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Netflix新作リミテッドシリーズ『エデンの東』の原作は、アメリカ文学を代表する作家ジョン・スタインベックが1952年に発表した同名小説で、1955年にジェームズ・ディーン主演の映画と原作が同じである。
ドラマを手掛けるゾーイ・カザンの祖父は、1955年の映画『エデンの東』を監督した名監督イリア・カザンで、祖父が映画化した名作を、今度は孫のゾーイ・カザンが全7話のリミテッドシリーズとして映像化した。
ただし、本作は映画のリメイクではなく、映画が原作小説の一部分を映像化した作品であることを踏まえ、今回はスタインベックが描いた壮大な家族の物語を、より広く描くことを目指した。
本作では、トラスク家とハミルトン家を中心に、何世代にもわたって受け継がれていく家族の葛藤や愛憎が描かれる。
物語の中心となるのは、フローレンス・ピュー演じるキャシー・エイムズ。
キャシーをめぐり、トラスク家の兄弟アダムとチャールズの間には大きな亀裂が生まれ、やがてその影響は次の世代へと受け継がれていく―――。
『エデンの東』 作品情報
| 作品名 | エデンの東 |
|---|---|
| 制作 原題 | 2026年/アメリカ East of Eden |
| リリース | 2026年10月1日 |
| 配信 | Netflix |
| ジャンル | ヒューマン |
原作小説はトラスク家とハミルトン家を中心に、複数の世代にわたる家族の歴史を描いているが、1955年の映画ではジェームズ・ディーンが演じたカル・トラスクを中心に物語が描かれた。
今回のリミテッドシリーズでは、キャシーを取り巻くトラスク家とハミルトン家の人々を通して、家族の歴史、愛情、対立、そして世代を越えて受け継がれていくものが描かれる。
あらすじ

1900年代初頭のアメリカ。
カリフォルニア州サリナス・バレーで、長く続く家族の物語が始まる。
中心となるのは、強い意志を持つ女性キャシー・エイムズ。
キャシーの人生は、トラスク家の兄弟であるアダムとチャールズと交差する―――。
彼女の存在によって、性格も考え方も異なる2人の兄弟の間には大きな亀裂が生まれていく。
やがて、その対立は一世代だけでは終わらず、親から子へ、そして次の世代へと引き継がれていくのだった。
家族の中で生まれた愛情や憎しみ、秘密、選択が受け継がれ、物語は世代を越えて展開していく。
キャシーとトラスク家の物語は、アダムとチャールズだけでなく、その子供たちの人生にもつながる。
さらに、物語にはスタインベック自身の家族をモデルにしたハミルトン家も深く関わってくる。
南北戦争後から第一次世界大戦の時代まで、長い年月の中で人々の人生が交差していく―――。
登場人物|キャスト
配信前の情報のため、役名や内容が異なる場合がございます。
キャシー・エイムズ役/演:フローレンス・ピュー

周囲の価値観に簡単には従わず、自分自身の目的に向かって進んでいく女性。彼女の人生はトラスク家の兄弟と深く結びつき、彼女の選択が家族の運命を大きく変えていく。
原作のキャシーは、発表当時から読者の間でさまざまな解釈がされてきた人物である。
本作では、キャシーを「悪女」や象徴的な存在として描くのではなく、一人の人間として掘り下げることが意識されている。
キャシー・エイムズ役を演じるのは、『ミッドサマー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『オッペンハイマー』などで知られるフローレンス・ピュー。
ゾーイ・カザンは、キャシーという人物を「典型的なキャラクターにとどめず、彼女の内面を掘り下げたいと考えた」と説明している。
キャシーがなぜそのような選択をするのか。
何を求め、何から逃れようとしているのか。
キャシーという女性が、本作最大の見どころのひとつになりそうだ。
Netflixはキャシーを「indelible antihero(強烈な印象を残すアンチヒーロー)」と表現しており、物語の中心で大きな存在感を放つキャラクターとなっている。
アダム・トラスク役/演:クリストファー・アボット

トラスク家兄弟の兄で、キャシーの人生と深く関わっていく人物。
アダムは弟チャールズとは異なる性格を持ち、キャシーとの関係によって人生が大きく変化していく。
アダム・トラスクを演じるのは、クリストファー・アボット。
兄弟の対立がどのように始まり、キャシーとの関係が家族にどのような影響を与えるのかが注目される。
チャールズ・トラスク役/演:マイク・ファイスト

チャールズはアダムの弟であり、兄とは異なる価値観を持つ人物。
キャシーとの関わりをきっかけに、兄弟の間に大きな亀裂を生む。
チャールズ・トラスクを演じるのは、『ウエスト・サイド・ストーリー』や『チャレンジャーズ』などで知られているマイク・ファイスト。
本作ではトラスク家の複数世代が描かれるため、チャールズの存在も物語の軸となる。
その他の登場人物
| 役名 | キャスト |
|---|---|
| リー役 | ホーン・リー |
| サイラス・トラスク役 | トレイシー・レッツ |
| フェイ役 | マーサ・プリンプトン |
| サミュエル・ハミントン役 | キアラン・ハインズ |
| カル・トラスク役 | ジョセフ・ザダ |
| アーロン・トラスク役 | ジョー・アンダース |
見どころ・解説
トラスク家とハミルトン家、世代を越えて続く物語

『エデンの東』の大きな特徴は、一つの世代だけを描く物語ではなく、キャシーの人生を軸にトラスク家とハミルトン家の人々が関わり合いながら、複数の世代へと広がっていく。
トラスク家では、サイラス、アダム、チャールズ、そしてアーロンとカルへと世代がつながり、ハミルトン家はスタインベック自身の家族を物語の中に反映している。
Netflixによると、シリーズは南北戦争後から第一次世界大戦の初期までを舞台に長い年月を描くため、登場人物たちの関係だけではなく、アメリカの社会そのものが変化していく様子も物語の背景となるとのことだ。
「何を受け継ぐのか」が物語の大きなテーマ
『エデンの東』は、兄弟の対立を描くだけではなく、家族間での出来事や価値観が次の世代へと受け継がれていく様子を描いている。
しかし、親から子へ受け継がれたものを、そのまま次の世代が背負うとは限らない。
人は自分が受け継いだものとどう向き合うのか。そして、過去によって未来まで決められてしまうのか。
ゾーイ・カザンは本作を「何が受け継がれるのか」「何を背負っているのか」という問いを重要なテーマとして捉えている。
だからこそ『エデンの東』は、家族の歴史を描きながら、登場人物それぞれが自分自身の人生を選択していく物語にもなっているのである。
原作に込められたスタインペック自身の物語
『エデンの東』は、スタインベックにとって個人的な作品でもあった。
物語の舞台となるカリフォルニア州サリナス・バレーは、スタインベックの故郷で、作中に登場するハミルトン家には、スタインベック自身の家族が反映されている。
ゾーイ・カザンはシリーズ制作にあたり、スタインベックが作品を書いた際に残した資料にも目を通した。
スタインベックは『エデンの東』を書きながら、右側のページに小説を書き、左側には編集者への手紙を書いていたそう。
その手紙は後に『Journal of a Novel: The East of Eden Letters』として出版されており、ゾーイ・カザンは制作中にこの資料も参考にした。
原作者が何を考えながら物語を書いていたのか。
そこまでたどりながら映像化されたことも、本シリーズの興味深いポイントとなっている。
ゾーイ・カザンが描く新たな『エデンの東』
ゾーイ・カザンが描く新たな『エデンの東』
1955年の映画とドラマ版では、物語の中心をどこに置くかという点に違いがある。
ジェームズ・ディーンが演じた1955年版ではカル・トラスクが大きな存在となる一方、ドラマ版ではフローレンス・ピュー演じるキャシーに新たな焦点が当てられている。
原作の中でも強烈な印象を残すキャシーを中心に据えることで、同じ『エデンの東』でも違った角度から物語を見ることができる。
ゾーイ・カザンは、キャシーを演じるフローレンス・ピューについて、撮影現場で5か月間その演技を見続けても、どのように演じているのか完全には理解できなかったと語るほど、彼女の表現力に信頼を寄せている。
キャシーという人物をどのように描き、フローレンス・ピューがどんな表情や演技で見せるのかは、ドラマ版ならではの注目ポイントでもある。
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