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「風起隴西(ふうきろうせい)」9話・10話・11話ネタバレあらすじと感想

サスペンス
©2022 New Classics Television Entertainment Investment Co.Ltd
作品情報

「風起隴西(ふうきろうせい)」9話・10話・11話ネタバレあらすじと感想。廖会が殺された日、同僚の馬盛は義父の見舞いに行くと言って休暇をとっていました。

ところがその日は山津波で道が土砂に埋まっていたので馬盛は故郷へは帰れなかったはずで……。

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9話:馮膺の脱獄

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馮膺と結託した疑いで孫令も捕らえられます。陰輯は高堂秉に馮膺を見捨てて李邈側につくように言いますが、高堂秉は馮膺には世話になったと言って同意しません。

五仙道では翟悦が黄預の指示で陳恭に内部を案内していました。陳恭は小声で昨夜の宴の前に翟悦が出入り口に危険を知らせる暗号である菖蒲の葉を残してくれていたことに礼を言います。

廖会が殺された日、同僚の馬盛ばせいが義父の見舞いに行くと言って休暇をとっていました。しかし荀詡はその日は山津波で道が土砂に埋まっていたので馬盛は故郷へは帰れなかったはずだと気づきます。

馬盛を疑った荀詡は家を訪ねますが、馬盛はすでに殺されていました。馬盛は箱を持って死んでいて、その箱の中には廖会を殺した状況を記した記録があったのです。

五仙道では陳恭が翟悦に、燭龍という間諜によって情報をすり替えられたために自分は裏切者になった、五仙道に潜入してきたのはその燭龍を捕らえるためだと明かしていました。

そして陳恭は翟悦に、燭龍が黄預に送ってきた密書を入手してほしいと頼みます。

一方、狐忠から報告を受けた李厳は李邈の策に難色を示し、関わらないように指示しました。

荀詡は獄中の馮膺を尋問するふりをし馬盛の遺した記録を見せに行きます。また荀詡は馮膺に燭龍を調べることに協力してほしいと言い、脱獄を手助けするので諸葛亮への事情の説明を頼みました。

しかし馮膺には諸葛亮に事情を説明する以外の策があるようで……。

五仙道では陳恭が組み立てた竹鵲を黄預に披露していました。その隙に翟悦は黄預の部屋に入り、燭龍からの密書の燃え残りを入手するのでした。

馮膺が脱獄し、その前に尋問に来ていた荀詡は李邈から疑われますが、なんとか言い逃れます。しかし李邈は陰輯に荀詡を見張り、妙な動きをしたら殺すように命じるのでした。

感想

陳恭は翟悦が残しておいた暗号のおかげで宴の前にすでに危険を察知していたのですね。陳恭と翟悦が五仙道の者たちに知られないように情報交換しなくてはならない状況にハラハラしてしまいます。

廖会を殺したのが同じく荀詡の配下の馬盛だったというのが悲しいです。しかも馬盛も口封じされてしまうとは……。

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10話:楊儀の失脚

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荀詡は高堂秉に、李邈の兵をかいくぐって馮膺を城外に逃がす方法を相談します。

高堂秉は城外に駐屯する軍が紫煙閣の妓女を呼ぶ馬車に隠れさせることを提案。高堂秉は荀詡が助けた柳瑩が紫煙閣の名妓になっていることを調査済みだったのです。

五仙道では黄預が陳恭に、竹鵲で蜀漢の連弩の製造所に侵入して設計図を盗み出し燭龍の指定の場所に置きに行くという計画を話していました。

天水では糜冲が無事に五仙道に合流したとの報告を受け、郭剛が糜冲の腹心である梁倹りょうけんに帰還するまでの間の職務を代行するように命じます。

また蜀漢が白帝は陳恭だったと公表したため、陳恭を重用していた郭剛は責任を問われて天水郡郡守を罷免されることに。

一方、城外へ逃れた馮膺が会いに行ったのは諸葛亮ではなく敵対する李厳でした。馮膺は李厳に暗号解読用の木版の紛失と廖会の殺害は李邈の陰謀だと言って馬盛の遺した記録を見せます。

李厳は馮膺に、なぜこの証拠を諸葛亮の腹心である楊儀に見せずに自分に見せたのか尋ねました。馮膺は諸葛亮が北伐を続ければ国がさらに弱体化するからだと答えます。

また馮膺は李厳に、もし楊儀が五仙道と通じている証拠をお渡ししたならお役に立つでしょうと言うのでした。

五仙道では陳恭が酒に酔ったふりをして黄預の腹心の秦沢しんたくに絡んでいました。翟悦は飲みすぎを諫めるように見せかけて陳恭を部屋に送って行きます。

翟悦と2人きりになった陳恭は、燭龍を捕らえるために荀詡に協力してほしいと伝えてくれるように頼みました。また翟悦は陳恭に燭龍の密書の燃え残りを手渡すのでした。

蜀漢では、諸葛亮が楊儀に次のように話していました。

馮膺が李厳に”五仙道の信徒2人が諸葛亮直属の将軍の屋敷で会談したことを楊儀が朝廷に報告しないように指示した記録”を渡した。李厳は楊儀が故意に軍との接触を隠して五仙道を庇ったと解釈。五仙道が隆盛を誇り曹魏と手を組んだ元凶は楊儀だと皇帝に訴え、皇帝は五仙道の平定を命じた。

諸葛亮は楊儀を罷免のうえ庶民に降格することを言い渡しました。

一方、司聞曹を訪れた李厳は長旅で疲れていることを理由に李邈に会おうとしません。李邈は代わりに狐忠に馮膺に脱走されたことを伝えて助けてほしいと懇願しました。

狐忠は李邈に馮膺のような小悪党など放っておけ、それより五仙道を平定して李厳の期待に応えるようにと言ってなだめます。

馮膺は高堂秉を紫煙閣に呼び出して会っていました。そこへ柳瑩が飲み物を運んできます。柳瑩が部屋を退出した後に馮膺は、音楽に造詣が深い李厳に柳瑩を引き合わせたいと考えるのでした。

その後馮膺は高堂秉に、荀詡には自分は行方知れずだということにしておくように言い残して帰って行きます。

感想

荀詡は柳瑩とこんな形で再会するのはきっと複雑な心境ですよね。本当は間諜の柳瑩にとっては人を逃がすのに協力することはよくあることかもしれませんが。

馮膺が会いに行ったのが自分が指示を受けている諸葛亮側の人物ではなく敵対する李厳だったというのが、本当に策士ですねー。

それにしても馮膺の脱獄を手助けしてくれたのは荀詡なのに、荀詡には自分の行方を明かさないのというのは酷いです。

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11話:五仙道への急襲

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馮膺が帰った後、高堂秉が荀詡のことを”もはや誰にとっても用なし”と言うのを聞いた柳瑩は動揺して入れていた茶をあふれさせてしまいました。

それを見た高堂秉は”荀詡に惚れたのか”と尋ねますが、柳瑩は答えをはぐらかします。

高堂秉が司聞曹に戻ると、柳瑩が間諜だとは知らない荀詡が事案に巻き込んでしまったことを気にしていました。高堂秉に”柳瑩に心ひかれたのか”と冷やかされた荀詡は”うるさいぞ”と返します。

その後李邈が司聞曹の者たちに、李厳から五仙道を平定する命令が出されたことを話しました。

五仙道では連弩の製造所に侵入する陳恭と秦沢が竹鵲を使って試しに崖から飛んでみることになります。陳恭は片方の竹鵲の紐の結び方が緩いと言って、秦沢がもう1つの竹鵲を使うように誘導するのでした。

2人は竹鵲を装着して崖から飛び降ります。陳恭の竹鵲は正常に翼が開きますが、秦沢は翼が開かずに転落死し竹鵲も壊れてしまいました。

司聞曹では情報を外部に漏れさせないために命令が出てから2時間後に五仙道に向けて出発することになります。荀詡には陳恭と翟悦に急襲を伝える時間がありません。

五仙道では秦沢が死に、竹鵲も1つ壊れてしまったことを理由に、陳恭が黄預に連弩の製造所に自分が1人で侵入すると申し出ていました。その時、五仙道に蜀軍が攻めて来るという知らせが入ります。

陳恭は密かに燭龍の密書の燃え残りを翟悦に返し荀詡に渡すように言うのでした。

深夜、荀詡は軍営をこっそり抜け出して翟悦に会いに行きます。この時、何者かが荀詡を尾行していました。

荀詡と翟悦は五仙道の山神廟で落ち合います。翟悦は荀詡に燭龍の密書の燃え残りを渡し、3日後に陳恭が盗み出した連弩の設計図を燭龍が取りに来るという計画を話しました。

その後、翟悦は荀詡に「家に帰りたい」と言います。荀詡は「あと少しだ」と言って泣きそうな顔の翟悦を抱きしめました。

軍営から荀詡を尾行してきたのは高堂秉で、荀詡と翟悦が去った後の山神廟を調べ火のついたロウソクが残されているのを確認します。

その後、高堂秉は李邈の天幕を訪ねて水を勧め、馮膺に呼び出されて会ったことを話しました。なぜ捕らえなかったのかと尋ねる李邈に高堂秉は馮膺はかつての上役ですと答えます。

同じ頃、五仙道では山神廟が火事になったと知った黄預たちが抜け道を使って本部から逃げ出していました。

李邈の天幕で話を続ける高堂秉は、楊儀を失脚させるためのネタを李厳に提供したのは馮膺だと言います。李邈が狐忠からは何も聞いていないと言うと、高堂秉はつまりあなたは捨てられたということですと言いました。

そう言われた李邈は離間策を講じているなと言って立ち上がろうとしますが、立ち上がることができません。高堂秉が続けてあなたを暗殺するように頼まれていると言うと、李邈は短剣を取りますが体が思うように動きません。

高堂秉は飲み水にしびれ薬を混ぜておいたと言います。高堂秉は動けなくなった李邈を天幕の外から矢で狙うつもりのようでした。

そして高堂秉は死ぬ間際の李邈に、自分こそが曹魏の間諜の燭龍だと明かしたのです。

感想

荀詡と柳瑩はお互い気になる存在のようですね。でもお互いの立場を考えると切ない……。

陳恭はおそらく秦沢が使った方の竹鵲の翼が開かないように細工していたのでしょう。

連弩の製造所で自分の思い通りに行動できるように1人で侵入する口実を作るため、一緒に侵入するはずだった秦沢と竹鵲の1つを同時に始末してしまう陳恭の手腕が相変わらず凄いです。

そして燭龍の正体が高堂秉だったとは!高堂秉が荀詡と親しくしていたのは何か企みがあってのことなのでしょうか。荀詡の身が心配です。

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