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【風起花抄】15話・16話 ネタバレ感想|刺繍の暗号(ふうきかしょう)

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【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】15話と16話のあらすじとネタバレ感想。孫徳成は11年前と同じ方法で豆子を牢から助け出そうとしますが、卓錦娘に阻止されてしまいます。卓錦娘からどうやって裁縫を覚えたのか詰問された豆子は不禄院に運ばれてきた妃の棺の中にあった遺品の書物を見て覚えたとごまかしますが……。

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15話のあらすじとネタバレ

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豆子が戻ったおかげで小順子は釈放されました。

卓錦娘の妨害により孫徳成がなかなか助け出せなかったことを知らない小順子は、師匠に見捨てられていたと思い込んで口をきこうともしません。

その後、孫徳成は豆子の牢に手料理を差し入れ、その中に仮死状態になる薬を隠して11年前と同じ方法で助け出そうとします。

しかし、豆子に手渡そうとした瞬間、卓錦娘に見つかり茶碗をひっくりかえされてしまいます。

卓錦娘は孫徳成を追いやり、豆子にどこで刺繍や仕立てを覚えたのか詰問しました。

豆子は幼い頃に不禄院に運ばれてきた妃の棺の中にあった遺品の書物を見て覚えたが、その後、書物は遺体と一緒に埋葬されたので今は残っていないと言ってごまかします。

それでも裁縫の奥義を諦めきれない卓錦娘は豆子に、覚えている限りの刺繍の図案や衣の形を絵に描くように命じました。

豆子はそれを利用し、獄中で食事を与えられていないので筆を握る力もないと言って食べ物を要求するのでした。

その頃、不禄院では小順子が、豆子が捕まったのは宮中を出たことを自分が白状したせいだと嘆き、宮中の池に身投げしようとしていました。

それを見た孫徳成は、厳しい拷問を受けても豆子の素性の秘密を守った、それだけでもよく頑張ったと言って小順子を抱きしめるのでした。

尚服院に戻った卓錦娘に鄧七娘が話しかけてきます。

鄧七娘は両親を亡くしてから宮中に入るまで育ててくれた親戚に、たまには顔を見せるように言われていると話しました。

そして、明日街へ仕入れに行った帰りに親戚のところに立ち寄ってもいいか尋ねる鄧七娘。

卓錦娘はそれを許可することにしました。

実は、鄧七娘は曹氏の遠縁の娘でした。

品評会で負けて店の評判が落ちた曹氏は、自分の縁者が宮中の尚服局で働いていることを店の宣伝に利用して評判を取り戻したかったのです。

また、豆子として宮中にいては様子を知る手段もないと途方に暮れていた阿霓は、鄧七娘が宮中から里帰りしていると聞き、裴行倹に話しました。

裴行倹は、阿霓の知人だと言うと豆子の正体がバレる可能性があるので、自分の友人だと言って鄧七娘に様子を聞いてみようと言います。

鄧七娘に会った裴行倹は、友人の豆子という医官が街に来た時に私のせいで皇宮に戻るのが遅れたという作り話をし、宮中で罰をうけていないか探ってほしいと頼みました。

豆子は投獄されていると聞いていると答える鄧七娘。

裴行倹は豆子が減刑されるように取り計らってほしいと頼みますが、鄧七娘は私のような身分の者にはどうすることもできないと答えます。

それでは、せめて”必ず助け出す”とだけでも伝えてほしいと言う裴行倹。

最初は消極的だった鄧七娘でしたが、姉弟のように育った曹吾からも懇願され、裴行倹の頼みを引き受けることにしました。

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15話の感想

牢の劣悪な環境の中でも、図案を描くのと引き換えに食事を要求して生き延びようとする豆子はさすがですね。

また、自分の利益のためならどんなことでも利用しようとする曹氏は相変わらずずる賢い……。

それでも、裴行倹と阿霓には宮中の様子を知る手がかりができて本当によかったです!

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16話のあらすじとネタバレ

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皇宮では科挙改革で忙しい李治に代わって、武媚娘が皇帝の健康を祈る写経をしていました。

長く座っていると体が痛くなると侍女から指摘された武媚娘は、尚服局に腰当てを作らせようと刺繍の図案を描きます。

侍女から豆子が不禄院から尚服局へ移ったと聞いた武媚娘は、豆子に頼むように言って侍女に尚服局へと図案を持たせました。

尚服局の前で偶然、鄧七娘を見かけた武媚娘の侍女は中には入らず、鄧七娘に図案を渡して豆子に頼むように言います。

鄧七娘が豆子が投獄されている話をすると、武媚娘の侍女は誰が作るかはお任せすると言って帰っていきました。

卓錦娘に図案を渡した鄧七娘は、武媚娘が望んでいるのなら豆子を牢から出しては?と言ってみます。

しかし、卓錦娘は豆子が裁縫の奥義を描き切るまでは牢から出す気はないようでした。

牢へ様子を見に行った卓錦娘は豆子から描けた分だけの図案を受け取りますが、外に出て明るいところで見てみると、それは死装束に使う図案ばかりだったのです。

死装束に使う刺繍ばかりでは、宮中で出世する道具にはできないと怒り出す卓錦娘。

一方、鄧七娘は卓錦娘の目を盗んで牢へ行き、豆子に裴行倹と阿霓の伝言を伝えました。

豆子は礼を述べた上で鄧七娘に、皇太子の李治に会うことはできないかと相談します。

鄧七娘は驚いて投獄されている身でそんなことできるわけがないと言いました。

しかし、鄧七娘は、豆子が刺繍に指名されるくらい親しい間柄なら武媚娘に頼めばいいと思いつきます。

鄧七娘は武媚娘の侍女が腰当てを作ってほしいと刺繍の図案を尚服局に持ってきた話をしました。

豆子は頼める間柄ではないが、この前助けてもらった恩を返すためにその腰当てはぜひ自分が作りたいと申し出ました。

それを聞いた鄧七娘は自分が卓錦娘から刺繡を引き受け、牢に材料を運んで豆子が刺繍できるようにすると約束します。

尚服局に戻った鄧七娘は卓錦娘の体を気遣うふりをして、腰当ての製作は自分にやらせてほしいと言いました。

牢で卓錦娘が作りかけた鳩の刺繍を受け取った豆子は、その魂のない刺繍をどこかで見たような気がします。

それは、安四娘が刺繍を手直しすることで事件に巻き込まれるきっかけとなった、楊妃の衣の刺繍と同じような出来だったのです。

豆子は母を陥れた犯人は卓錦娘だと気づくのでした。

翌朝、完成した腰当てを届けに来た鄧七娘に武媚娘は、本当は豆子に刺繍を頼みたかったが投獄されていると聞いた、これは誰が作ったのかと尋ねます。

鄧七娘は、実は豆子がご恩を返したいと言うので、それは牢内で作らせたものですと打ち明けました。

それを聞いた武媚娘が刺繍をよく見ると、目立たない色の糸で腰上てに”皇太子の危機”を意味する文字が刺繍されていたのです。

急いで牢に駆けつけた武媚娘に豆子は、皇宮の外で知り合った裴行倹という人物が皇太子の危機を知ったが、彼の身分では宮中に入って皇太子に知らせることができずにいると言いました。

裴行倹と幼なじみである武媚娘はその言葉を信じ、すぐに皇太子に伝えると約束します。

その後、突然、裴行倹の屋敷に酒楼で知り合った貴公子”九”の侍衛が訪ねてきて、主が間もなくこちらに来ると伝えました。

裴行倹は今は酒を飲んだり、詩を作ったりする気分ではないと断ろうとしますが、そこへたくさんの護衛を従えた九が到着します。

”ものものしく訪問して何の用だ?”と尋ねる裴行倹。

九に”火急に伝えたいことがあると言ってきたのはお前の方だ”と言われ、身に覚えのない裴行倹は”酔っているのか?”と聞き返します。

それを聞いた九の侍従に”無礼者!皇太子の御前で偉そうに”と言われた裴行倹は、そこで初めてこの貴公子が皇太子の李治だと気づくのでした。

皇宮では、死装束に使う図案ばかりを渡されて豆子に騙されたと怒り心頭の卓錦娘が、内侍院へ賄賂を持参して豆子を死罪にしてほしいと言っていました。

内侍院は面倒はご免だと断りますが、自分で手を下すなら見て見ぬふりをすると言います。

そう言われた卓錦娘は魏林を呼び出して毒を手渡し、豆子の毒殺を命じるのでした。

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16話の感想

今まで感情を出さずにただ卓錦娘の命令を聞いているだけだった鄧七娘が、裴行倹の伝言を伝えたり、豆子の願いを叶えたりと奔走する姿に思わず応援したくなりました。

そして、刺繍の図案にメッセージを隠すとはさすが豆子ですね!

また、とうとう母の仇が卓錦娘だと知った豆子ですが、反対に卓錦娘の魔の手も豆子に忍び寄っているとは……。

今後、豆子の運命がどうなっていくのか続きが気になります。

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本ページの情報は2023年3月のものです。最新の情報は公式ページまたは動画配信サービスにてご確認ください。