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【九州縹緲録(ひょうびょうろく)】34話・35話・36話ネタバレ感想 激しさを増す乱世

九州縹緲録〜宿命を継ぐ者〜,ネタバレ 叙事詩
©Jetsen Huashi Media Co.,Limited

【九州縹緲録~宿命を継ぐ者~】34話・35話・36話のあらすじ。皇帝は自ら退位を表明する宴を開催し、これまで目の敵にしてきた嬴無翳と大臣らを天啓城に招きます。しかしこの宴こそ皇帝の最後の計画であり、罠に嵌められた嬴無翳は炎に包まれる太清閣に置き去りにされてしまいました。天啓城では死闘が繰り広げられ、怒りを制御できない阿蘇勒までもが剣を手にしてしまいます。

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34話あらすじ

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帝都、天啓城。皇帝は離国の国主の嬴無翳えい・むえいや大臣らを呼び出し、退位を表明するための宴を開きます。

宴では皇帝自ら世話になった者たちの席を回り、一人一人に感謝を述べました。そして、これまで敵視し続けてきた嬴無翳に対しては称賛を送ったうえで、ひとつ頼み事があると切り出しました。

まずは天啓城で最も高い太清たいせい閣に行きたいと話す皇帝は、嬴無翳と共に宴を後にします。皇帝は太清閣に着くや否や退位した後の処遇について嬴無翳に確認すると、不敵な笑みを浮かべます。

次の瞬間、皇帝は近くにあった灯篭を倒し、太清閣に火をつけました。どうやらこの宴自体が皇帝の計画そのものであり、皇帝は宴に乗じて皇宮を燃やし、死士らには大臣を一掃するよう命じていました。

そもそも皇帝は妹の白舟月はく・しゅうげつを王座に据えて未来を託すとの鉄券を既に用意しており、それ故に邪魔者を全て排除しようと考えていたのです。実際に宴の会場では、太清閣の火事を合図に皇帝の死士らが大臣を次々と抹殺し、天啓城の警護を担う離国軍との死闘を繰り広げていました。

帝都。公主の白舟月から阿蘇勒アスラを任された羽然う・ぜん姫野き・やは、一刻も早く阿蘇勒を連れて帝都を後にしたいと考えていました。

とはいえ、蘇った阿蘇勒は怒りを感じると暴れ出してしまうことから、移動手段に頭を抱えていました。そこで羽然と姫野は白舟月に助けを求めるべく、激戦の中心地である天啓城を目指すことに。

天啓城までの道のりは険しく、あちこちで繰り広げられる死闘を目撃した阿蘇勒は怒りに支配されそうになってしまいます。すんでのところで羽然が笛を吹いて阿蘇勒を落ち着かせましたが、天啓城を目前にして戦いは激しさを増し、ついに阿蘇勒は近くにあった刀を手に取ります。

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34話の感想

見事に皆が皇帝に振り回されており、何故こんなにも単純明快な人物に惑わされるのか不思議でなりませんでした。特に、嬴無翳はこの乱世には必要不可欠な存在なので、このまま亡くなるような終わり方だけはしないで欲しいです。

それにしても嬴無翳の娘の嬴玉えい・ぎょくは勘が鋭いようで、天啓城での宴に不信感を抱いており、しきりに嬴無翳のことを心配していました。まさかこんなことになるとは思いも寄らなかったでしょうが、この勘の鋭さは嬴玉にとって乱世を生き抜くための有用な武器となること間違いないでしょう。

また、翼天瞻が皇帝を連れ去る際に落とした蒼雲古歯剣の行方や、制御不能となった阿蘇勒はどうなるのかについても気になります。

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35話あらすじ

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帝都、天啓城天駆てんく武士団の翼天瞻よく・てんせんの助太刀を得て炎に包まれる太清閣から逃げ出した皇帝ですが、未だ皇宮を一掃する計画を諦めてはいませんでした。

死士らに離国軍の一掃を命じる皇帝に対して翼天瞻は、もう勝算はないため城外へと逃げるよう促し、自らも羽人の地に戻るとその場を後にしました。翼天瞻に見捨てられたことに憤慨する皇帝は、残った死士らに天啓城を焼き払い逆賊の手に渡らせぬよう命を下すと、妹の白舟月の元へと急ぎます。

皇帝は自分が皇帝という立場のうちに逃亡をすれば異民族の救援を受けることができることから、妹の白舟月を連れて逃亡を図ろうと考えていました。しかし白舟月とは分かり合えないどころか、今の兄上は悪魔だとして剣を突き立てられてしまいます。

皇帝からすれば白舟月を殺めることも容易な状況ではあったものの、唯一の肉親である妹を殺めることなどできず、やむなく白舟月だけを楚衛そえいの母の元へと逃がすことを決めます。ひとり天啓城に残って戦うことを選んだ皇帝が部屋を出ようとした瞬間、そこには皇帝に向かって剣を振りかざす阿蘇勒の姿がありました。

帝都。離国の国主である嬴無翳は炎に包まれる太清閣に置き去りにされたものの、機転を利かせた兵のおかげで九死に一生を得ます。

焼け野原と化した太清閣を見て呆然としていた娘の嬴玉も、無事に救助された嬴無翳の姿には溢れ出る涙を抑えられないようでした。その一方で、阿蘇勒は白舟月に連れられ天啓城を抜け出し、街を彷徨っていたところで羽然と姫野に出会します。

大混乱に陥る帝都を後にして当てもなく先を急ぐ阿蘇勒たちでしたが、途中で合流した翼天瞻のおかげで、山中にある小さな村へと身を隠すことになりました。

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35話の感想

これにて皇帝の悪あがきは終止符を打ちましたが、何とも後味の悪い終わり方でした。それというのも皇帝の置かれてきた環境には同情の余地があり、一概に皇帝だけを責めることができないからです。

確かに皇帝がしてしまったことは極悪非道な行いでとても擁護できるようなものではありませんが、皇帝をこのようにさせてしまったのも朝廷であり、そもそもの責任は朝廷にあります。いつまでも時代錯誤で大人に都合の良いように作られた朝廷そのものが悪であり、最も成敗しなければならない存在なのかもしれません。

また、蘇った阿蘇勒も少しずつ記憶を取り戻しているようなので、またかつてのような阿蘇勒に戻るのか注目したいです。

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36話あらすじ

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山中にある村。阿蘇勒たちは翼天瞻に連れられ、山中にある小さな村で暮らし始めます。

翼天瞻はこの村の家の権利書を持参していたことから、長らく外部との接触がない村でも怪しまれずに新生活を始めることができました。

翼天瞻が持っていた家の権利書は3年前にとある青年が購入しにきた物件のものだったため、翼天瞻らはその青年の親族のふりをすることにした

村は自然豊かで作物に恵まれ、沢山の温泉もあり、激闘から逃れてきた阿蘇勒たちにとってはこの上ない環境でした。こうした穏やかな暮らしのおかげか阿蘇勒は徐々に記憶を取り戻しつつあり、公主の白舟月や自分の名前を思い出したうえ、村で行われた婚儀を機に自身の婚儀に関する記憶も蘇らせます。

婚儀に参列した阿蘇勒たちは村人と共に踊り、祝福を捧げていました。すると、これまで阿蘇勒たちと楽しげに踊っていた羽然の顔つきが変わり、一心不乱に華麗な舞を披露します。

そんな羽然の舞を見た翼天瞻は驚きを隠せず、この踊りを再び目にすることができたことに強く感銘を受けているようでした。

殤陽関しょうようかん

殤陽関とは海に面した断崖絶壁にそびえ立つ要塞ような城のことで、かつて薔薇皇帝が10万もの犠牲を出して帝都のものとしており、以来は皇室が修繕と管理をしている

嬴無翳率いる離国軍は、嬴無翳が皇帝殺しの逆賊と見做されてしまったため、一度帝都から撤退して離国へと戻ることにしました。しかし、長公主は帝位争いを防ぐべく諸侯らを集めて嬴無翳の討伐を優先させており、もう既に連合軍は帝都の目前にまで迫っていました。

そこで嬴無翳はこのまま殤陽関での篭城戦に持ち込む作戦へと切り替え、直ちに戦の準備に取り掛かります。元より騎馬戦が得意な離国軍ですが、連合軍を率いるのは東大陸一の名将である楚衛国の白毅はく・きだと考え、勝算の高い殤陽関での籠城戦を選んだのでした。

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36話の感想

徐々に記憶を取り戻しつつある阿蘇勒ですが、このまま翼天瞻の前で全ての記憶を取り戻すようなことがあると危険です。そもそも翼天瞻が突然阿蘇勒たちの前に現れたのも不可解ですし、翼天瞻からすれば自分が阿蘇勒の殺害に加担したことを思い出されるのは最も厄介なはず。

これらのことから鑑みるに、翼天瞻は記憶を失った阿蘇勒の監視をしに来た可能性が高いでしょう。もし本当にそうだった場合、阿蘇勒は記憶を取り戻した途端に翼天瞻から命を狙われかねません。

とはいえ、秘術で蘇った阿蘇勒が人間と同様に死ぬことがあるのかについては疑問が残ります。

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本ページの情報は2022年9月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービス公式サイトにてご確認ください。