【ホワイト・クイーン】ネタバレと解説。立場が違う3人の女性の視点で描く壮絶な権力争い。 | Dramas Note
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【ホワイト・クイーン】ネタバレと解説、登場人物。立場が違う3人の女性の視点で描く壮絶な権力争い。

「ホワイト・クイーン 白薔薇の女王」出典:www.amazon.co.jp

作品紹介

【ホワイト・クイーン】ネタバレと解説。15世紀のイングランドを舞台に王妃エリザベス・ウッドヴィル、ランカウター派のマーガレット・ボーフォートなど立場が違う女性たちの争いを描いた作品。

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製作

製作:2013年 イギリス

原題:The White Queen

原作者:フィリッパ・グレゴリー

監督:ジェームズ・ケント、ジェイミー・ペイン、コリン・ティーグ

放送局:BBC One/STARZ

キャスト:レベッカ・ファーガソン、ジャネット・マクティア、ロバート・ピュー、ベン・ラム、マックス・アイアンズ、デヴィッド・オークス、アナイリン・バーナード、エレノア・トムリンソン、フェイ・マーセイ、アマンダ・ヘイルほか

動画配信


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【ホワイト・クイーン】あらすじ

15世紀後半に、ヨーク派とランカスター派がイングランド王位を巡り戦い(薔薇戦争)を繰り広げた。

本作では、ヨーク派のエドワード4世に嫁いだエリザベス・ウッドヴィル(レベッカ・ファガーソン)、そして息子を王位(ヘンリー7世)に就かせようと目論むマーガレット・ボーフォート(アマンダ・ヘイル)、父ウォリック伯リチャード・ネヴィル(ジェームズ・フレイン)の権力争いに巻き込まれた次女アン・ネヴィル(フェイ・マーセイ)の姿をベースに描いている。

戦争により、王朝はランカスターからヨーク朝へと変わった。

エリザベスは、近くを通りかかったエドワード4世(マックス・アイアンズ)に忠誠を示して跪き、戦争により没収された夫の領地の返還を求めて直訴した。

エドワード4世はエリザベスの美しさと気丈さに惹かれ、後日 極秘で結婚してしまう。

ところが、王とフランスのルイ11世の義妹ボナ・ディ・サヴォイアとの結婚話を進めていた従兄弟のウォリック伯は大激怒。

ここから、面目を潰されたウォリック伯とエドワード4世の対立が始まる。

エリザベスに寵愛を注いだエドワード4世は、前夫との間に産まれたトマス・グレイやリチャード・グレイを側近にし、エリザベスの父リチャード・ウッドヴィルにもリヴァーズ伯爵の称号を授けた。

その状況に、ますます不満を抱いたウォリック伯は、ついにエドワード4世を裏切る行為に出る。

続編【ホワイト・プリンセス】はここから

登場人物

ヨーク派

エリザベス・ウッドヴィル/レベッカ・ファガーソン
エリザベス・ウッドヴィルは、ランカスター派のジョン・グレイ卿と結婚し2人の男児を産んだ。夫の戦死後エドワード4世と結婚してイングランド王妃となる。

エドワード4世/マックス・アイアンズ
エドワード4世は、タウトンの戦いでヘンリー6世を捕えて勝利しイングランドの王となりヨーク朝を開いた。従兄弟ウォリック伯と弟のジョージに反旗を翻される。

クラレンス公ジョージ/デヴィッド・オークス
エドワード4世の弟で嫉妬深く野心家。ウォリック伯の娘イザベラと結婚後ウォリックを裏切り兄の元に戻ったが、再びエドワード4世を裏切り反逆罪で処刑された。

グロスター公リチャード(リチャード3世)/アナイリン・バーナード
エドワード4世とジョージの弟でアン・ネヴィルと結婚。王に忠実で他人の意見に左右されないが王の崩御後はボーフォート夫妻の口車に乗せられて王座を奪う。

ウォリック伯リチャード・ネヴィル/ジェームズ・フレイン
ウォリック伯はエドワード三兄弟の従兄弟でイザベルとアンの父親。エドワード4世に面目を潰されジョージを引き入れて反旗を翻しバーネットの戦いで討たれた。

ジャケッタ・ウッドヴィル/ジャネット・マクティア
王妃エリザベスの母で、ヘンリー6世の元王妃マーガレット・オブ・アンジューとは親友。未来を予見する力があり魔術(まじない)事を行う。

アン・ネヴィル/フェイ・マーセイ
ウォリック伯の次女でイザベルの妹。父の権力争いに巻き込まれてエドワード王太子と結婚するが、その後グロスター公と結婚し王妃の座を欲し悪しき考えを持つ。

イザベル・ネヴィル/エレノア・トムリンソン
ウォリック伯の権力争いに巻き込まれてクラレンス公と結婚。船に乗船中に嵐に巻き込まれ男児を死産。その後 娘に恵まれるも何者かに”毒”を盛られ死亡した。

セシリー・ネヴィル
エドワード4世、ジョージ、リチャード三兄弟の母。”平民の出”のエリザベスが気に入らず冷たく接する。三兄弟の中でも特にジョージに対する愛情が深い。

ランカスター派

マーガレット・ボーフォート/アマンダ・ヘイル
息子のヘンリーが正当なる王として密かにランカスター復権を目論む。敬虔なカトリック信者ではあるが息子を王位に就かせるためには手段を選ばない。

ジャスパー・テューダー/トム・マッケイ
ジャスパーはヘンリー6世の異母弟でマーガレットの義弟。マーガレットと相思相愛だが結ばれない。幼少時代からヘンリーを育て鍛え守っていた。

ヘンリー・テューダー/マイケル・マーカス
母から引き離されたヘンリーはジャスパーを父親のように慕ってきた。いつかは王になると教え込まれて育ってきたため、その運命を疑うことはなかった。

エドワード王太子/ジョーイ・ベイティ
エドワード王太子はヘンリー6世とマーガレット・オブ・アンジューの息子でアン・ネヴィルと政略結婚。テュークスベリーの戦いでリチャード3世に討たれた。

マーガレット・オブ・アンジュー/フィーラ・バーテンス
アンジューはヘンリー6世の妻でランカスター朝の元王妃。エドワード4世においてロンドン塔に捕らわれるもピキニー条約により釈放される。

トマス・スタンリー/ルパート・グレイヴス
スタンリー卿はマーガレット・ボーフォートの4番目の夫。勝つ方に付く戦略家でリチャード側の軍にいたがテューダー側に寝返り後にヘンリー7世の側近となる。

【ホワイト・クイーン】のネタバレ

ウォリック伯の裏切り

ウォリックは王の即位・廃位を左右したことから「キングメーカー」の異名を持つ。

ウォリック伯は、同様に不満を抱いていたエドワード4世の弟クラレンス公ジョージと長女イザベル・ネヴィルと極秘で結婚させ、ジョージに王位に就かせると持ち掛けてエドワード討伐を目論む。

*ウォリックの計画はクラレンス公ジョージを王位に就け、王室を自在に操ろうと考えていた。ジョージもまた野心家で嫉妬深いこともありウォリック伯の計画に乗った。

さらに、末子のアン・ネヴィルをヘンリー6世の妻マーガレット・オブ・アンジューの息子エドワードに嫁がせて同盟を結んだ。

エドワードを4世を追放してヘンリー6世を復位させ、自身の地位を安泰させようとしたのだ。

ヘンリー6世の妻マーガレット・オブ・アンジューと息子のエドワード王太子は、タウトンの戦いで敗れてイングランドに逃れた後フランスに亡命している。

戦いに敗れたヘンリー6世はエドワード4世に捕らわれ、正気を失いロンドン塔に幽閉されていたが、ウォリック伯の裏切りによりヘンリー6世は復位した。

しかし、クラレンス公ジョージがエドワード4世側に寝返ったためヘンリー6世は正式に廃位し、再びロンドン塔に幽閉され死亡している。

*一説によるとヘンリー6世は殺されたとの説もあるが、本作ではエドワード4世とクラレンス公ジョージ、その弟のグロスター公リチャードと共に秘密裏にヘンリーを窒息死させている。

ウォリック伯は、従兄弟ということもありエドワードに許されて臣下に戻ったが、裏で動き討伐の時期を狙っていた。

その後、協力を得て再び決起したが、バーネットの戦いでエドワードに敗れて戦死し、クラレンス公ジョージも処刑された。

作中で自分の処刑方法を選んでいいと言われたジョージはワインでの溺死を選んだ。

王位を掛けた熾烈な闘い

エリザベスは、ウォリック伯とクラレンス公ジョージの裏切りにより、一時は子供たちを連れて聖域(教会)に逃れ身の安全を守った。(教会には手出しできない)

その後、エドワード4世の復位と共に宮殿に戻り再び王妃に返り咲く。

最初に夫との間に儲けた2人の息子(トマス・グレイ、リチャード・グレイ)は成人になるも、エドワード4世との間に儲けた10人の子のうち成人できたのは、後にヘンリー7世の王妃となるエリザベス・オブ・ヨーク、世継ぎとなるエドワード5世、ヨーク公リチャード・オブ・シュルーズベリーの3人だった。

また、伯爵の称号を授かるまで父親の身分が低かったこともあり、宮殿内や貴族たちから平民の娘と蔑まれていた。

エドワード4世の死後、王位継承権を持つ幼いエドワード5世を守るため再び聖域に逃れたが、グロスター公リチャードが次期王を守ると約束したためエドワード5世を託す。

グロスター公は「息子を王に」というエドワード4世との約束を守るため、エドワード5世の戴冠式も行う予定でいた。

しかし、外部からの情報によりリチャードへの不信感が募った。

グロスター公が、エドワード5世の話し相手としてヨーク公リチャード・オブ・シュルーズベリーの身柄を要求すすろ、エリザベスは替え玉となる少年を用意して差し出した。

グロスター公はエドワード5世に王位を継承させるつもりでいたが、エドワード4世とエリザベスの結婚を無効と認められためグロスター公は王位継承決める。

アン・ネヴィルは、夫の死後かつてから心を寄せていたグロスター公(のちのリチャード3世)と結婚したが権力に執着して夫を嗾け、セシリー・ネヴィルもまた嫌いなエリザベスの地位を奪うためにグロスター公を操る。

グロスター公は、王位継承権を要求し議会に認められた。

エドワード4世は深い関係になりたいがためだけに1度結婚していたため、エリザベスとの結婚は無効となりエドワード4世との間に産まれた子供はみな庶子と認定されてしまう。

史実ではエドワード4世は、エリザベスとの結婚前にシュルーズベリー伯ジョン・タルボットの娘と婚約していた。

これが簒奪さんだつの理由となり、グロスター公はリチャード3世として王位に就く。

娘エリザベスと叔父グロスター公リチャードの愛

グロスター公は、エリザベス元王妃の娘エリザベス(以下判別のためリジーと表記)を利用するために宮殿に召し上げた。

エドワード5世とヨーク公が、リチャード3世(グロスター公)に殺されたという噂が民衆の間に広まり、その対処法としてリジーを宮廷に上げることで暴動を抑えようとした。

しかし、次第にリジーを愛するようになり、リジーもまた叔父グロスター公を愛するようになり、深い関係になってしまう。

グロスター公はアン・ネヴィルと離婚してリジと結婚するつもりでいた。

ところが、ここで密かに息子を王にしようと目論んでいたマーガレット・ボーフォートとその義弟ジャスパー・テューダーが立ち上がる。

息子ヘンリーの成長と共に、マーガレットは一気に巻き返しに掛かった。

その結果、グロスター公は敗北しヘンリー7世が王位を得てテューダー朝が発足する。

【ホワイト・クイーン】解説

マーガレット・ボーフォートとは

マーガレット・ボーフォートは、ヘンリーを王にする機会を長い間伺っていた。

ヘンリー7世はマーガレット・ボーフォートとリッチモンド伯エドマンド・テューダーとの間に産まれた息子。リッチモンド伯はヘンリー6世の異父弟。

ランカスター派の彼女がヨーク派のダービー伯トマス・スタンリーと結婚したのは、彼が”必ず勝つ方に付く戦略家”であったこと、エドワード4世から信頼の厚いトマスと結婚して宮廷入りすることだった。

通常の婚姻ではなく、利害のための結婚だったが、これはトマスも了承しており「いつか王の義父になれる」という、トマスの計算もあった。

こうして宮廷にデイルするようになったマーガレットは、ヘンリーをイングランド王にするための情報を集め、内部から政権を崩そうとした。

なお、作中では、息子を王にするたにロンドン塔に幽閉されていた幼きエドワード5世とヨーク公の殺害を夫に指示しているシーンがある。

敬虔なカトリック信者ではあったが、神の意志を理由にすべて自分の都合のいいように解釈し幼い子供を手に掛けるなど残酷な一面もある(あくまでも作中の人物像)。

子供は生涯にひとりだけ、ヘンリー7世のみだったため愛情の注ぎ方が悍ましいほど深い。

さらに、彼女の行動から見てヘンリー7世を王位に就かせることだけが目的ではなく、自分の権力を欲していたことも伺える。

ヨーク公、ボーフォート、エリザベス

本作では、ヨーク公リチャード・オブ・シュルーズベリーは、幼くして母エリザベスとリジーによって聖域の裏口から船に乗せられて逃げた。

続編となる【ホワイト・プリンセス】では、エリザベス達一家はノースヨークシャーにあるウッドヴィル邸で暮らしており、ヘンリー7世の兵士がやって来た時リチャードに「トゥルネーに行きウォーベックと暮らすよう」指示していた。

リチャードはその後 行方不明となり行方が分からないとなっているが、本作では死んだことになっているためリチャードが生きていることを知られてはならない。

*続編【ホワイト・プリンセス】では成人したリチャードがブルコーニュに行き、王位奪還のために兵をあげている描写もあるが、強制的にパーキン・ウォーベックと名乗らせられた後に、同じく王位継承権を持つテディ(クラレンス公ジョージの嫡男)と共に処刑されている。(この辺りも脚色かと思われる)

ヘンリー7世は、ヨーク朝の正当な王位継承者であるヨーク公には支持者がいるため反乱が起こる可能性が高く、ヨーク公が王位継承権を主張することによって自分が王座を引きずり降ろされることを非常に恐れていた。

ただ、ヨーク派のリジーと結婚すれば王位継承権が強力なものになることのもあり、エリザベスとマーガレット・ボーフォートは秘密裏に同盟を結び2人を結婚させることにした。

これにより、エリザベスは王妃の母として権力を得て、マーガレットは王母夫人(王妃の経験がないため王太后の称号は得られない)として地位を確立できる。

ただ、これで対立が無くなったわけではなく、エリザベスは反乱の種として修道院に幽閉され、手紙を出せないようペンも紙も取りあげられてしまう。

しかし、エリザベスは全てを取り上げられてもその手を緩めることなく、自分に忠誠を誓う臣下の手を借りて、義妹のいるブルコーニュや支持者たちと連絡を取り合いヨーク復権を目論み続けた。

【ホワイト・クイーン】の感想

  Rotten Tomatoes評価  
 80%  83%
TOMATOMETER                  AUDIENCE SCORE

ヘンリー8世やメアリー1世、エリザベス1世などを主人公にしたドラマや映画は多々あるが、こういった女性たちを主人公にした作品もイングランドの歴史には必要不可欠なものだと感じる。

ただ、一貫して言えることは「権力を得た者は手放せなくなる」ということ。

エリザベス・ウッドヴィルは父親の身分が低く、彼女が王妃になった後も「平民の娘」と蔑まれていた。

王妃として多大な権力を得た彼女は、その権力を欲し娘よりも息子の命を一番に考えていた。

息子を王位に就かせることで自分の権力の保持を計ったようにも思える。

母として、エドワード4世の血を引く息子を王座に。というのは普通の考えだとは思うが、マーガレットの計画を見ていると、彼女自身が権力の虜になっているようにしか見えなくなる。

マーガレット・ボーフォートは、ヘンリーこそが正当な王だとして彼が子供の時からずっとランカスター復権を目論んでいた。

あまりにも執着し過ぎて「神の意志」という名目で恐ろしいことまでやってのける。

「時代は移り行く」ことを、決して受け入れることは出来なかったのだろう。

また、アン・ネヴィルは姉イザベルが王の弟クラレンス公ジョージと結婚したことを非常に羨み、マーガレット王妃が戴冠式で着用したマントをつけて満足気な顔をしていたことから、権力に渇望していたようだ。

王や女王の物語も歴史を知るいい機会にはなるが、こういう女性たちの物語を加えるとコアな部分まで垣間見ることが出来るのでぜひ合わせて見てほしい。

【ホワイト・クイーン】➤ 続編【ホワイト・プリンセス】➤ 続編【スパニッシュ・プリンセス】

ホワイト・クイーンはエリザベス・ウッドヴィル、マーガレット・ボーフォートをベースにした物語。

【ホワイト・プリンセス】は、エリザベス・ウッドヴィルとエドワード4世の長女エリザベス・オブ・ヨークとマーガレット・ボーフォート、【スパニッシュ・プリンセス】はヘンリー8世の妻キャサリン・オブ・アラゴンの物語。

ただ、それぞれ配役が変わっているので混乱が生じるかもしれない。

【ホワイト・クイーン】の視聴方法

2021年2月現在、【ホワイト・クイーン】を視聴できるのはSTARZPLAYのみとなっている。

加入はAmazonPrime経由AppleTVからの加入のみ。

月額600円の定額見放題。

プライム会員の場合、AmazonPrime会員月額500円+STARZPLAY会員の月額600円が必要となる。

なお、STARZPLAYのお試し期間は7日間。

STARZPLAYでしか配信されていないものがたくさんあるので、【ホワイト・クイーン】や続編【ホワイト・プリンセス】等の、配信がレアな歴史ドラマに興味がある方にはぜひおすすめしたい。