『いだてん』22話あらすじと視聴率。女らしさとは何か?女性に対する偏見VS女学生の主張! | Dramas Note

『いだてん』22話あらすじと視聴率。女らしさとは何か?女性に対する偏見VS女学生の主張!

『いだてん』22話。金栗四三の熱意が伝わり、竹早では多くの女学生たちがスポーツに取り組んでいました。

当初、四三に文句を言っていた村田富江を初めとする女学生たちも、率先して行っていた矢先、ある大会での村田の行動が大問題に発展します。

女子スポーツ大変化の予兆となる22話。

金栗四三に危機が……!?

『いだてん-東京オリムピック噺-』

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22話「ヴィーナスの誕生」あらすじ

金栗の熱意が伝わり、竹早(東京府立第二高等女学校)の女学生たちおのおのが、スポーツに取り組んでいました。

これまでの”お嬢様””シャンナイ”というイメージを払拭した竹早。金栗も、当初呼ばれていたオリンピック先生から、親しみを込めて女学生たちに”パパ”と呼ばれるようになっていました。

中でも、一番初め金栗に文句を言った村山富江(黒島結菜)と梶原(北香那)は、テニスに目覚め、フランス人のテニス選手スザンヌ・ランランに憧れ、播磨屋にユニフォームを頼みます。

しかし播磨屋は足袋の制作に手一杯。好きに作っていいとの承諾を得て、テニスウェアを自ら手作りしたのです。

真っ白なユニフォームに身を包んだ2人は注目され、各地で開催された大会に招かれるなど、スポーツ界のアイドル的存在となりました。

ユニフォームもたちまち人気となり、シマの夫が勤める百貨店でも取り扱うことに……。ところが、彼女たちにはある悩みもあったのです。

外国人選手はみんな足が綺麗なのに自分たちは大根足。どうやったら綺麗な脚になれるのかと……。そんな時、ある本の表紙を見て気づいたのです。

陸上選手はみんな足がシャン(綺麗)だと。彼女たちはシャンな脚になるためには走るのが一番と思い、金栗に相談して陸上を始めたのですが……。

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『いだてん』22話の見どころと感想

日本女子体育大学は二階堂トクヨの失恋で設立?

大正11年(1922)4月。野口に妻子がいることを知り、ショックを受けた二階堂トクヨは、女子体育を心中する!と一大決心し、全寮制の二階堂体操塾を設立しました。

結婚を諦めたのか、ショックが大きかったからなのか、頭を丸坊主に……。通常はカツラを被っていましたが、時々ずれてしまいシマに気づかれてしまいます。

二階堂体操塾は現在の日本女子体育大学で、当時は名だたる講師を外部から招いたようです。その中には野口もいたので、少しでも野口の傍にいたいというヨコシマな思いからではなく、純粋に野口の才能を評価したからだと思います。

二階堂がもし失恋していなければ、今の日本女子体育大学は無かったのかも?と、想像するだけで、何か運命を感じますね。

日本人初の女子オリンピック選手は「ぼっけえ男」だった!?

大河ドラマ『いだてん-東京オリムピック噺』全話エピソード。
1912年、日本が初めてオリンピックに参加したのはストックホルム。 しかし結果は大惨敗。 ...…

竹早は、岡山の高等女学院で行われる大会に招かれ、村山と梶原がテニスで対戦することになった人見絹江という女学生。彼女は慎重170cm。当時の女性は小柄なこともあり、絹江は周りから「ばっさい」や「ぼっけえ男」「化け物」と呼ばれていました。

絹江は男並みの体格、スピード、パワーがあり、村山は圧倒されて完敗。それでも絹江は全く嬉しそうにありません。

「勝っても嬉しくない。」体が大きいだけで、周りからバカにされていた絹江。わざと負けようと思っても、負けたくなくてまた勝ってしまう。そしてバカにされる……ということを繰り返していたようで、彼女の心は深く傷ついていたのです。

ところがシマは、彼女の凄さにいち早く気づき、高校卒業後に東京に来て陸上をやらないか?と誘います。

急なことで絹江は戸惑うものの、本が好きだから文学へ進むといって断りました。しかし後に、絹江は日本人初の女子オリンピック選手として、100m、200m、走幅跳の元世界記録保持者となるのです。

当時、女学生が脚を出すなど言語道断だった!?

大正11年秋に行われた陸上大会に出場した村田は、走り辛いとスタート前に靴下を脱いでしまいます。その場にいた記者も写真を撮るなど会場は大騒ぎとなりましたが、村田自身は「フィットする!」と、あっけらかんとしていました。

その結果、村田は50m、100m、50m障害の3つに出場し、全種目優勝(日本記録)したのです。当時、女学生が脚を出すなんて考えられなかったようで、「女学生の運動競技に腿を出してはいけない」と文部省から各学校に通達があったとのこと。

しかも厳重に取り締るという内容。さらに、村田が走っている写真(プロマイド)も販売され、たまたま村田の父親の目に留まって学校に怒鳴り込み、大騒ぎになりました。

村田は、自分の判断で脱いだと説明しますが、村田の父は「スッポーツをやらせるために竹早にいれたのではない」と激怒。

走りやすくするために、靴下を脱いだだけでここまで大騒ぎになっていたとは驚きです。ドイツやフランス、イギリスなどの女子スポーツ選手たちの”運動着”と比べても、日本は本当に遅れていた時代だったんですね。

金栗vs村田父!四三クビの危機!?

「嫁入り前の娘が脚を出すなんてもってのほかだ!」と激怒する村田父に金栗は、足を出した女子は何も悪くない。だったら男が目隠しをするべきだと反論。

さらに、靴下を脱いだおかげで村田は日本一になった。なぜそこを褒めてあげないのかと食らいつきます。一旦はそこで収まったものの、金栗は後日校長に呼び出されます。

「村田さんを敵に回したのはまずかった」と、金栗の退職を願う署名が届いたとのこと。

しかしこれを知った村田たちは、こともあろうか「パパの解任反対!」と教室に立て籠もってしまいました。

これも時代の変化なのか、”お嬢様”としての教育を受けてきた彼女たちの考え方も変わり、納得がいかないと行動を起こしたのです。

☑ 走りやすい格好で走るのがなぜいけないのか。

☑ 女らしさとは何か?歯を見せずに笑うことか?脚を出さずに走ることか?

「そもそも、女は走らなくていい」という教師に向かって、更に不満をぶつけます。

女らしい、らしくないを決めたのは男。木陰で本でも読みながら「我が君~」と言っていれば満足なのか。それなら男らしさも女に決めさせるべき。

たかが靴下脱いだくらいでガタガタ騒ぐトンチキな文部省。それにビクビクする先生たちも男らしくない。

まさに女学生たちの反乱ですね。彼女たちがいたからこそ、今がある。女性に対する偏見を打ち破ろうとする戦いを見たような気がしました。

22話の視聴率は6.7%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)