【ノクドゥ伝~花に降る月明り~】13話・14話のネタバレ感想。ノクドゥは、王への報復を心に誓いました。王が20年前に自分を殺そうとしていたことや、ユンジョ(育ての父)への酷い仕打ちを見てしまったからです。いよいよ謀反の決行日になり……。この記事では、ストーリーの詳細と感想をお届けします。
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【ノクドゥ伝】13話のネタバレ
薄れていく王の平常心
ノクドゥは、ユルムから「王に功臣録を渡さなかったそうだな」と探りを入れられ、謀反の仲間にならないかと誘われます。
ひとまずユルムには、兄ファンテとムウォル団に手出ししないことを約束させ、謀反の仲間になるかどうかは様子を見ることにしました。
ある日の夜。
王と2人きりになったノクドゥは、王直属の護衛に任命され「変わらぬ忠心で余を守ってくれ」と言われます。
ノクドゥはその場では謹んで承ったものの、内心では複雑な思いを抱えていました。
なぜなら、育ての父親であるユンジョにひどい仕打ちをしたり、生まれたての我が子(ノクドゥ)を殺そうとした王の一面を知ってしまったからです。
その後、ノクドゥは「20年前の王の悪行」の噂を流しました。
この流言に激昂した王は、ますます正常心を失い、朝議の場で流言について触れた臣下を斬り殺してしまいます。
*
ドンジュは、かつて自分の家族に仕えていた老夫婦と再会し、家族が埋葬されている墓に連れていってもらいました。
家族の墓を見たドンジュは、改めて王への復讐を誓い、もう引き返せないと覚悟をきめます。
そんなドンジュを見た老夫婦は、ドンジュが何かとんでもないこと(謀反)をするのではないかと心配な様子です。
決意した王への報復
王は牢獄にいるユンジョに「そなたが息子を生かしたからこんなことになった」と拷問で痛めつけます。
外でユンジョの叫び声を聞いたノクドゥは、牢へ駆けつけ王を止めました。
ノクドゥは、育ての親であるユンジョにこんな仕打ちをした王が許せず、“報復して王座から引きずりおろす”と心に誓います。
*
ノクドゥは、“生きのびた王の息子(ノクドゥ)”をユルムと一緒に探すよう王に命じられました。
ノクドゥがなぜ我が子を殺すのかと問うと、王はこう答えます。
「王になる運命の子だから存在を消す」と……。
ユルムと2人になったノクドゥは「俺に王を殺させてくれ」と申し出たあと、功臣録に捺印しました。
ユルムはそれを承諾しましたが、本心ではノクドゥに王を殺させたあとでノクドゥのことも殺すつもりでした。
ドンジュの正体
ノクドゥは、半分に割れたノリゲ(装飾品)をペク従事官に渡し「王妃に渡しておいてほしい」と伝えます。
そんな中、かつてドンジュの家族に仕えていたという老人がやって来ました。
ドンジュの謀反を密告しにきたのです。
ノクドゥは、老人の話(寡婦村の妓生として暮らしていたことなど)を聞いているうちに、ドンジュのことかもしれないと察してすぐに探しにいきました。
すると、逃げていたドンジュが振り向きざまに自分に矢を向けたため、自分の予感が当たったと確信します。
今までドンジュが隠してきた“やるべき事”とは、王を暗殺することだったのだと――。
ノクドゥは、ペク従事官たちに見つかるまえに逃げるようドンジュを促します。
ドンジュは後ろ髪を引かれるかのように何度も振り返りながら、この場から逃げていきました。
【ノクドゥ伝】13話の感想
これまでのノクドゥは、王の行動に思うところはあっても、“実の父親”として敬う気持ちがあったように思います。
それはきっと、王の孤独を感じ取っていたから。
しかし今回、とうとうノクドゥは王への報復を心に決めてしまいました。
確かに、王の行動は看過できるものではありません。
生まれたばかりの我が子を手にかけたたり、今もなおその息子を探し出して殺そうとしているのだから……。
当人のノクドゥからしてみれば、受け入れがたいことでしょう。
とはいえ、ノクドゥに実の父親を殺させようとするこの流れ(脚本)は残酷すぎるようにも思えます。
物語序盤の、コメディタッチな雰囲気はいずこへ?というぐらいのシリアスさ。
どうか最終話までには、ドラマの明るさを取り戻してほしいものです。
【ノクドゥ伝】14話のネタバレ
暗殺を狙うドンジュ
ノクドゥは、謀反人として追われているドンジュを逃がしました。
その直後に駆けつけたペク従事官は、単独行動をするノクドゥに不信感を覚え、部下にノクドゥの素性を調べるよう命じます。
展拝の日。
王妃は、王が不在の隙にユンジョを牢屋から解放し、生きのびた“我が子”の居場所を尋ねました。
すると、その子(ノクドゥ)は護衛として王に随行しているのだといいます。
“ノクドゥは王への報復を企てているのかもしれない”と悪い予感がした王妃は、それを止めさせるべくユンジョを向かわせました。
一方でドンジュは、行幸中の王一行を尾行し 王を暗殺する機会をうかがっていました。
その最中に、何度かすれ違ったユンジョは、ドンジュの暗殺計画を察して止めようとします。
しかしドンジュは、「亡き母親に敵討ちをすると約束したの。だからやめるわけにいかない」と言葉を返しました。
「子に報復をさせようとする親などいない」
そう言われたドンジュが母親の最期を思い出してみると、確かに敵討ちの約束などしていませんでした。
母が最期に遺したのは「生きのびなさい」という言葉だったのです。
父子の情
ユンジョが牢から脱出したと報告を受けた王は、展拝を中止し王宮に戻ることにしましたが、村に戻るための橋が落ちてしまったため しばらくここに留まることになりました。
その日の夜、ノクドゥを召した王は、酒に酔いながら「父子の情」について語ります。
父親に1度も慈しんでもらえなかったからこそ、我が子とは慈しみ合う関係でありたかったことを。
翌日。
王を尋ねてきたペク従事官は、ノクドゥの正体を知らせました。
彼こそが、王が20年前に殺したはずのお子であると。
それを聞いた王は、自分をだましていたノクドゥへの怒りと動揺をあらわにし、本人に確かめるから連れてこいと命じます。
しかし、じっと待っていられず自ら探しに行きました。
すると、その道中で謀反人の一味が兵を率いて現れ 王を捕らえようとします。
1人で崖のほうまで逃げていった王は、今度はドンジュと出くわし弓矢を向けられました。
ドンジュは、王に自分の正体を明かし(王に皆殺しにされたユ家の孫であること)、敵討ちを果たそうとします。
その時、こちらに向かって走ってくるノクドゥと、そのノクドゥを背後から殺そうとしている官兵の姿が見えました。
ドンジュは、官兵に弓を放ちノクドゥを救います。
その瞬間、王はバランスを崩して崖に落ちてしまいました。
ノクドゥの真意
その頃。
謀反を決行したユルムが王宮を占拠していました。
予定ではこの後、ノクドゥが生け捕りにした王を王宮に連れてくることになっています。
ところが、王宮に現れたノクドゥは、ユルムに剣を向けると「逆賊を捕らえにきた」と言って彼らを包囲しました。
ノクドゥは、王宮から駆けつけた王の臣下にユルムの謀反を密告していました。
そして、崖から落ちた王を捜して兵を集めてほしいと頼んでいたのです。
(ノクドゥがいつから謀反を阻止するつもりだったのかは分かっていません)
【ノクドゥ伝】14話の感想
我が子や友人を手にかけるといった王の所業は とても残酷で許されるものではありませんが、彼の弱さは人間らしくもあるため、ここまで皆に命を狙われるとさすがに哀れに思えてきます。
ノクドゥでさえも王の命を狙っている……と思いきや、どうやら違った様子。
いつ心変わりをしたのかは分かりませんが、ノクドゥはユルムの謀反を阻止するつもりのようです。
もしかすると、ユルムの仲間になったのは演技で すべては謀反を阻止するための計画だったのか!?
ともかく、ノクドゥが実の父親である王を殺すような展開にならなくて良かったです。
何より、ドンジュも王の暗殺を思いとどまってくれて一安心。
幼い頃に家族を亡くし 天涯孤独になってしまった彼女にとっては、王の暗殺だけが生きる支えだったのかもしれません。
だから“家族も敵討ちを望んでいる”と思い込むしかなかったのでしょう。
けれど実際に母親が遺した言葉は敵討ちなんかじゃなく、「何としても生きて」でした。
ユンジョの言うように、我が子に報復の道を歩ませたがる親なんていないと分かる一幕でした。
*次回15話と最終話(放送では20話)のネタバレ感想は(こちら)から。