『ウォーキング・デッド』シーズン9第13話ネタバレ考察。”囁く者”からヘンリーとリディアを取り戻したダリルとコニー。
ヒルトップに戻るのは危険と判断し、コニーの提案から一時的に廃墟アパートで囁く者を待ち伏せすることに……。そして、ソレはすぐにやってきました。囁く者で最強のベータを相手に戦うもダリルに危機が!
シーズン9第13話あらすじ
ヘンリーとリディアを”囁く者”から救出したダリルとコニーは、かつてコニーが滞在していたというアパートに隠れ、追手を待ち構えることに。
階段は2か所、ウォーカーは階段を上って来れません。片方の階段を封鎖して、下準備を始めます。ヘンリーはリディアと、アパート上階のベランダから見張っていると、ウォーカーと共に彼らがやってきたのです。
ベータを先頭に数人の男たちが、ウォーカーを引き連れてアパートに入ってきました。「守護者(ウォーカー)は階段を登れない。これは罠だ」と、ベータは二手に分かれてダリルたちの元を目指します。
彼らの狙いはリディアを取り戻すことでしたが、すでにヒルトップでの普通の暮らしを見てしまったリディアは、もう彼らの元には戻りたくありません。
しかし、かつては仲間だったという思いから彼らとは戦えないという思いに、ダリルは彼女とドッグを狭い倉庫に隠しました。
ダリルとヘンリー、そしてコニーの3人が人数的にも圧倒的不利な状況で戦うことに。彼らをひとりずつ始末し、やがてダリルとベータと直接対決になります。
一方で、会議のための安全を確保していた王国では、ジュリーらが”ハイウェイマン”と名乗るグループに武器や鎧を奪われて戻ってきました。
彼らからの手紙には、”物資を渡さなければ会議の道は通れない”と書かれています。通常なら、力づくて戦うものの「話し合ってだめなら殺せばいい」というキャロルの提案に従い、ハイウェイマンと直接交渉することにしたのです。
シーズン9第13話の考察
王国に新たな仲間?
王国に取引を持ち掛けてきたのは、ハイウェイマンという新たな敵でした。前回出てきた謎の”印”は、囁く者ではなく彼らの領域を示していたのでしょう。
ジュリーがの話から、会議を行うことを知ったハイウェイマンは、会議場までの通り道を領域とすることで、王国に物資を要求してきました。
キャロルの提案で直接な話し合いが行われることになり、物資を渡すのを拒否して一発触発の状況に……。しかし、「映画を見たのはいつが最後?」というキャロルの言葉で、ハイウェイマンたちは会議のために安全確保をするという役割を担ったのです。
意外にも、映画を巡って手を貸すことになるとは、ハイウェイマンたちは根はいい男たちなのかも?という印象を受けました。
このまま彼らが、王国の仲間になる可能性もありますね。キャロルが笑っていたのが何よりの証拠です。キャロルは、人を見る目や状況を把握することに長けている人物のひとりで、冷静に物事を考えられる女性でもあります。
これまでの苦難の中、仲間は何度となく彼女に救われていましたから……。その彼女が、ハイウェイマンとの取引で笑ったということは、ハイウェイマンは王国の仲間になる確率も高いのではないかと推測します。
囁く者がリディアを必要とする理由は?
囁く者(ウィスパラーズ)の掟では、敵につかまった仲間を救出しないというルールーがありました。しかし、前々回でリディアを救出に来ると言う異例の行動に、仲間内で不満が出ることに。
リディアを取り返したいというアルファの執着心。なぜアルファはルールを破ってまでリディアを取り戻そうとしているのか。
そこには母としての愛だけではないようにも思えます。リディアの弱さを知っているから、彼女を取り戻さなければ、自分たちのすべての情報が敵に渡ってしまう恐れがあります。
ただ、囁く者のなかでは”弱さ”は禁止であり、弱い者は”いらない”と見捨てられるようなので、アルファはリディアが弱いということ仲間に隠している可能性があります。
それも彼女を守るためのことなのでしょうが、それにしても仲間に対してあまりにも暴君。彼女を必要としている理由は、本当に母の愛だけなのかが疑われます。
落ちても死なない!? ベータは何者なの?
リディアの話では、ベータは囁く者の中で一番強いとされている人物です。顔は伏せられていますが、顎鬚を伸ばし体も大きいので見かけからも強そうな印象を受けます。
アルファの側近ということもありますが、アルファもベータもお互いを信頼しているようにも見えました。ここまで信頼関係があるのだとすれば、ただ仲間になったという関係ではなく、お互いがお互いを認めているはず。
そんなベータは、仲間を引き連れてリディアを取り戻しに来たわけですが、あのダリルでさせも、いとも簡単に投げ飛ばされていました。
罠を仕掛けていなかったら、ダリルも危ない状況下でしたね。うまく誘い込んで、空洞になっているエレベーターに突き落とすことに成功。
しかし、数十メートル下に投げ出されたものの、ベータが生きていたのには驚きです。骨折も大した怪我もなし?
頭部から少しだけ出血しているようにも見えましたが、なんと強靭な男なのでしょう。確かに体格もよく強いおとこではあります。普通の人間では、この高さから投げ落とされば死んでいるはず。
そういった意味でも、リディアはベータは強いと言っているのかもしれません。それでも、ただ強いと言うだけではないような気がします。
ベータの恐るべき強さと、アルファとの信頼関係。この2つに何か繋がりがあるのかもしれませんね。
シーズン9第13話の感想
ダリルは、ヘンリーを迎えに行くためにヒルトップを抜け出しました。ただ、このままヒルトップに戻ってしまったら、彼らはリディアを取り戻すために必ず村を襲ってくるはず。
リディアを仲間に返せというものの、ヘンリーもコニーさえも反対。「彼女に仲間はいない」というコニーのメモには、リディアを普通の少女として見ているという意味も込められているはず。
囁く者たちの暮らしは普通とはかけ離れていることは、”逃げるためには赤ん坊すらも犠牲にする”というアルファのやり方で分かっていますし。
そしてベータ。この男はとても強靭な肉体をもっているし、アルファも相当危険なリーダーです。それこそ、終着駅の時よりももっと残虐なのかも?……という印象でした。
またハイウェイマンが登場したときは、ウィスパラーズに加えまた別の敵の登場?と思いましたが、どうやら彼らは”映画”に釣られるくらいなので、根は悪くないようですね。早速、ウォーカーに襲われていたタラたちを援護しましたし。
少しでも仲間が増えることはうれしいことではありますし、未知数のウィスパラーズに対抗するためには、ヒルトップ、アレクサンドリア、王国、聖域が協力していかなければなりません。
ダリルたちは、怪我を負ったヘンリーの手当をしてもらうためにアレクサンドリアに向かいますが、この行動はやはり”凶”と出ると考えるのが普通でしょう。
ウィスパラーズを、存在が知られていなかったアレクサンドリアに導いてしまうことになるはずです。彼らの中にも、ダリルと同じように痕跡を追うのが得意な人物がいるようですし。
少しずつウィスパラーズとの全面戦争が近づいてきていますが、まだこの時点でニーガンが出てきていないので、ダリルたちがアレクサンドリアに着いた時点で、何かしらの動きがあるかもしれません。