【武則天-The Empress-】7話・8話。皇太子の落馬事件が発生!彼の支えになろうとする皇太子妃。皇太子妃よりも側近の称心をそばに置きたがる皇太子。3者の関係に要注目です。
【武則天-The Empress-】ネタバレ7話
韋貴妃の過去
婉言殺しの罪で拷問にかけられた如意は、解放されたあと承慶殿へ向かいました。蘭陵王のお面を眺めながら陛下と踊ったことを思い出していると、突然刺客が現れて如意を殺そうとします。
間一髪のところで李世民(陛下)が現れ、助かった如意。李世民は、意識を失った如意を抱えて自身の寝殿まで運び、侍医に治療するよう指示をします。
如意が目覚めると、見舞いに来ていたらしい徐慧が「刺客は韋貴妃の仕業かもしれないと陛下に訴えたらどう?」と助言。その後に見舞いに来た楊淑妃にも同じことを言われますが、如意はこのように答えます。
- 後宮と朝廷は密に関係がある
- 高官の娘である韋貴妃を訴えれば、陛下を困らせてしまうだけ
- ゆえに、確かな証拠がないかぎり陛下に訴えるべきではない
如意の弁を聞いた楊淑妃は、”やはり如意は取り込むべき人材だ”と確信するのです。その後楊淑妃は、韋貴妃の昔話を如意に聞かせます。入宮したころの韋貴妃は天真爛漫だったけれど、何年も流産し続けたことで子を産めない体になってしまい、別人のようになってしまったと。
狙われる皇太子
皇太子は街で落馬し、その拍子馬に足を踏みつぶされて重症を負いました。李世民は家臣との会議で、皇太子が落馬した件について話し合います。まずは侍医に話を聞くと、骨が粉々にくだけたため治る見込みはなく、足に障がいが残ってしまうとのこと。
「唐の皇太子たるもの体に障がいがあってはならぬ」と声を荒げる李世民。すると、ひとりの家臣が「元凶は皇太子本人」だと言い出しました。「落馬の原因となった通行の邪魔をした人物は一介の商人で、その商人の親は、皇太子の配下の暴行によって死亡した。皇太子はその後始末として、商人に金を放り平然と立ち去った」と。
ことの経緯を聞いた李世民は、確かに皇太子の行動は問題アリだと判断し、皇太子の根本を叩きなおすために師匠をつけることにしたのです。師に選ばれたのは、魏徴でした。
会議が終わったあと、ひとり残った長孫無忌は「今回の落馬事件には裏がある」と李世民に進言。「こたびの落馬事件は計画的だが、一介の商人が皇太子の行動を把握できるはずもなく、だとすれば宮中の誰かが情報を漏らしたに違いない」と言うのです。
落馬の話を聞いた皇太子妃は、急いで皇太子を見舞いに行きました。彼女は部屋に入るなり使用人たちに下がるよう命じ、皇太子の側近である称心に「お前もよ!」と言います。
ところが、皇太子は「称心を下げる必要はない」と言うのです。10両で買った奴婢ぬひなのに……と不満げな皇太子妃に対し、皇太子は称心を蔑むことは許さないと言いました。
その理由は、3年前に皇太子がクマに襲われかけたところを、称心が命がけで守ってくれたから。皇太子妃を追い返した皇太子は、落馬の件について称心に本音をこぼしました。
「兄弟の誰かに狙われたのかもしれない」