命のリミットが迫る娘を救うため、母親は一線を越えていく……。信仰と現実のはざまで揺れる母親の苦悩を描いた本作は、重厚な人間ドラマと緊張感のある展開が魅力。全6話で、怒り・恐怖・希望といった感情のすべてをえぐり出す――
あらすじ
元警官のババルワは、いまは現金輸送の仕事をしながら、シングルマザーとして娘・パレーサを育てていた。
ある日、パレーサが命に関わる病を抱えていることが判明する。だが、公的な医療制度では十分な治療が受けられず、手術費もあまりに高額だった。
わずかな収入では到底まかなえない現実の中で、制度は娘を救ってはくれない。それでも、どうしても娘を助けたいババルワは、やがて“決して越えてはならない一線”に足を踏み入れる。
正義と信仰を胸に生きてきた彼女は、母としての愛ゆえに、自らの信念を裏切らざるを得なかった。やがてその想いは、静かに、しかし確実に、犯罪の世界へと彼女を引きずり込んでいく――。
キャスト
ババルワ役|レラート・ムヴェラーセ(Lerato Mvelase)

元警察官として、「正義」や「法」を信じて生きてきた。でも現実は、娘・パレーサの命すら守ってくれない――。公的支援の限界に突きつけられたとき、「母として」娘を救うために、これまでの信念を壊す決断を迫られる。
彼女の心には、正義感からの罪への葛藤、信仰しても祈りが届かない不安、母としてどこまで犠牲にできるかの問いという複雑な感情の嵐が常に吹き荒れてる。最初は「悪」に染まる自分に震えるが、次第に「家族を守るためなら仕方ない」と自分を正当化していく。
パレーサ役|アマ・カマータ

ババルワの娘。自分の病気のせいで母の愛が“犯罪”へ向かっていくのを薄々感じている。生きたい、でも自分のせいで大切な人が壊れていくことへの葛藤に苦しむ。
テブザ役|スドゥモ・ムチャーリ

ババルワと信頼関係がある同僚。彼は、犯罪の経験があるわけではなく、「これを機に金が入れば…」というしたたかな打算を“友情”という名で包み込もうとする。
- ズヴェリ役/スパマドラ・ドゥルドゥル(Sphamandla Dhludhu)
- ジェリー・モフケン(Jerry Mofokeng wa Makgetha)
- ボンコ・コーザ(Bonko Khoza)
- デズモンド・デュベ(Desmond Dube)
- リンダ・ソフルー(Linda Sokhulu)
- ナターシャ・タハネ(Natasha Thahane)
- ガイサング・ノゲ(Gaisang Noge)
- ムドゥドゥジ・マバソ(Mduduzi Mabaso)
- ジャブラニ・ムテンブ(Jabulani Mthembu)
- クレメンティン・モシマネ(Clementine Mosimane)
犯罪への動機と背景、物語のポイント解説
娘パレーサは命に関わる病を抱えているが南アフリカの医療制度では十分な治療が受けられない or 非常に高額。
シングルマザーのババルワは、警察を辞めて現金輸送の警備員として働いているがそんな収入じゃとても手術費はまかなえない。
「制度は助けてくれない」→ 「でも娘は助けたい」→ 強盗を決意。
その中で、かつての信念(正義・信仰)と、母としての愛が激しくぶつかり合うことになる。
彼女が狙うのは、自分が働いている現金輸送車の金。
仲間と組んで「一発で大金が手に入る」計画を実行に移すが当然ながら簡単にはいかない。
そして裏切り、暴力、追跡、疑念、そして後悔が次々と押し寄せてくる展開。
ただの「クライムもの」ではなく、“母としての限界”を描いたヒューマンドラマ要素が濃いめ。
法とモラルを越える瞬間の「静かな破裂」のようなな演出が効いてる。「娘の命を救うため、元警官の母が自分の正義を裏切って金を奪う」という、母性×犯罪×葛藤がテーマの骨太サスペンスになっている。
関連記事
ホステージ:陰謀の行方(Netflix)あらすじ・キャスト・解説|脅迫に揺れる二大リーダーの心理戦
カウントダウン(Primevideo)あらすじ・キャスト|ジェンセン・アクレス主演の極限クライムアクション!
「MARKED/印」©Netflix
紹介している作品は、2025年7月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。