【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】21話・22話・23話のあらすじとネタバレ感想。曹丹姝とギクシャクした趙恒は張妼晗と床を共にし、張妼晗を側室に封じました。その後、宋軍は戦地の守備を怠り大敗してしまいます。趙恒は敵を見くびった自分にも責任があると言い……。
21話のあらすじネタバレ

*一部、シーンが前後しています。
趙恒は曹丹姝と酒を飲み交わしながら、元昊との戦について語りました。
このまま勝ちに乗じて追撃したいという趙禎に対して、曹丹姝は敵の戦力を侮らないほうが良いと進言。
不機嫌になった趙恒は福寧殿に戻りました。
すると、張妼晗が麺を作り趙禎の戻りを待っていたのです。
無邪気に趙禎への想いを口にする張妼晗を見て、趙禎は思わずキスをし愛し合います。
張妼晗が寝静まった後、趙禎は張妼晗を側室に封じました。
官史の富弼は、元昊が宋を攻めあぐねているのも和議を求めてきたのも、宋を油断させるための罠ではないかと警戒し、もしも現地の警戒を怠れば取り返しのつかないことになると懸念していました。
その懸念は的中し、現地の范雍が守備を怠ったことにより宋軍が壊滅してしまいます。
知らせを受けた趙禎は、大敗した責任は敵を見くびった自分にもあるとし、肉食を絶つと宣言しました。
そんな中、張妼晗が懐妊します。
ある時、張妼晗が腹痛を訴えたため曹丹姝が様子を見に行きました。
張妼晗は「陛下以外は誰も信用しない」と言い、医師が処方した薬も飲まず、「陛下に会いたい」と訴え続けるのでした。
一方、宋軍の戦況を耳にした梁懐吉は、兄の梁元生が死んだと思い涙を流します。
しかし、梁元生は実際は生きており、“元昊に寝返った”と汚名を着せられた劉平の息子・劉宜孫を連れて船を降りたばかりでした。
劉宜孫は梁元生に、黄徳和に陥れられた父の汚名をそそぐまで捕まるわけにはいかないと言います。
梁元生は埠頭でわざと騒ぎを起こし、その隙に劉宜孫を逃がしました。
21話の感想
以前は苗心禾とのキスに驚かされましたが、今回は張妼晗と熱いキス……!
肝心の曹丹姝とはまだ何もないというのがもどかしいです(笑)
趙禎と曹丹姝の2人は、良い雰囲気になりかけてもすぐにギクシャクしてしまいます。
一方の張妼晗はもう懐妊しました!
薬に毒が仕込まれ流産するのは宮廷ドラマあるあるなので、医師の薬さえも警戒する張妼晗は、ある意味では賢明かもしれません(笑)
彼女は本当に子供みたいですし、相手を傷つけるようなことも平気で言いますが、その分、何を考えているのか分かりやすいので敵キャラとしては怖くありません。
今のところ、悪事も働いていないですしね。
ところで、張茂則を演じる叶祖新といえば【宮廷女官 若曦】の第10皇子役が有名ですが、あの頃から10年近く経っているのに、見た目がほぼ変わっていないのが凄いです。
22話のあらすじネタバレ

趙禎は、西の戦地に赴く韓琦と范仲淹とともに馬車で市を回りました。
数年ぶりに都の様子を目にした范仲淹は、趙禎の政策により市が活気づいていることに感心します。
宮中に戻った趙禎は、張妼晗が起こした昼間の腹痛騒ぎを知りました。
張妼晗を叱るどころか抱きかかえて甘やかす趙禎に、曹丹姝は騒動への対処が至らなかったことを謝罪します。
坤寧殿に戻った曹丹姝は、張妼晗の言葉(張妼晗以外は陛下が仕方なく娶った妻ばかり)を思い出して涙を流すのでした。
養子の趙宗実は、そんな彼女を慰めます。
一方の張妼晗は趙禎に、陛下以外は誰も信用できないから賈玉蘭を自分の侍女にしたいとお願いしました。
しかし、趙禎は賈玉蘭の狡猾さを警戒して反対します。
張妼晗が眠った後、趙禎は曹丹姝のもとへ。
曹丹姝は「張妼晗は陛下しか信用しておらず、私では対処できる自信がないので、彼女が国法を犯さない限りは今後は見て見ぬふりをします」と言い、お帰りを促します。
外へ出た趙禎は突然胸の痛みに襲われ、張茂則に背負われて周辺を散歩しました。
痛みが落ち着き、張茂則から劉平の件について報告を受けた趙禎は、役人が黄徳和と結託して劉平を陥れたのだろうと察します。
一方で富弼は埠頭で梁元生を見つけ、梁元生を通じて劉宜孫と対面しました。
劉宜孫は戦地で起きたことを詳しく話し、自分たちを襲撃してきた者が使った弓矢を富弼に渡します。
22話の感想
え!張妼晗が14歳!??
趙禎は14歳の子に、あんな激しいキスを……??
現在は15歳か16歳ぐらいかもしれませんが、それでもまだまだ子供です。
張妼晗がこんなに幼いとは思わず驚きましたが、当時は14歳で入内するのは普通のことですよね……。
「14歳」という事実が衝撃すぎて他のことが全部吹っ飛びかけましたが、趙禎がおんぶされるシーンも印象的でした。
23話のあらすじネタバレ

張妼晗のことで人知れずつらい思いをしている曹丹姝を案じる張茂則は、あえて曹丹姝に遠慮のない言葉を投げかけ、そして慰めました。
一方の富弼は趙禎に、劉宜孫たちの命を狙った矢じりが黄徳和のものだと報告します。
それは重要な証拠となりますが、黄徳和が劉平を陥れた決定的な証拠はまだありません。
趙禎は引き続き調査するよう命じました。
富弼の退室後、趙禎は副都知の楊懐敏を呼び出し、御書院へ行って梁懐吉(幼い宦官)を呼んでくるよう頼みます。
趙禎は梁懐吉を、張妼晗お付きの内侍にしたいと考えているのです。
楊懐敏はすぐに御書院へ向かいますが、この時、御書院では張茂則が梁懐吉に証言書を清書させていました。
しかし実は清書は口実で、梁元生が生きている情報を梁懐吉に内密に伝えにきたのです。
楊懐敏が梁懐吉を連れて行こうとすると、張茂則はまだ清書が終わっていないという理由で楊懐敏を外で待たせます。
その間、張茂則は梁懐吉に、陛下はお前を張妼晗の内侍にしようとしているが、本当にそれで良いのか自分で決めるようにと念を押しました。
楊懐敏は趙禎の前に梁懐吉を連れて行き、同時に、張妼晗のために用意した新しい冠も持ってきました。
張妼晗は豪華なその冠を気に入りますが、梁懐吉はこの冠は派手で大きすぎると指摘。
張妼晗が少し不機嫌になると、趙禎は場を丸く収めるために、この冠を気に入ったなら付け替えてこればいいと張妼晗に勧めました。
張妼晗が付け替えている間、趙禎は楊懐敏を叱ります。
楊懐敏が持ってきた豪華な冠は、張妼晗の現在の品階で使えるものではないからです。
趙禎は楊懐敏に3か月の減給を命じ、また冠を献上した管事を宮中から追い出すことにしました。
何も知らない張妼晗は、付け替えた新しい冠を嬉しそうに趙禎に披露します。
趙禎は張妼晗に、これから始まる宴で、曹丹姝が張妼晗に合いそうな侍女を魏国大長公主府から見繕って選ぶ予定だと伝えました。
しかし、張妼晗は自分が魏国大長公主府にいた頃、良い従者はいなかったと言い、信用できるのは賈玉蘭しかいないと訴えかけます。
趙禎は妥協し、賈玉蘭を宮中に呼び戻すことにしました。
その頃、趙禎の養子である宗実は高滔滔(曹丹姝の妹の娘で曹丹姝の養女)と一緒に勉強をしていました。
そこへ、侍女がやって来て、宴が始まることを知らされます。
宗実はにぎやかな場所が苦手でしたが、高滔滔が行きたいなら一緒に行くと言いました。
高滔滔は喜んで宗実の額にキスをしますが、公主の徽柔に見られてしまいます。
まだ幼い徽柔はキスの意味を知りませんでしたが、高滔滔は、この行為は宗実に感謝するためのものだと慌てて説明しました。
その後、徽柔は宴のために用意された菓子をつまみ食いしようとしますが、高い所にあって届かないので、偶然通りかかった少年 李瑋を呼び止め肩車をしてもらいます。
それを見た李瑋の母・楊氏が叱ると、徽柔は慌てて自分の身分を表明しました。
宴が終わった後、楊氏は李瑋を連れて趙禎に謁見します。
趙禎は徽柔に、李瑋は趙禎の生母である李蘭恵の弟の子であり、徽柔にとっては叔父にあたることを説明しました。
すると、徽柔は高滔滔のキスを思い出して李瑋の額にキスをするのでした。
黄徳和が劉平を陥れた決定的な証拠が朝議で報告されました。
趙禎は黄徳和の腰斬を命じ、関与した役人や大臣も厳しく罰することを宣言します。
23話の感想
張茂則はわざと曹丹姝を怒らせ、人知れず抱え込んでいる曹丹姝の苦しみを発散させようとしたのでしょうか。
張茂則の行動は、従者として一線を超えているような気がして少し心配です。
でも、根が優しいのは間違いないと思います。
いつも梁懐吉のことを気にかけていますし、今回も、梁元生の生存を梁懐吉に密かに教えてあげていました。
ところで、張茂則は楊懐敏に「蘭苕(踊り子)は元気か?」と意味深なことを言っていましたが、どういうことなのでしょう。
てっきり、楊懐敏は張妼晗派かと思っていましたが、実は蘭苕とも繋がっているのでしょうか?
それにしても、徽柔があまりにも可愛すぎて、ずっと子役のままでいて欲しいぐらいです(笑)