2話は、東京区内でコンビニエンスストア強盗事件が発生し、近所で札付きの不良で有名な十勝岳雄(山田裕貴)という青年が逮捕されたものの容疑者は犯行を否認。
そこで保駿堂法律事務所の刑事部門・黒川の元に弁護依頼が来たのです。
それでは『イノセンス 冤罪弁護士』2話のネタバレ解説をお届けします。
『イノセンス 冤罪弁護士』2話あらすじ
東京都内のあるコンビニで強盗事件が発生し、十勝岳雄21歳が逮捕されました。現場は東京旭市内にあるコンビニエンスストアで、午前7時に事件が起こります。
被害は、スタッフルームに置いてあった現金7万円と、犯人に突き飛ばされた定員が全治2週間の怪我を負ったというものでした。
その後、近所に住む十勝裕貴が容疑者として逮捕・拘留されたのです。黒川弁護士と和倉弁護士は、容疑者と接見のために拘留先の警察へ向かいます。
担当の刑事の話では、十勝は近所で有名な札付きの悪で10代の頃から窃盗や喧嘩で、何度も補導歴があるとのこと。
母親だけの片親育ちだから素行が悪いという刑事の見方に、黒川よりも先に和倉が嫌悪感を露わにしました。
そして、2人は十勝との接見へ向かったのですが、十勝は挨拶もそこそこに「いつ出してくれるのか」と横柄な態度。
やってもいない犯行を認めるよう刑事に言われ、苛立ちを隠せない様子。
しかし黒川はまったく動じず、十勝の指先にある傷に着目しました。十勝は料理の専門学校に通うお金を貯めるために、飲食店で調理師見習をしていたのです。
事件があった当日はどこにいたかという問いに十勝は、前日は友人宅にいてその後ガスリンスタンドにより、家についたのが7時過ぎくらいだったと証言したのですがスタンドがセルフで誰にも会っていないことから証明は難しい。
「じゃあ……」という和倉の言葉に過剰に反応した十勝は、俺がやったと思っているんだろうと和倉に食いつき、二度と来るなと激怒してしまったのです。
今回の事件のポイント
・被疑者は料理人を目指し、立ち直ろうとしていた。
・現場の監視カメラに写っていて指紋もあり、その上アリバイは無し。
・被疑者はかって、被害にあったコンビニでバイトしたことがある。
・監視カメラには顔がハッキリ写っていないが、目の感じと体型が似ていたと定員が証言するも、定員もハッキリと顔を見たわけではない。
・指紋は、スタッフルームのドアと出入り口の2か所。しかし、スタッフルーム内での指紋は無し。
警察のずさんな調査が明るみに!
黒川弁護士と和倉弁護士、パラリーガルの城崎の3人は十勝の証言を基に、調査を行いました。
途中で立ち寄ったガソリンスタンドに、防犯映像を確認しに来たところ、指宿検事もまた同じ目的でやってきます。
指宿検事によると、警察が証拠写真として提出したのはたった2枚で、警察の捜査だけでは不十分な点があったということ。
また、初めから”十勝が札付きの悪”というのを前提に、彼がやったと思い込んだ上でのずさんな捜査だったのです。
ガソリンスタンドの定員で、十勝の友人の証言によると警察は、ガソリンスタンドで防犯映像を”ちょろ”っと見て、テープを持ち帰らずに写真を2枚撮っただけ。
そのため、指宿検事はきちんと映像の確認をするためにわざわざ足を運んだようです。
事件解決は日の出の塔?
黒川弁護士は、ガソリンスタンドの反対側に、奇妙な作り物に目を奪われました。
翌日、その不思議な作り物はテレビで放送され、黒川弁護士はテレビで放送された映像と、防犯カメラの映像を比較してみることにします。
事件のあった当日の日の出の時間は6時45分で、その時間はテレビ取材の映像より光が弱いこと、光が動いていることに気づいたのです。
黒川弁護士は、この光を元にどう冤罪事件を解決していくのか、そこで科学の実験の力を借りるというスタイルに繋がるのが本作の魅力でもあるのです。
+科学実験という設定は真実味があって面白い!
実際に、被疑者の行動を調査していても壁にぶち当たるのもリーガルドラマではありがちですが、本作はそれを科学的に証明しようとするのが見どころ。
実験で証明された証拠には根拠だけでは語れない真実があり、視聴者も目に見えて理解することができるのです。
弁護士の調査に科学実験を加えるというスタンスは珍しく、勝利を勝ち取るのであれば”証言”や”証拠”だけでなく、”証明”も必要不可欠なのだとつくづく感じさせてくれるドラマです。