ジャスト・ワン・ルック(Netflix)キャスト|相関図|あらすじ|ネタバレ解説。アメリカの推理作家ハーラン・コーベンによる同名の人気作をドラマ化した、クライム・サスペンスドラマです。現像した家族旅行の写真に紛れ込んでいた1枚の写真が、妻と夫に関する衝撃の事実を明らかにします。
あらすじ
「ジャスト・ワン・ルック」は、アメリカの推理作家ハーラン・コーベン著書の人気作をドラマ化したミステリーシリーズです。15年前のコンサートで火事に見舞われ、事故前後の記憶を失った女性の物語となっています。
ジュエリーデザイナーのグレタ(マリア・デブスカ)は、夫ヤチェク(ツェザリ・ウカシェヴィチ)と2人の子供に囲まれ、幸せな生活を送っていました。そんなある日、グレタは現像したばかりの家族旅行の写真を確認したところ、見覚えのない写真が紛れ込んでいることに気づきます。
それは1枚だけ異なるサイズの写真で、中央に写る女性の顔にバツ印が記されていました。しかもその隣にはヤチェクとよく似た男性、バツ印の女性の右側にはカップルのような男女が写っていました。
すぐさまグレタはヤチェクにその写真を見せて確認をしますが、写真を見たヤチェクは血相を変え、グレタの目を盗んで家を飛び出してしまいます。以降、ヤチェクは音信不通の行方不明となり、グレタは写真の謎を解明しようとします。
そこへ地方検察庁のゲーヴィッツ(ミロスワフ・ズブロイェヴィッチ)が現れ、グレタはヤチェクに関する驚きの事実を知ることに。なんと、その謎の写真に写るバツ印の女性はゲーヴィッツの娘で、娘はヤチェクの子供を妊娠していたというのです。
グレタは、思いもよらぬ展開に驚きを隠せません。しかし、彼女が追い求める真相の答えは、15年前の火事を始めとするグレタの過去へと繋がっていきます。
登場人物/相関図

グレタ役/マリア・デブスカ

演:マリア・デブスカ
15年前にライブハウスの火事に見舞われたようですが、事故前後の記憶がありません。家族旅行の写真に紛れていた謎の写真により、記憶が失われた15年前の過去を知らざるを得なくなります。ヤチェクを信じ続けていたものの、彼の失踪を機にヤチェクのことを何も知らないことに気づかされます。
ヤチェク役/ツェザリ・ウカシェヴィチ

グレタの夫、元検事ゲーヴィッツの娘アレックスと写真に写っています。ゲーヴィッツの調査により、アレックスとの間に子供がいたことが判明。グレタに隠し事をしているようで、家を飛び出した後に誰かと電話で激しい口論をしていました。
ゲーヴィッツ役/ミロスワフ・ズブロイェヴィッチ

地方検察庁、元検事。15年前に娘アレックスを事故死で失うも、ある囚人からアレックスの殺害を自白されます。アレックスの顔にバツ印が記された15年前の写真が届いたことで、アレックスの死の真相を解き明かそうとします。
その他の登場人物
ジミー役/ピョートル・ストラモウスキー

LAADのドラマー。MV撮影のバイトに来たグレタを、旧製鉄所でのライブに誘います。ヤチェク失踪後にグレタの元を訪れ、ヤチェクは15年前に死んでいると主張します。
カミラ役/マルタ・マリコフスカ

グレタの友人。グレタの子供たちの子守りをしたり、ヤチェクの件で相談に乗るなど頼れる人物です。日課である隣人の覗き見をしていたところ、ボンチクの犯行に気づき、警察に通報します。
ウェスパ役/アンジェイ・ジエリンスキ

15年前の火事で息子を失いました。当時、息子がグレタと付き合っていたことから、毎年花を贈るなどしてグレタを気遣っています。ヤチェク失踪事件ではグレタに協力し、グレタら家族に警備をつけます。
サンドラ役/モニカ・クジュフコフスカ

ヤチェクの姉、弁護士。ヤチェクが失踪する前に電話をかけた人物でもあります。

ボンチク役
ヤチェクを誘拐した殺し屋
演:ミロスワフ・ハニシェフスキ

シモン
(LAADのメンバー)
アレックスの彼氏、忽然と姿を消す
ネタバレ解説

「ジャスト・ワン・ルック」は、Apple+「ディスクレーマー夏の沈黙」のように1枚の写真が主人公グレタの人生を一変させます。
現像した家族旅行の写真に紛れていた1枚の写真には、中央に写る女性の顔にバツ印が記され、その隣にグレタの夫ヤチェクに酷似した男性、反対側にはカップルと思しき男女が写っていました。
このたった1枚の写真が、グレタが信じてやまない夫ヤチェクの本当の顔、記憶が失われた15年前の火事へと繋がっていきます。
最初はこの写真をただのイタズラ程度にしか考えてないかったグレタも、同じ写真を持って現れた元検事ゲーヴィッツの存在により、15年前の出来事を蘇らざるを得なくなります。
ゲーヴィッツによれば、写真のバツ印の女性は彼の娘アレックスで、15年前に交通事故で亡くなっているとのこと。さらには、アレックスが遺した写真とその裏に書かれたメモから、アレックスはヤチェクの子供を妊娠していたことも判明します。
2人は共にLAADというバンドのメンバーであり、ジミーはドラマーを務めていました。
このようにたった1枚の写真が見ず知らずのグレタとゲーヴィッツを繋げ、グレタが記憶を失っている15年前の火事へと物語を導いていきます。
全6話でテンポがいいこともあり、次は何が起きるのか、ヤチェクは何をしたのだろうと先が気になるストーリー展開となっています。
また、互いに面識のないグレタの周辺人物たちが、思わぬ形で繋がっていくのも見どころの1つです。グレタとゲーヴィッツが写真を通じて出会ったように、グレタはヤチェクの姉と、グレタの友人カミラはヤチェクを誘拐した殺し屋ボンチクと繋がっていきます。
これらの人物たちも全く面識はありませんでしたが、グレタはヤチェクの不在着信から名前を検索して姉を突き止め、カミラには隣人をのぞく趣味があったためボンチクの犯行に気づきました。
そこへカミラの子供を送り届けに来たグレタは、ヤチェクの車に乗るボンチクを発見し、カミラの夫と共に後を追います。
こうしてグレタの周辺人物が繋がり、それぞれの物語が展開されていきます。とはいえ、決してバラバラに物語が展開するのではなく、必ずどこかでグレタやヤチェクに通じているので、飽きることなく楽しめるのが特徴的です。
映像ならではの不気味なBGMや、フラッシュバックから現実のシーンに戻るといった流れるような場面転換が緊張感を増します。「ジャスト・ワン・ルック」は、ハーラン・コーベンとNetflixによる長期契約の作品の1つで、他には「ザ・ストレンジャー」、「偽りの銃弾」、「ミッシング・ユー」などがあります。
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