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「君子盟(くんしめい)」5話・6話・7話のネタバレ感想|第三の事件・解説

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作品情報

「君子盟」第5話、第6話、第7話のネタバレあらすじです。

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「君子盟」これまでのお話

ある目的のため暗躍する麗しき官僚と天才的推理力を持つ貧乏書生。
正反対の2人が都で起きる不可思議な事件を解決しながら、宮廷内の「禁断の秘密」へと迫る-
美しき男たちの熱い絆とスリリングな展開に胸躍る、極上のミステリー時代劇!

「君子盟」ドラマ公式サイト

蘭珏は南棟国へ送った密書の件を、なんとか不問にすることが出来ました。同時に政敵である郭允を追い落とすこともでき、一安心です。

ですが、忠魂岡で復讐を果たそうとした璃娘から、命がけで彼を守ってくれた張屏は背中を刺され、意識不明の状態。蘭府に連れ帰り看病するも、まったく目を覚まさず医師も匙を投げました。葬儀の相談をしていた一同の前で張屏が目を覚まし……

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5話:蘭府のしもべ

突然目を覚まし、おもむろにまんじゅうを食べ始める張屏に一同は唖然としてしまいます。

実は、張屏は鏡花水月を行った後は毎回二日ほど 寝込んでしまうとのこと。医師も前代未聞の出来事に驚くばかりです。

張屏は蘭珏に璃娘の消息を尋ねます。璃娘は亡くなり、伴月楼の団長も、知夏も、含烟も皆、蘭珏に沈黙を誓い、すべては闇の中に葬られたことを知り、張屏は落胆します。手がかりはすべて潰され証拠は残りません

帰ろうとする張屏を足止めするため、旭東は蘭珏の大切な金魚が全滅していると騒ぎます。

少し前に、陳籌が金魚鉢の金魚に餌を与えていたのですが、急に張屏が生き返ったとき驚いて手に持っていた餌を全て鉢の中に投げ込んでしまったことが、原因だったのです。

金魚の価値は百両。到底弁償が出来ません。仕方なく二人は蘭府で住み込みで働くことになりました。実は、二人をこのまま帰してしまうと、あらぬ噂で事件が再燃することを恐れて、蘭府に閉じ込めておく作戦でした。

二人は薪小屋で薪を切るように言われます。本来は二人で10日はかかる仕事量ですが、張屏が発明した薪割機で簡単に仕事を片付けてしまいます。

薪はただ割っただけではなく種類ごとに分類され、用途も細かく説明書きが記されています。犯罪の捜査だけでなく、雑役の才能もあるようです。

感心しつつもこんなに早く帰してしまっては困ると、今度は蘭府の便所掃除を言いつけます。陳籌は蘭珏に意地悪されているんじゃないかと疑い始めますが、それでも二人はまた真面目に働きます。

ある日、蘭珏が二人の仕事の様子を覗くと奥の厨房が賑やかです。近付いて行くと、おいしそうなお粥が煮えています。屈託なく張屏は蘭珏に届けに行くところだったと粥を差し出します。

食べてみると、ナツメは甘く、粥はふくよかな味わいです。どうして粥を煮ていたのか尋ねると……

粥に使われていたナツメは便所で鼻をふさぐために置かれていたもので、張屏は勿体ないからとそれを蚕の繭に入れ替え、上質の紙は竹の棒、布も粗布に入れ替えたといいます。蘭珏はびっくりして食べたものを吐きだします。

主君をあのように侮辱してもう蘭府の門を 出たくないのか?と怒る旭東に、なぜ怒るのかわからない二人。

とにかく、証拠はもうないのだからこれ以上何もする気はない、だがまた同じようなことがあれば調べるだけですと宣言する張屏に、なぜ自分の命を助けてくれたのか蘭珏は尋ねます。

璃娘が法を犯し人を殺すのを見過ごすわけにはいかないと張屏は答えます。彼にとっては、善悪が白と黒にしっかり区別されていて、たとえ正しくない行いをする人も法の下に裁かれなければならないという原則は譲れないのです。

張屏と陳籌が去ると、入れ替わりで王硯がやってきました。張屏は出会った頃の蘭珏にそっくりだという王硯は、彼ほど自分は素直ではなかったと答える蘭珏に、真っ直ぐな人間でなければ私たちは知り合わなかったと笑います。

張屏を気に入ったのかと聞くと、頑固な彼に頭を下げさせたいだけだとうそぶく蘭珏。やはり頑固なのはそっくりなようです。

王硯は、張屏がどうやって璃娘が犯人だとわかったか説明を始めます。そして蘭珏が失った記憶の、父親を連れ去った女のことを張屏の鏡花水月の術があれば思い出せるのではないかと言います。

藁にもすがる思いの蘭珏は張屏たちの家まで尋ねて行き、術について尋ねます。鏡花水月を使うことは心をさらけ出すことに等しく、どんな秘密も隠せないと張屏が語ると蘭珏は諦めて帰って行きました。

それから二十日後。高名な画聖・偉茂の最後が作品を描くために、都で一番の才能のある女性を選抜するということで飛花閣はたくさんの人が集まっていました。

美女たちが芸を競い合いますが、なかなか偉茂は絵を描き始めません。このまま終わってしまうのかと思われたその時。

戸部尚書の娘、楚啓儿が美しい舞を披露します。西域の胡人秘伝の煙芸とも合わさり、幻想的な美しい舞に偉茂は感動して一気に絵を描き上げます。優勝も彼女に決まりです。

まるで仙境にいるようだったと褒め称えながら、人々が楚啓儿に近付くと、彼女は立ったまま息をしていませんでした。

感想

貧しい書生・蘭珏と名門の家の子息・王硯の出会いは、蘭珏の頑固なひたむきさと生真面目さが縁を結びました。貧しくても我を曲げない、頑固で一本気なところが気に入っている王硯にとっては、若い頃の蘭珏のような張屏は可愛くて仕方ないんだろうなあって思いました。

親分肌?の王硯、彼もまた楽しいキャラクターです。お粥のシーンはクス笑いでとても楽しかったです。

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6話:頬紅の謎

奇妙な姿勢で亡くなった戸部尚書の娘、楚啓儿。刑部がやってきて捜査を開始します。その中には、なぜか張屏の姿もありました。

張屏はすぐに、楚啓儿の瞳孔が開き爪が黒くなっていることから毒殺されたと判断します。ただ、立ったままの姿勢で、しかも皮膚が硬くなりひび割れ即死するような毒があるのだろうかと不思議に思います

楚啓儿が舞っていた間、煙の輪が無数に表れていたという証言から、煙芸の煙に毒が含まれていたのではないかと王硯は調べ始めます。

そこへ蘭珏もやってきます。なぜ張屏がいるのか尋ねると、王硯は捜査で自分が勝って張屏に大理寺ではなく、刑部で働かせたいという意図があり、今回彼を伴ったと言います。

蘭珏は、王硯に張屏と競い合うのであれば、公平にするために自分が彼に協力すると言い出します。張屏は断りますが、刑部でもない彼に誰が話をしてくれるんだと食い下がりついて行きます。実は、蘭珏は目的があってここへやってきたのです。

しばらく調べていると、現場の近くで光が揺れるのが張屏には見えました。

近付いて行こうとしたとき、蘭珏が突然 楚啓儿の花鈿がおかしいと声をかけました。楚啓儿 (チュ・チーアル)の額の化粧は牡丹の形をしていたのに化粧台のものは芍薬の形をしているというのですが、実際には蘭珏が自らすり替えたものでした。

光は現場の横の暗渠から漏れてきた光で、旭東がうっかり漏らしてしまったものだったのです。

納得がいかない張屏は光の見えた方へ歩いて行きます。新しい土に濡れた暗渠が見えました。誰かが使ったばかりのようだと直感し、ふたを開け覗きます。暗渠の中には頬紅がこぼれていました。

女性たちに聞いても誰も頬紅を落としたという人はいなく、誰かが嘘をついていると張屏は拘ります。焦る蘭珏は、これ以上頬紅のことを張屏に調べさせないよう、旭東に言いつけます。

暗渠の話をしても取り合わない王硯。楚啓儿が舞のときに使った煙の術を彼女に教えたという胡人の胡烟仙人と呼ばれる曲芸師を怪しんでいます。とりあえず、一同は引き上げて行きました。

翌日、もう一度飛花閣に向かおうとする張屏に王硯は事件はもう解決したと宣言します。

犯人は胡烟仙人で黄レンゲツツジと曼荼羅華の相乗効果によって死んだと言います。納得がいかない張屏は鼠で実験しますが、やはり同じような死に方をしません。

そのことを報告しに刑部へ向かうところで、胡烟仙人が連行されてくるのを見かけます。胡烟仙人は楚啓儿が特別な煙術を教えさせるために、彼の娘を殺したとわめきます。動機も方法もあるということで、事件は一見落着したかのように思えました。

やはり頬紅が気になる張屏。化粧品屋で聞き込みを重ねますが誰も答えてくれません。誰かが自分が頬紅のことを調べていることを知っていて、先回りして妨害していることに気付きました。

密かに陳籌に調べて貰うと、その日の出演者の中では礼部尚書の孫娘・龔毓貞だけがミョウバンの入っていない特別な頬紅を使っていたと知ります。

頬紅のことを調べていることを知っており、礼部尚書の孫娘を庇う可能性がある人物に心当たりがある張屏。翌日から張り込みを始めました。

感想

刑部の部下&王硯のやりとりがとても楽しいです。王硯のおおらかさが好感。私も鳥の名前を付けて貰いたいです。

ここでも張屏に邪魔をされてしまう蘭珏。まさに悪縁って感じですね。現時点では常に一歩リードし続けてる蘭珏。張屏は逆転できるのでしょうか。

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7話:父の愛

蘭府の門から出てきたのは龔毓貞でした。楚啓儿を殺した実行犯ではないことはわかっていましたが、なぜ彼女が犯人に協力したのか知りたがる張屏に、龔毓貞は泣きながら経緯を話します。

楚啓儿はもともとは肖像画候補として競争相手だった龔毓貞に出場を諦めるよう言います。納得がいかず断る毓貞を貞操を失っても才能を誇示することが出来るかと、男たちに集団で襲わせたのです。

泣き暮らす毓貞に犯人は、天に助けられなくても私ならあなたの復讐ができると部屋の外から声をかけます。顔も知らない人物に暗渠で頬紅を落とせと指示をされ、深く考えずに従ってしまった毓貞。

彼女は殺す気もなく、犯人の狙いも知りませんでした。それでも罪は罪なので共犯を自首しようと考え、その前に祖父である龔尚書に一度会いに行き挨拶したいと思い蘭府を抜け出したのです。

刑部へ自首することを促す張屏を止めたのは蘭珏です。卑劣な楚啓儿のために、高い倫理観を持ち 清廉な人生を歩んできた祖父の晩節を汚す価値があるのか、他に家族がいない龔尚書が孫の毓貞を失っても平和な余生を過ごせると思うかと尋ねます。

毓貞は蘭珏の説得に従います。官吏でいる資格はないと責める張屏に、たとえ科挙に合格しても張屏のような愚かな人間は官界で三日と持たない田舎へ帰れと言って立ち去る蘭珏。

またしても、証拠は消され、共犯者は蘭珏によって匿われました

龔尚書府を訪れる蘭珏。孫娘はどこにいるのかと尋ねる龔尚書。彼女を守るため 私は最善を尽くす、と答える蘭珏に龔尚書は悲しくなります。

当時、幽州の長官だった龔尚書の息子夫婦は腐敗を暴くために毓貞を残して先立ってしまい、龔尚書には既に彼女しか残されていません。彼女にとって凌辱から犯罪への協力という不名誉は当然一生を左右するものです。

それでも犯罪の隠蔽は君子のすることではないと、自主を決意する龔尚書に、結局高潔でないのは自分だけだと落胆する蘭珏。

西陸蝉声うたい
南冠に客思おかす
人の高潔を信ずる無し
誰が為にか予が心を表さん
駱賓王:在獄詠蟬

(秋深くに蝉の声を聴けば)
(囚われの身に深く沁み入る)
(頼れる人もなく)
(私の心を知る者もいない)

蘭珏の父・蘭林が獄中で諳んじた詩を龔尚書は伝えます。龔尚書が蘭林と親しかったということを全く知らなかった蘭珏は驚きます。

そして、息子が生きて行けるように決して官吏になることなく、良い人生を歩めるように願って龔尚書に息子を託して亡くなった父の気持ちを初めて知り驚愕します。

逆臣の息子と虐められ蔑まれる蘭珏を田舎に匿い、衣食や学問を与えたのが他ならない龔尚書だったのです。

けして蘭珏が官吏にならないようと思って阻んできたのに、優秀な蘭珏は科挙に合格してしまいます。それでもなお、冷遇して出世し過ぎて危険な目に遭うことを避けて来たのに、侍郎になり今や尚書の座を得ようとしている。蘭林との約束を何一つ守れなかったと謝る龔尚書。

事実を知り、落胆しつつ蘭府に戻った蘭珏に、龔毓貞が攫われたとの知らせが届きます。慌てて刑部へ伝えると、王硯は自分に一連の事実を黙っていたことを怒ります。

ですが、蘭珏は王硯の手を汚したくなかったのです。努力したのに愛する人々を傷付けただけだと苦々しく言う蘭珏の心情を察してあっさり許す王硯。

そこへ張屏が、宝善堂の孫医師が楚啓儿と同様の毒で殺害されたと駆けこんできます。犯人はもっとたくさんの人を殺すかもしれない、と張屏も協力して捜査することにしました。

被害者の遺品を調べる3人は、孫医師が記した医学書の印影に違和感を覚えます。孫医師は赤い色の印に毒を仕込まれ、書を閉じたり開いたりする度に毒を吸って亡くなったことに気が付きます。

搜山覔海博采万物
善辨知用医者之仁
花開現世得見因果

(山を攫い海を探し あらゆるものを収穫する)
(使えそうなものは 何でも用いる医者の心を)
(花が開くように 現世の因果を見極める)

書物の序文に書かれた最初の2行と、最後の1行は何も関連がないように思えます。ふと思い付き、楚啓儿が舞うときに持っていた蓮の花を調べた張屏は花びらを墨でなぞると、そこに薄く書かれた文字を発見します。「因吉天」の三文字。

思賢書局で古文書を調べると、因吉天の伝説が見つかりました。因吉天は六賢人を地上に派遣し人々を教育させたといいます。

医学の賢者である翁兀勒
舞の聖人阿納日
叡智の聖者 莫日根
農耕と桑の聖人 賛桑
正義の賢者 烏尤
音楽の聖人羅那錦

神鳥から転じ人々の病を癒します
優雅な踊りを舞います
四つの頭と八つの腕で知恵を授けます
人々に農作業や織物を与えます
枝の冠をかぶり悪事を裁きます
あらゆる楽器を操り世界に福音を届けます

最初の二人は医学の賢者と、舞の聖人。次の被害者は莫日根。蘭珏は慌てて無名閣へ行こうと言い出します。無名閣の封家には四つ子の有名な賢者がいるのです。二人が駆けつけるとそこは血の匂いがして……

感想

官界は魑魅魍魎が住まう場所。10年もそこで息をひそめてきた蘭珏にとっては、過去の姿である張屏が羨ましくもあり、鬱陶しくもあります。目的のためには清廉でいることはできない。正義のためとはいえ、目をつぶって正しくないことを繰り返すのはジレンマですよね。

ただ良い人生を生きて欲しいという父の願いに逆らって生きる自分の姿を、蘭珏はどう振り返って思ったのでしょう。既に踏み出してしまった道を進むしかないんでしょうか。

事件の詳しい解説は次ページから