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「有翡(ゆうひ)」42話・43話・44話あらすじネタバレと感想。求婚される周翡

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「有翡(ゆうひ)」42話・43話・44話あらすじネタバレと感想。四十八寨の当主の李瑾容の誕辰祝いを控え、夫の周似棠は安平軍を副将の聞煜に託して四十八寨へと向かいます。第3皇子の陳子琛も四十八寨に向かっていましたが、陳子琛には周翡を娶るという別の目的がありました。また、これに乗じて地煞と柱国は海天一色を奪おうと目論んでおり、五荘主の胡天瑛を四十八寨に送り込みます。

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42話: 求婚

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※本記事は、物語が前後する箇所があります。

甘棠かんとう公こと周似棠しゅういとうは安平軍を副将の聞煜ぶんいくに託し、四十八寨しじゅうはちさいの当主の李瑾容りきんようの誕辰祝いに出席することにしました。ちょうど四十八寨からの文で海天一色かいてんいっしきが四十八寨に揃ったことを知った周似棠は、当初の予定の明朝よりも早い今夜、四十八寨へと旅立ちます。

その道中、周似棠の馬車は待ち伏せしていた柱国ちゅうこくの配下と思しき刺客に襲われます。しかし頭の切れる周似棠はこうした不測の事態に備えており、馬車には乗らず歩兵に扮していたため無事でした。ただ、このまま聞煜と行動を共にするのは危険すぎるとして周似棠は聞煜を安平軍の元へと帰し、四十八寨には1人で向かうことにします。

その一方、柱国の兪聞止ゆぶんしは周似棠の襲撃の失敗を受け、地煞山荘ちさつさんそうの大荘主の沈天庶しんてんしょの協力が必要だと痛感していました。そこで兪聞止は沈天庶を引きずり出すべく、五荘主の胡天瑛こてんえいを利用します。

第3皇子の陳子琛ちんしちんは病気を患い、寝込んでいました。陳子琛を診た医者らは診断が分かれ、治療法を巡って揉めていたところ、医者に扮した胡天瑛が姿を現します。他の医者らが気の滞りや胃熱が不足したことによる不調を主張する中、胡天瑛は恋煩いとの診断を下して処方箋を出しました。

あまりに馬鹿げた診断だと胡天瑛を非難する医者たちでしたが、胡天瑛の処方薬により陳子琛は目を覚まします。こうして陳子琛の側近であるはく先生の信頼を得た胡天瑛は引き続き陳子琛の治療を任され、陳子琛の四十八寨行きにも同行することになりました。

胡天瑛は陳子琛の恋煩いには想い人への求婚が薬になると仄めかし、陳子琛を四十八寨に行くよう仕向けた

陳子琛は大量の結納品を持って当主の李瑾容を訪ね、周翡しゅうひめとりにきたことを明かします。李瑾容は四十八寨の掟に則り、すでに一人前である周翡には指図できないとの理由から、求婚は陳子琛自身で行うよう促しました。

早速、周翡を呼び出して結納品を見せる陳子琛の元へ、謝允しゃいん蕭川しょうせん)が駆けつけます。これが周翡のイタズラだと知る由もない謝允はまんまと周翡に騙され、陳子琛を諦めさせようと必死になります。

ついに痺れを切らした謝允は陳子琛を呼び出すと、周翡への想いを認めつつも余命が短いことから求婚はできないとの胸中を吐露とろしました。陳子琛は謝允の想いを受けて身を引くことを決意し、その場を後にします。物陰から様子を窺っていた周翡は謝允に対し、求婚の意思を確認します。

感想

ようやく謝允と周翡が結ばれて良かったです。とはいえ陳子琛に同行して胡天瑛が四十八寨に潜り込んでしまったので、四十八寨と地煞の戦いは避けられそうにはありません。

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43話:母の覚悟

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当主の李瑾容は古傷の内傷が悪化するのに比例して、地煞の動きも活発になり出したことに焦りを感じていました。とはいえ李瑾容の古傷は脈の傷で治療法はないため、安静にするしかありませんでした。

自室で静養する李瑾容は地煞山荘の大荘主の沈天庶の声で目を覚まし、すぐさま刀を手に応戦します。あちこちから聞こえる沈天庶の声に惑わされながらも、ついに李瑾容は沈天庶を刀で貫きます。

ようやく敵を討てたと安堵する李瑾容でしたが、刀を貫いた相手は夫の周似棠でした。最悪の事態に叫び声を上げる李瑾容は自分の声で目を覚まし、全て悪夢だったと気づきます。

そこへ密偵からの報告があり、地煞山荘の狙いは周似棠だと判明します。李瑾容は地煞が周似棠を使って脅しをかけるつもりだと踏んで、沈天庶を討つべく地煞山荘に向かう準備を始めました。

そんな中、李瑾容の元に謝允(蕭川)が現れ、海天一色の品を葬るよう懇願します。謝允は海天一色の存在が災いを呼ぶことから、海天一色を守るのではなく葬るべきだと考えていました。

しかし李瑾容は先人の努力を葬る資格はないとして、海天一色を守る意思を表明しました。李瑾容はこの謝允との会話で捜魂鍼そうこんしんの存在を知り、調査の名目で謝允から捜魂鍼を借ります。

謝允は北刀ほくとう紀雲沈きうんちんが使った捜魂鍼の残りを貰っていた
捜魂鍼を使用すると、約6時間の起死回生の時間を得られる

李瑾容は捜魂鍼を使えば沈天庶を討つことができると確信し、このまま地煞山荘に向かうことにしました。少数の精鋭を連れて下山しようとした李瑾容の前に、周翡と李晟が立ちはだかります。

周翡と李晟は互いに李瑾容の言動に不信感を抱いており、真相を確かめようと李瑾容の元にやって来ていました。真相を打ち明けるよう求める周翡と李晟に対し、李瑾容は刀を抜き勝負を挑みました。

周翡は李瑾容と互角の戦いを繰り広げ、ついには李瑾容の刀を奪って周翡が勝利を収めます。李瑾容は周翡の成長に満足げな様子で下山を諦めました。その夜、自室で休んでいた李瑾容は、地煞山荘の五荘主の胡天瑛に襲撃されます。

毒入りのロウソクを使われては李瑾容の刀も振るわず、一瞬の隙に全ての海天一色を胡天瑛に奪われてしまいました。偶然そこに居合わせた呉費ごひ将軍の娘の呉楚楚ごそそが救援信号の花火を上げ、助けを求めます。

感想

李瑾容の先人の努力を葬れないとの考えもわかりますが、海天一色が全ての災いの元凶となっている以上、謝允の言うようにいっそ葬ってしまった方がいいように思います。

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44話:毒に侵される当主と周翡

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当主の李瑾容は地煞山荘の五荘主の胡天瑛の毒にやられ、海天一色の品も全て奪われてしまいました。呉費将軍の娘の呉楚楚の救難信号を受けて駆けつけた李晟は、現場に残された鍼やロウソクから地煞山荘の五荘主の胡天瑛の仕業だと気づき、胡天瑛の捜索へと乗り出します。

李晟と擎雲溝けいうんこう掌門しょうもん楊瑾ようきんで山門を、周翡が抜け道を捜索し、呉楚楚は毒に当たった李瑾容の世話を行います。当の胡天瑛はまだ四十八寨の林に身を潜めており、捜索を行う四十八寨の者の後をつけて発見した抜け道から下山します。

その頃、封鎖された山門の前では第3皇子の陳子琛が李瑾容の事件を理由に足止めを食らっていました。側近の白先生は後ろめたいことはないと捜査に協力しますが、護衛の1人の荷物から陳子琛が李瑾容に贈った祝いの品が見つかり事態は一変します。

これは胡天瑛が四十八寨を脱出するために予め仕組んでおいたもので、陳子琛たちには身に覚えのないものでした。ところが、長老は陳子琛が地煞と結託して行ったと信じ込み、陳子琛たちこそ賊に違いないと騒ぎ立てます。

そこへ謝允(蕭川)と李晟たちも合流し、ここで判断を下すのは早計だとして長老を宥めます。李晟は陳子琛との会話から胡天瑛が医者に扮して四十八寨に入り、海天一色を奪うために李瑾容を襲ったうえ、罪を陳子琛に被せて漁夫の利を狙ったと結論づけました。

全ては胡天瑛の策略だったとわかり、李晟は陳子琛の下山を認めます。胡天瑛はすでに下山している可能性があるため李晟と楊瑾も下山し、謝允は1人で胡天瑛の後を追った周翡を追います。

地煞山荘の大荘主の沈天庶は胡天瑛を迎えに、寒水鎮を訪れていました。沈天庶の配下は寒水鎮に潜む四十八寨の小娘を捜しているようで、一斉に捜索を行います。そこには買い物に出ていた李晟の妹の李妍の姿もあり、沈天庶の顔を知らない李妍は自ら沈天庶に声を掛けてしまいます。

李妍は沈天庶をただの老人と勘違いし、地煞の捜索から沈天庶を助けようとしたのです。何も知らない李妍は親切心から沈天庶を安全な場所へと連れて行き、自分が四十八寨の者であることや兄と従姉いとこが3人の荘主を殺したことを明かしてしまいます。

これで沈天庶は、かつて六荘主の童天仰どうてんぎょうが話していた海天一色の地図を見た人物は李妍だと確信しました。その後、沈天庶を連れて四十八寨の拠点へとやって来た李妍は地煞に捕まり、海天一色の地図を書き起こすよう迫られます。

感想

全ての海天一色の品を奪われ、海天一色の地図を知る李妍も地煞に捕らわれた四十八寨はこの危機をどのように脱するのか、楽しみです。しかもすでに沈天庶と胡天瑛は合流してしており、一筋縄にはいかないでしょう。

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