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ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6のネタバレ解説。最大の見せ場は落とし子の戦い!

ゲームオブスローンズネタバレ ファンタジー

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6ネタバレ。

対立するアリザー達に殺されたジョン・スノウがメリサンドルの魔術で復活、あの憎たらしいラムジーがついに……?

ここでは、様々な事に決着がつく『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6を第9話。

「落とし子の戦い」を中心に解説していきます。

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ジョン・スノウは確かに死んだはず?

光の王の信徒ソロスはサンダー・クレゲインに敗れたベリックを生き返らせるのですが、同じ宗教の光の王の女司祭メリサンドルはスタニスが破れた為に自信を喪失しながらも、ダヴォス・シーワスに頼まれてソロス同様ジョン・スノウを生き返らせます。

ジョン・スノウを殺害し、彼の仲間達を黒の城の一画に閉じ込めていたアリザー達は、エッドの要請に応じて救援に駆け付けた野人達の手で逆に捕らえられ、蘇ったジョン・スノウの手で全員処刑されます。

アリザー・ソーンの最後の言葉は、”自分の信念に従った、これで安息を得る”でしたが、ここで止めて置けばかっこいいのですが、最後までジョンに対して嫌味な彼は”だがお前は安息を得ることは出来ない”と付け加えるのでした。

アリザー・ソーンは本当に嫌な奴です

この元は仲間の冥夜の守り人達の処刑を苦にしたジョンは、エッドに冥夜の守り人総帥の座を譲ります。

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対照的な二人の”スノウ”の戦い

まず最初に、戦いの前に両陣営でご挨拶。ジョン・スノウが一対一で勝負しろと挑発するもわが軍の方が数で勝っていると一笑に付すラムジーでした。

尚、ヨーロッパでは第二次世界大戦に至るまで敵対する両陣営が戦いの前に挨拶程度の会話を持つ習慣があったようです。

戦闘開始前にラムジーが捕虜にしていたリコン・スタークをジョン・スノウへ向けて走らせます。

(これはもちろん包囲戦に持ち込む為の罠)しかしながら遠距離からの一撃でリコンはあっさりと死んでしまいます。

リコンを助けようと駆けだしたジョン・スノウは中央に孤立し前方から押し寄せるラムジーの騎兵にジョンの命運が尽きたと思った瞬間、人望の厚いジョン・スノウを味方が放っておかずに殺到。

これに対し、スモールジョンはジョン・スノウ達と戦っているのに弓の名手で戦法のせいかもしれないけれども遠くから(安全なところから)しか戦わないラムジー。

機を見計らってラムジーは槍兵を放って包囲網を完成。

包囲戦の最中、下品な下ネタを話すだけの存在(苦笑)と思っていたトアマンドが活躍し苦闘の末ラムジー側についたスモールジョン・アンバーを倒す。

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ちなみにラムジー軍の槍兵が古代ギリシア、ローマの密集陣形戦法(ファランクス)に似ているなと思っていましたが、戦闘シーンは名将ハンニバル(ホラー映画の方ではない)率いるカルタゴ軍がローマ軍に圧勝した紀元前216年の歴史的な包囲殲滅戦のひとつであるカンナエの戦いを参考にしたのだそう。

このシーンでは、包囲が狭まり大団円の中心で苦悩するジョン・スノウがアップされる演出が、ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『暗殺の森』(1972)を思わせます。

絶体絶命と思わせておいてからの、谷間(ヴェイル)軍の援軍が到来、ジョン・スノウ軍を槍兵で囲っているために臨機応変に対応できずに背後からの奇襲になすすべもなくラムジー軍は崩壊します。

ラムジーはウィンターフェル城に逃げ帰り籠城戦をしようと試みますが、巨人ワンワンが門を突破し、彼の目論見は崩れます。

激戦で血まみれのジョン・スノウは遂にラムジーの前に現れますが、ラムジーは汚れのない出で立ちのまま

自分の方が圧倒的に不利となってから一対一で勝負しろと言います。(戦いの前にラムジーはジョンの同じ申し出を一笑に付しました)

戦いが単に戦闘を描写しているだけでなく、何から何まで全てジョンとラムジーが対照的になるように描かれていて、『ゲームオブスローンズ』シーズン6第9話『落とし子の戦い』は何回見ても飽きません。

結局、ジョンはラムジーが放つ矢を盾ですべて防いで彼にせまり、最後はジョン・スノウの気が済むまでラムジーを殴り、それまで汚れ一つなかったラムジーの白い顔は血で真っ赤に染まるのでした。

捕らえられたラムジーはサンサが放った自らの飼い犬によって殺されました

彼女にそうされる程の事をラムジーはサンサにしたのでしょう。想像したくはないですが。

*北部の正式な夫婦以外から生まれた子の姓は全部スノウ、南部はサンドです。

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シーズン5で行方不明となったデナーリスは?

傷ついたドロゴン(ドラゴンの名前、ちなみに他の二匹はヴィセリオンにレイガルです。)と共に飛び去ったデナーリスはドラスク人達に捕まり、かって彼女が居た場所に連れ去られて寡婦の館に閉じ込められます。

一方ダーリオとジョラーはデナーリスを捜索し、彼女の残した指輪から彼女の居場所を突き止め、デナーリスを見つけますが、デナーリスは策があると言って、彼女を救出しようとする彼らを制止します。その策とは?

その後、ドラスク人達は寡妃の神殿で彼女の今後の処遇を決めようとするのですが、デナーリスはいつもの命令口調を変えず、ドラスク人の男達は怒って彼女を輪姦すると言い出します。

その時デナーリスは燃え盛る炉を素手で次々と倒して神殿を燃やしてしまいます。神殿は外から閂が掛けられて中から逃げられないようにされていました。

もちろんドラゴンの卵を孵化させた時と同じように火中でも”焼けずのタガーリエン”である彼女は焼けません。

燃え盛る神殿を背に焼けないで全裸でドラスク人達の面前に現れたデナーリスにドラスク人達は恐れをなして彼女に従う事になります。

デーナリス不在のミーリーンでは、ティリオン達は一旦ハーピーの息子達を裏で支援する親方達と和平協定を結びますが、彼らは一方的に協定を破りミーリーンを攻撃してミーリーンは一旦危機に陥ります。

しかし、親方達はミーリーンへ帰還したデーナリスとドラゴン達の前になすすべもなく敗れます。

彼らはドラゴン達が彼らの想像以上に大きく育っているのを知らなかったようです。

一方、鉄諸島ではシオン・グレイジョイは姉ヤーラを女王に推すものの突如として鉄諸島へ帰ってきて、父ベイロンを殺害した叔父ユーロン・グレイジョイに選挙で敗れて鉄諸島の王座を奪われ、危険を感じたヤーラ達はデナーリスの援助を求めて全艦隊を持ち去りミーリーンへと向かい、ここでシオン、ヤーラ達とデナーリスのストーリーラインが繋がります。

ヤーラ達の艦隊を提供する代わりに鉄諸島の塩の玉座を保証するという申し出を受け入れたデナーリスはドラゴン達と共にウェスタロスへ大艦隊で出帆してシーズン6のラストシーンとなります。

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他ストーリーの簡単なまとめと感想

王都から七神教を追放しようとジェイミーとメイス・タイレルはベイラー大聖堂に軍隊を差し向けますがトメン王を影で操るハイスパローにより不発に終わってしまいます。

七神教に手を焼くサーセイはサーセイ自身とマージェリー王妃とその弟ロラス審判の日に彼女自身は欠席しトメン王も出席出来ないようにした上でベイラー大聖堂を野火で爆破します。

王妃の死を知ったトメン王は窓から身を投げて自殺した為、サーセイは自ら七王国の玉座に着きます。そもそもトメン君が人の言いなりにならずに王なのだから、ちゃんと権力を行使すればマージェリーもロラスも救出できたのに……と思ってしまいます。

一方放浪のブラン一行は、幻視中に不注意から夜の王のに印を付けられたブラン達にホワイトウォーカーの軍勢が襲い掛かり三つ目鴉、森の子達とホーダーが命を失い、ブランとミーラのみが逃げ延びます。ブランは新たに三つ目鴉となるのでした。

アリアは黒と白での修行を終えて名の無い者となり、変装してフレイ公を殺害して彼女の復讐を遂げます。

修行仲間?のウェイフを倒してアリアは名の無い者となるのですが、もしかしたら『北斗の拳』のように一子相伝となっていてアリアかウェイフのどちらか一人しか名の無い者に成れない仕組みなのかもしれませんね

因みに、三つ目鴉役のマックス・フォン・シドーは映画『スターウォーズ/フォースの覚醒』(2015)やリバイバル人気の高いクィーンが音楽を担当した映画『フラッシュ・ゴードン』(1981)のミン皇帝を演じた方でもあります。

スターウォーズと言えば『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本を担当するデイヴィッドベニオフとD・B・ワイスが映画『スターウォーズ・エピソード9』(2019)の脚本を担当する事が決定したそう。どんな作品になるのか今から楽しみですね。