チーフ・オブ・ウォー 感想|実在の戦士カイアナとハワイ王国の歴史を描く重厚ドラマ

チーフ・オブ・ウォーを観た感想と解説 レビュー
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Apple TV+で配信中のドラマ『チーフ・オブ・ウォー』を観ました。ジェイソン・モモア主演というだけで期待値高めでしたが、想像以上に濃くて重厚な作品。

屈強な肉体と圧倒的な存在感で魅せるモモアを堪能できるのはもちろん、本作は単なるヒーロードラマではなく、ハワイ王国の歴史とアイデンティティを真正面から描いた物語です。

「筋肉を眺めるだけの作品でしょ?」と思っていたら、いい意味で裏切られる。これは、ハワイの地に生きた人々の誇りと闘いを描く、かなり骨太な歴史ドラマでした。

作品紹介|キャスト

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『チーフ・オブ・ウォー』は、その歴史の渦中に実在したマウイ島の戦士族長(アリイ)、カイアナの人生を描く物語です。もともとカイアナは、マウイ島の戦士長の血を引く首長であり、家族と共に静かな暮らしを求めて故郷を離れていました。

しかし、マウイ王カヘキリは「予言」を理由に彼を呼び戻し、戦いへの参加を命じます。それが欺きであり、オアフ島の人々が虐殺された事実を知ったとき、カイアナは王のもとを去る決断を下します。

そして、カヘキリから追われたカイアナは、家族を逃がすため自ら囮となって海へ飛び込み、外国船(欧米人)に救出されてハワイを離れ、のちに故郷に戻ってきます。

物語の背景には、1782年から1810年にかけて起こったカメハメハ1世によるハワイ統一戦争という史実があります。カイアナはその戦いの中で、王に仕える戦士でありながら、やがて運命的な選択を迫られ、歴史の流れに抗うことになります。

本作は、ひとりの男の成長と葛藤を軸にしながら、ハワイという土地が辿った歴史、王たちの野望、そして守るべき誇りを描く、壮大な歴史ドラマ。

剣と肉体がぶつかり合う激しい戦いの裏側で、「誰のために戦うのか」「何を守るのか」という問いが、静かに、しかし重く胸に残ります。

登場人物とキャスト

メイン

  • カイアナ(Kaʻiana)
    • 演:ジェイソン・モモア
  • カアフマヌ(Kaʻahumanu)
    • 演:ルシアン・ブキャナン
  • クプオヒ(Kupuohi)
    • 演:テ・アオ・オ・ヒネペヒンガ
  • ナマケ(Namake)
    • 演:テ・コヘ・トゥハカ
  • クープレ王子(Prince Kūpule)
    • 演:ブランドン・フィン
  • ナヒ(Nāhi)
    • 演:シウア・イカレオ)
  • ヘケ(Heke)
    • 演:マイネイ・キニマカ
  • タウラ(Taula)
    • 演:ロイマタ・フォックス
  • オープヌイ(ʻŌpūnui)
    • 演:ケアラ・カフアヌイ=パレカ
  • モク(Moku)
    • 演:モーゼス・グッズ
  • トニー(Tony)
    • 演:ジェームズ・ウドム
  • ジョン・ヤング(John Young)
    • 演:ベンジャミン・ホイチェス
  • カメハメハ(Kamehameha)
    • 演:カイナ・マクア

サブ

  • カヘキリ王
    • 演:テムエラ・モリソン
  • マーリー
    • 演:チャーリー・ブラムリー
  • ジョン・ミアーズ船長
    • 演:エロール・シャンド
  • ヴァイ(Vai)
    • 演:シサ・グレイ
  • ケオウア
    • 演:クリフ・カーティス
  • リマ
    • 演:イオアネ・グッドヒュー
  • カラニオプウ王
    • 演:ブランスコム・リッチモンド
  • サイモン・メトカーフ船長
    • 演:ジェイソン・フッド
  • ケオウアの母
    •  演:ケクヒ・ケアリイカナカオレオハイリラニ

見どころ多すぎ💛

①ジェイソン・モモアの説得力ある存在感

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まず語らずにいられないのが、ジェイソン・モモアの圧倒的フィジカル。ムッキムキの肉体、荒々しさと優しさを併せ持つ眼差しと威厳。

しかも!日本で言う”ふんどし(マロ)”をつけているだけなので、モモア尻もばっちり(/ω\)*

👇なぜマロ(ふんどし)をつけていたのか

でも本作のモモアは、ただ強いだけじゃない!家族や仲間への深い想い、土地を愛する葛藤する一人の男として描かれていて、「表情」と「沈黙」で語る演技が印象的なんです💛。

静かな場面でも画面を支配する力があって、「この役はモモアしかいない」と納得させられます!

なぜマロをつけていたの?

作中で男性たちが身につけている、ふんどしのような衣装は「マロ」と呼ばれるハワイの伝統的な装いです。高温多湿な気候に適し、戦いや労働にも向いた実用的な衣服であると同時に、身分や役割を示す意味も持っていたんです。

  • ハワイは高温多湿なので、布を最小限にすることで暑さ・蒸れ対策になる
  • 戦闘、航海、狩り、農作業など、身体を大きく動かす生活にマロは最適
  • マロは色や柄、布の質によって、首長(アリイ)なのか戦士なのか、一般の人なのかが分かるようになっていた
  • 当時のハワイ社会には「カプ(kapu)」と呼ばれる厳格な戒律があって身につける衣服や行動、立ち入れる場所まで細かく決められていたので、正しく身につけること=社会的・宗教的秩序を守ることでもあったみたいです。

②ハワイの歴史を知る重厚なストーリー

『チーフ・オブ・ウォー』のもう一つの大きな魅力は、ハワイ王国が置かれていた厳しい時代背景をしっかり描いているところ。

外からの侵略、内部の対立、文化や誇りを守るための戦い。難しくなりがちな歴史の話を、人間ドラマとアクションを交えながらとっても見やすく構成しているんです。

「知らなかったハワイの顔」を知ることで、物語の重みがどんどん増していく感覚があって、観終わったあとに余韻が残るタイプの作品になってます。

③映像美と空気感がとにかくすごい

自然、海、山、戦いの場面――。どのシーンを切り取っても、映像がとにかく美しい。

でも、ただ綺麗なだけじゃなく「この土地で生きることの厳しさ」や「誇り」が画面から伝わってくるのがすごい。

Apple TV+らしい制作クオリティの高さもあって、映画を観ているような没入感があります。

観た感想と視聴方法

感想

これはジェイソン・モモアファンの私としては、観てよかったな~というドラマでした。夏にシーズン1が配信されてたんですけど、全然観る時間がなくてやっと全話観ることができたんですけど、次シーズンが楽しみで仕方ないです!

カメハメハが慕ってたハワイの王が亡くなり息子のケウオアが王になったんだけど、先代王の遺言で軍神にはカメハメハを指名したんです。ケウオアは王位だけじゃ納得できず軍神を取り戻そうとカメハメハに戦いを挑むんですけど、カメハメハにはカイアナがいるので案の定負けるんです。

シーズン1では、カイアナはカメハメハ王の戦士長となってケウオアとの戦いには勝利したんですけど、ハワイ統一を狙ってるのがカヘキリです。

カヘキリはとても冷酷なマウイの王で、誰もが「それは予言じゃない」と思ってるのに、予言だと言い張って自分はハワイを統一して王になろうとしてるわけです。でも、残すのはマウイの血筋だけだと、他の島の人々は女子供かまわず虐殺するという…。

シーズン2では、カメハメハ&カイアナはカヘキリ軍と戦うことになると思います!ただ、カヘキリはケウオアよりも強いというか、悪知恵が働くので苦しい戦いになるのかなー

史実だと、老衰で亡くなったみたいですけどドラマだとどんな感じになるのかな?って思ってます。ちなみに、史実ではカイアナはカメハメハとも決裂し、敵対して最終的にカメハメハ王に負けてしまうんですねー

シーズン2では史実通りじゃなくていいから、モモアは生かしてくださいと願いたい(笑)

視聴方法

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ジェイソン・モモアがハワイの歴史を描くドラマシリーズ【Chief of War】に出演・脚本も提供

紹介している作品は掲載時点の情報です。放送・配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページや公式アプリにてご確認ください。