「君子盟(くんしめい)」あらすじネタバレ全話を解説つきで最終回まで紹介

君子盟,キャスト ブロマンス
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作品情報

「君子盟(くんしめい)」あらすじネタバレ全話を解説つきで最終回まで紹介します。

「君子盟」物語の背景

ある目的のため暗躍する麗しき官僚と天才的推理力を持つ貧乏書生。
正反対の2人が都で起きる不可思議な事件を解決しながら、宮廷内の「禁断の秘密」へと迫る-
美しき男たちの熱い絆とスリリングな展開に胸躍る、極上のミステリー時代劇!

「君子盟」ドラマ公式サイト

舞台となる場所は大雍国、その都の寧安城です。時代は永宣二十年。永宣帝の治世で、皇帝は幼い頃に皇帝となったため、母である皇太后氏が垂簾政治を行っていました。永宣帝は既に青年に成長していましたが、太后は政治の実権を離さず、朝廷を牛耳っています。

近隣の国は越梁国、南棟国など。最近は平和が続いていますが、諜報活動や小競り合いは常に行われており、必ずしも盤石という状況ではありません。国境から遠く離れた都はそれでも平和に繁栄を謳歌しています。

この年は科挙も予定されていて、地方から書生たちも上京してきています。科挙を実施する礼部では長である龔尚書が年齢を理由に勇退が決まっており、新しい尚書の有力な候補に蘭侍郎と郭侍郎の名が挙がっています。

1話:君子の出会い

醉晚春酒楼の二階には、美しい青年が静かに茶を飲んでいます。窓辺には、街の様子を見守る、男が一人。

男が見つめる先には、裕福そうな異国風の服を着た男。彼は、越梁国の商人・洪羅。王族の家柄を頼りに、各国を渡り歩き、情報を集めては売ることで儲けている悪徳商人です。

彼が大雍国の都にやって来たのは、大雍国の礼部侍郎・蘭珏らんかくが、父の冤罪を晴らすために南棟国に宛てて書いた密書を手に入れ、それを尚書の座を争っているライバルである礼部侍郎・郭允に高値で売るためでした。

二階から男を見ていたのは、蘭珏の従者・旭東。彼は事前に、洪羅がどこに問題の密書を隠し持っているのか探っていました。

そして、密書が洪羅の帯についている、珠子 (丸い帯に縫い付けられた飾り) の中にあることを突き止めます。

次の作戦は洪羅を酒楼に誘い込み、密書を盗む予定でした。ところが洪羅はとても用心深く、なかなか珠子を盗む隙を作りません。

困った蘭珏は、元々の予定になかった、酒楼に入る直前に洪羅と揉めていた青年を利用しようと考えます。案の定、青年の顔を見ると洪羅は怒りだし、洪羅に隙ができました。

蘭珏が仕込んだ踊り子たちはまんまと珠子を奪い、作戦は成功したかと思われたその時……

青年の名前は張屏。酒楼の前で麺を売って生計を立てながら、困りごとや探し物など、推理と捜査が必要なことであれば、首を突っ込んでしまう、好奇心の強い青年です。

張屏は何者かが自分を利用して盗みを行おうとしたと気付き、捜査を引き受けることにしました。持ち前の観察眼と推理力で、魚料理の皿の中から見事、盗まれた珠子を洪羅の手に返すことが出来ました。

あとは真犯人を見つけるだけです。魚の皿がどこに運ばれる予定だったか尋ねると、二階の春光閣に届けるはずだったと言います。ところが、部屋には誰もおらず、窓が開け放たれていました。窓の外を見ると、一台の馬車が走り去っていきます。

張屏は近道をして先回りしましたが、結局犯人を取り逃してしまいました。
仕方なく屋台に戻ると、待っていたのは親友で同居人の陳籌でした。また余計なことに首を突っ込んだんだなと呆れる陳籌。

そこに都の書生たちがやってきて、書生のくせに卑しい商売をしていると二人をからかい始めます。商人は卑しくなどないと、彼らを諭したのは、通りかかった蘭珏でした。科挙の担当者である礼部の長に昇進すると、もっぱら噂になっている高級官吏です。

蘭珏は張屏に科挙が近いのになぜ麺を売っているのかと尋ねますが、貧乏だから、と一言ぶっきらぼうに答えるだけの張屏。

金が要り用なら蘭府で働かないかと持ちかける蘭珏に、大理寺でなければ興味はないと答える張屏。気が変わったら礼部に尋ねてくるよう言い残して、蘭珏は立ち去ります。

実は張屏が郭允や他の誰かからの指示で、邪魔をしたのではないかと確認しに来たのでした。

今日は誰もここに座って麺を食べなかったとぼやく陳籌。話を聞いて突然張屏は駆けだします。誰も座っていなかった、という言葉で、二階にいた客・真犯人は、実は窓から抜け出して馬車で逃げたのではなく、隣の部屋にいたのだと気が付いたのです。

張屏は真犯人が窓から自分が洪羅と揉めていることを見て、犯罪に利用したことに気付きます。すべてが露見したとき、隣の部屋にひきつけておいて、手配しておいた馬車を敢えて走り去らせて、自分たちをおびき寄せたことにも気が付きます。

利用されたあげく、欺かれたのです

この犯人はいったい誰なんだろう。張屏はすっかり事件が頭から離れなくなってしまいました。

真犯人が実際にいた隣りの部屋の、茶碗に残る春砂仁 (生薬の陽春砂 ショウガ科の植物) の香りから、犯人は高貴な身分で、胃を患っていることを導き出します。

屋台を出している大富市場の辺りは道もぬかるんでいるのに、蘭珏の足元も服の裾も汚れていなかったことに張屏は気が付きました。彼は遠くから歩いてきたわけではないのです。

そして馬車ではなく徒歩で帰って行きました。蘭珏のような高貴な身分の人間が、なぜ屋台にやって来たのか。彼は何をしに来たのか。張屏は疑問に感じます。

そこで張屏は蘭府に忍び込んで証拠を探そうとします。ですが、蘭珏は一枚上手で張屏が春砂仁の件を疑っていることに気が付くと、わざと似た香りの艶山姜の茶を飲ませて帰します。

陳籌は蘭珏を怒らせてしまったのではないかと気が気ではありません。三日後に蘭珏の誕生会が伴月楼で行われると聞きつけ、お詫びの品を贈って謝ろうと張屏に持ち掛けます。

張屏はどうしても真犯人を見つけたい、そしてその犯人は蘭珏だと疑っているので、伴月楼に行くことを同意しました。

当日、張屏が最初におこなったのは、馬車と馬を確認することでした。蘭府の馬車は確かにあのとき、酒楼から走り去った馬車に違いありません。馬にも馬車にもあの日、偶然地面にこぼれた赤い顔料を踏んだ跡がありました。

蘭珏を探す途中で洪羅の姿も見かけたため、張屏は一層確信をもちました。赤い顔料を証拠として蘭珏に突きつけ、犯人だと名指します。

ところが、蘭珏は世間に赤い顔料はありふれていて、その時の顔料とは言い切れないと言い逃れします。それならこのまま捜査を続けるまでだと捨て台詞をして立ち去る張屏。

張屏を誤魔化し切った蘭珏は、密書を取り戻そうと、約束の場所へと向かいます。手下の謝好から、洪羅を酔わせて無事に珠子を盗み出したという連絡が来たのです。

ところが、珠子と密書があるはずの場所には、蘭珏を脅迫するための置手紙が残されていました。

驚く蘭珏の耳に、舞台の方で騒ぐ声が聞こえました。彼が盗みを頼んだ、謝好が舞台の上で突然発火したのです。彼女は何者かに殺されていました。そして、血染めの垂れ幕が下がります。

「傀儡作悪其主当誅 狗官今在亡我大雍」
(傀儡が悪事を働くときその主人は処刑されるべきだ 腐敗した役人が 大雍国をおとしめる)

感想

お互いに目的を邪魔されたり、証拠を潰されたりして、相手に不満を持つ、印象の悪い出会いをした二人。
張屏にとっては悪事を働く者はいかなる理由があろうと、悪い人間であり、白と黒がはっきりしています。

ですが、官吏の世界に長くいる蘭珏にとっては権力がある者の手にかかれば、白いものは黒くなり、黒いものも白くなるということがわかっています。

父親の冤罪を晴らすという正義のために行った行動が、その密書を使って出世のために他人を追い落とし命を奪うために使われようとしています。その事実と、珠子を盗むという行動の不正は罪の重さとして果たして釣り合うのでしょうか。正義とは、正しさとはいったい何だろう、と第一話目から考え込んでしまいました。