘を私立学校に入れる学費のためにネビソンに昇給を頼みますが、ネビソンはあっさり却下。

ケビンは、そんなネビソンの態度に不満と怒りを隠せませんでした。

仕事でキャンプ場を経営するアシュリーという男の元を訪ねたケビンは、麻薬を密輸している現場を目撃し、そのはずみでネビソンの娘アンの誘拐計画を持ちかけました。

ところが、計画を持ちかけては見ましたが、ケビンに迷いが生じます。

そんなケビンとは逆に、アシュリーは乗り気で着々と計画をを進めていきました。

そのアシュリーの元で雇われていたのが、出所したてのトミーだったのです。

アシュリーの指示のもと、アン誘拐の実行犯となったトミーは、事態を悪化させていくことになります。

学費を断られただけでも誘拐事件を起こす、これもタイミングなのでしょうか。

たまたまケビンがアシュリーと出会い、たまたま密輸している現場を目撃し……という負の連鎖ともいえるこの流れ。

そして、そこにトミーも絡んでいるという、これから荒れまくる!という匂いが序盤から発しドキドキ感が増します。

ケビンは、一時の感情で取り返しのつかない事件を起こすきっかけを作ってしまいました。

その後、実はネビソンは他の社員に内緒でケビンの娘の学費を出そうと思っている良い人だと判明するも、時すでに遅し。

ネビソン夫婦が苦しむ姿を目の前にして自分のしたことを後悔し、いつバレるか……と追い詰められていくケビンの姿は冷や汗ものです。

誘拐事件解決とその後

シーズン1は、アンの誘拐から解決までと思われましたが違いました。

アンはシーズン中盤で無事に救出されます。

誘拐された上にトミーから酷い事をされるも命を落とさずに一安心。

しかし、肝心のトミーは逃亡し行方不明となってしまいました。

シーズン後半は、このトミーVSキャサリンの戦いとなっていきます。

トミーは、キャサリンの孫ライアンが自分のDNAを引き継ぐ息子だと知り、キャサリンに気づかれないようライアンとの接触を試みます。

そして、ライアンに自分が父親だと話しかけます。

最初は警戒していたライアンも徐々に言いくるめられ、トミーの隠れる運河の船に遊びにいくような関係になっていきました。

この関係は絶対に誰にも秘密だよと言われているライアンですが、そこはまだまだ子供。

父親がいることを友達に信じてもらえなかったライアンは、その友達を船につれていってしまったのです。

そしてこの事が、事件を収束に向かわせるきっかけとなっていくのです。

PR

ミニ情報

脇を固める魅力的なキャスト

このドラマの主役を務めるサラ・ランクシャーは、イギリスでは知らない人はいない有名女優です。

その妹クレア役を演じたシヴォーン・フィネラン。

キャサリンとは対照的で、控えめで自分に自信が持てないクレアは姉を陰で支えるキーパーソンとなっていました。

シヴォーンが他に出演しているドラマといえば、性格の悪いオブライエン役で出演した【ダウントン・アビー】(2010~2015)です。

どのドラマをみても同じ雰囲気に思う役者さんも多いですが、全く違うタイプの役を見事に演じ、まさにカメレオン俳優という名がピッタリ当てはまるような女優だと感じました。

他にも、極悪犯トミーを演じたジェームズ・ノートンも、【グランチェスター牧師探偵シドニー・チャンバース】(2014)では、牧師役を演じるなど、正反対なタイプの役を違和感なく演じる役者がこのドラマには多く出演しているのも印象的です。

訪れるべき場所上位のヨークシャー州

ハッピーバレーは、イングランド・ヨークシャー州にある架空の町として設定されています。

実際のロケ地は、西ヨークシャーのカルダー川渓谷付近で行われたようですが、この地方は、イギリスの中でも訪れるべき場所の上位に入っています。

ロンドンから首都リーズへは、列車で2時間弱。

その美しい田舎町の街並みは、デービッド・ホックニーの風景画でも有名です。

ドラマでは、湿った暗い空気が漂う街でしたが、ヨークシャーにはミシュランの星を獲得したレストランがイギリスの中で1番多い街なのだそう。

イギリス旅行に行った際には、是非ロンドンから足を延ばして訪れてみてはいかがでしょうか?

PR

【ハッピー・バレー復讐の町】シーズン1感想

あまりにもクレイジーすぎるトミーに衝撃を受けました。

しかし、それに負けず劣らずキャサリンがとにかくパワフルで、体を張って事件を解決していく姿に勇気がもらえます。

それぞれのエピソードも常に緊張感の連続で、ダレることなく一気に見終えてしまえますが、ドキドキしすぎて一旦休憩が必要かもしれません。

イギリスドラマは、派手なアクションシーンや非日常的な設定などはあまりなく、人々の日常がベースとなったストーリーが多いのが特徴ですが、このドラマも実際に存在する人たちのリアルな姿を見ることができるドラマでした。

こんなに犯罪が多いのに、街の名前がハッピー・バレー。

実際はハッピーとは一番遠いところにあるという、このギャップも物語を面白くさせてくれているひとつで、タイトルは非常に重要だと実感させられました。

トミーは逮捕されてしまいましたが、シーズン2でもキャサリンとの対決は避けられない様子。

次のシーズンも楽しみです。