玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~:36話(最終話)のあらすじとネタバレ感想。甄富貴は毒消しに高価な生薬が大量に必要だと聞き、金は自分が、人手は賈継芳が何とかすると申し出ました。
完成した毒消しが本当に効果あるかわからないと聞いた革桑は……。
36話(最終話) 傅太師の悪事
都に林翠と甄富貴が訪ねてきます。胡嬌と許清嘉から毒消しの話を聞いた甄富貴は原料の生薬を必要な分だけ集めるには金も人手もかかると言い、金は自分が、人手は妹の賈継芳が何とかすると申し出ました。
甄富貴が人脈で集めた金を持って賈継芳が取り巻きを連れて生薬を買いに行きます。ところが賈継芳の取り巻きは高官のひ弱な子弟たちなので大量で重い生薬を運ぶことができません。
そこへ崔五郎が兵たちを連れて現れ、大量で重い生薬を軽々と運んで行きます。賈継芳は崔五郎にますます惚れるのでした。
毒消しはなんとか完成しますが、本当に効き目があるかはわかりません。革桑は同じ毒を吸い自分が実験台になると申し出ます。
革桑が毒消しを飲んでしばらくして首のかゆみが治まったことがわかり、胡嬌、許清嘉、高正、玉娘も毒消しを飲みました。
その後、革桑は許清嘉に周鳴安は傅太師から自分の身を守るために郁中良の手紙を保管していたので、きっと命令書も処分せずに持っているだろうと教えます。許清嘉は革桑にある頼み事をするのでした……。
後日、周鳴安は傅太師に呼び出され、茶を勧められました。周鳴安が茶を飲み終わると、傅太師は革桑が持ってきたと言ってある物を見せます。それは周鳴安が傅太師の命令に反して保管していた郁中良の手紙でした。
周鳴安は言い訳しようとしますが、突然苦しみ出します。先ほどの茶に毒が入っていたようでした。傅太師は瀕死の周鳴安に剣を突き刺します。
翌日、許清嘉は太子に呼び出されました。ところが案内された部屋にいたのは太子ではなく傅太師だったのです。許清嘉は傅太師がかつて太子の私印を使って寧王に送るはずだった兵糧を別の場所へ送ったことを指摘しました。
傅太師は太子が寧王に兄弟の情を持ちすぎているため朝廷での寧王の威信が高まる一方だったので、寧王にこれ以上戦果を挙げさせないためにやったと言います。
また許清嘉は、傅太師が寧王の毒殺を図り若柒を死なせてしまったことや、上庸での銀鉱の私掘、襄州での生薬市場の独占についても追及しました。
傅太師は開き直り、それらの話を太子に明かすならあの世へ行けと言って兵を呼びます。ところが扉が開いて部屋に入って来たのは兵ではなく太子と寧王でした。
実は太子と寧王は部屋の外で2人の会話の一部始終を聞いていたのです。慌てて弁解しようとする傅太師に寧王は若柒の仇だと言って剣を抜きますが、太子がそれを制します。
傅太師は太子に許清嘉と寧王が結託して自分を陥れようとしていると言い、証拠がなければ2人を罰してほしいと懇願しました。
許清嘉は太子に証拠の命令書とそれを受けて戸部が作成した公文書を妻の胡嬌が保管していると明かします。また許清嘉は、革桑が傅太師の命令で自分たちに毒を吸わせたことを証言すると言いました。
それでも傅太師は太子の手を握り、許清嘉と寧王は太子を騙して地位を奪おうとしていると言うのでした。太子は傅太師の手を払い、私益のために民を踏みにじったことを非難します。
実は太子は寧王を軟禁した後、傅太師の口から直接真実を聞くために協力してほしいと頼んでいたのです。
その後、傅太師は罪を認めて処刑され、皇帝は健康上の理由で退位。太子が皇帝に即位しました。
3ヶ月後、高正と玉娘の婚礼に参列するために甄富貴が賈家に賈継芳を迎えに来ます。ところが賈継芳は支度に時間がかかってなかなか屋敷から出てきません。
実はかつて甄富貴は父の賈昌に叱られて家出し、偽名を使って商人として暮らしていたのです。父に会いたくない甄富貴が先に婚礼に向おうとすると、賈昌が出てきて甄富貴を呼び止めます。
甄富貴が自分の部屋の物はもう処分したかと尋ねると、賈昌はそんな暇はないと答えました。やりとりを聞いていた執事の賈権が取りなすように旦那様は部屋の掃除をしても場所は動かすなと言ったと言います。
それを聞いた甄富貴は賈権に旅籠にある自分の荷物をここの部屋に運んでくるように言いました。こうして賈父子の長年のわだかまりは解けたのです。
その時、賈継芳が出てきました。賈継芳が今まで着たことのないピンク色の衣を着て厚化粧をしているのを見て賈昌は驚き、甄富貴は思わす笑ってしまいます。
婚礼には雲莱鎮から豚の丸焼きが届けられ、胡嬌は参列者の前で得意の包丁さばきを披露するのでした。
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