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「グレイシー、グレイシー、一緒に遊ぼう?」(Netflix)キャスト・あらすじ・作品解説。かつて14歳の少女グレイシーが儀式の最中に忽然と姿を消してから27年。今、その町では“グレイシー”の名を冠した忌まわしいゲームが再び始まる。児童心理士となったグレイシーの幼馴染が過去の影と向き合いながら真実を追う背筋が凍るホラー・ミステリー。
作品情報
静かな田舎町を舞台に、人々の口伝えによって広まる“儀式的な遊び”が再び息を吹き返す過程をリアルに描写。
美しくも不気味な映像表現と、観る者の想像を刺激するサウンドデザインが特徴で、ホラーとしての恐怖よりも、「人の心に宿る闇」そのものを描くことに重きを置いた作品だ。
主演のモルガナ・オライリーをはじめ、英国の名優ハリエット・ウォルター、ルディ・ダーマリンガムなど実力派キャストが集結し、トラウマと記憶が絡み合うミステリーを重厚に演じている。
ストーリー

14歳の夏、ジョニ・グレイは幼なじみのグレイシー・ダーリングと共に、センス(降霊会)に参加した。だがその儀式の夜、グレイシーは姿を消し、町には忌まわしい噂だけが残る。
27年後、児童心理士となったジョニは、平穏とは程遠い生活を送っていた。そんなある日、“グレイシー”を名前に冠した子どもたちのゲームが再び流行し始める。
そしてまた一人、同じ手口で少女が消えてしまう――。
幼き日の儀式が生んだ“遊び”によって現実を引きずり出されたジョニは、自らの罪悪感と恐怖、そして過去の真実と向き合うことを余儀なくされる。
町の秘密、儀式の闇、そして遊びからゲームへと昇華した呪いの構造が、じわじわと明らかになっていく。
登場人物|キャスト
ジョニ

14歳のときに幼なじみのグレイシー・ダーリングの失踪事件に関わった人物。幼少期のトラウマが深く刻まれたまま成人し、児童心理士という職に就いている。表には穏やかでプロフェッショナルな顔を見せながらも、心の奥では「自分がグレイシーを守れなかったのではないか」という罪悪感に縛られていて、失われた時間、封じられた記憶、そして“遊び”として再燃する儀式の怪異に向き合うため、故郷の町へ引き戻される。
ジェイ

ジョニと同じく14歳の時に“あの儀式(センス)”に関わった幼なじみの一人で、現在はこの町の警察官という立場にある。過去の事件の当事者であるだけに、捜査という公の任務と、友人として抱える罪悪感・秘密の板挟みに苦しむ。ジョニとは幼馴染以上の関係性(―かつての共犯とも言える記憶を共有する―)がある。
パティ・グレイ

ジョニの母親。娘が幼い頃に体験した事件、そしてグレイシー失踪によって生じた家族内の亀裂や秘密に関わる鍵を握る。娘を守れなかったという焦燥、隠し続けた真実への恐れ、そして母親としての責任感が交錯する。
ルース

失踪したグレイシー・ダーリングの姉妹の一人。被害者家族として、家族の記憶や町の過去を掘り返し、儀式の真実・呪いの構造・町の秘密を探る。
- アニー・メイナード
- アン・テニー
- ドミニク・オナ=アリキ
- ピップ・ミラー
- ピーター・キャロル
見どころ

この作品は、子ども時代の“遊び”がひそかに持つ不気味な力を、成人になった主人公の視点で再構築している点が最大のみどころ。
14歳という儀式に参加した日に刻まれたトラウマと罪悪感が、27年後に“ゲーム”という形で蘇る――。まるで無邪気な遊びが呪いに変わる過程を、静かに、しかし確実に描いていく演出が秀逸。
また、ロケ地となったーストラリアのシドニー近郊にあるホークスベリー・リバー周辺のどこか閉ざされた空気感、町の人々が互いを知り尽くしている故の「何も隠せない」閉塞感が恐怖を深めていく。
さらに、モルガナ・オライリー演じるジョニの複雑な感情の揺れ、ハリエット・ウォルター演じる母親パティの微妙な距離感が、物語にリアリティを与えている。
批評家の間では「演技は評価できるが、ホラー/オカルトとしての新味に欠ける」といった意見もあるが、それでも“子ども時代の遊び=恐怖”というテーマの紡ぎ方には唸らされる。
終盤に向けて明らかになる“儀式そのもの”の詳細、そしてそれが町全体を巻き込んだ悪の構造とリンクしていくスリル。ホラー+ミステリー好きにはたまらない“静かな恐怖”が待ってる。
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紹介している作品は、2025年11月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。
