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【山河令】34話・35話のネタバレ感想|婚礼の日に……

華流
©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

【山河令】34話・35話のあらすじとネタバレ感想。温客行は計画に協力してくれた仲間と祝杯をあげます。しかしそんな中、周子舒は体の釘を抜いてしまったことで自分に残された時間はあとわずかだと覚悟していて……。

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34話のあらすじネタバレ

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*一部、シーンが前後しています。

莫懐陽は温客行の前に立ちふさがり捕らえようとします。そのとき、葉白衣が現れました。葉白衣は永遠に鬼谷を封鎖することを温客行に約束させこの場を収めました。

そうして事なきを得た温客行は、こたびの計画に協力してくれた仲間と祝杯をあげます。事前に協力していたのは、沈慎、張成嶺、それから葉白衣でした。

「だがどうして趙敬を殺さなかったんだ」と大巫が聞きます。

それは、蝎王との密約のためでした。趙敬を追いつめるにあたり、最も重要な証人となる鄧寬を正気に戻してもらう代わりに、趙敬の命だけは助けると約束したのです。

温客行らが祝杯をあげている間、周子舒はずっと暗い顔をしていました。なぜなら、体の釘を抜いてしまった自分に残された時間はあとわずかだから。

周子舒は計画を隠していた温客行を咎めたものの、温客行に与えた罰は「酒を3壺 飲み干せ」という軽いものでした。

温客行は安堵して笑みをこぼします。

その夜。

酔って上機嫌な温客行は、周子舒に抱きつきながら晴れやかな気持ちだと語ります。そして、顧湘の婚礼が終わったら、以前住んでいた家を探しに行きたいと話しました。

「一緒に行ってくれ」と温客行。

「分かった、一緒に行こう」

そう答えた周子舒の目から涙がこぼれます。体の釘を抜いてしまった自分に、果たしてその時間が残されているのか。


趙敬は命だけは助かりましたが、手足の腱を切られたため介助なしでは動けず話もできません。蝎王は全員を下がらせ、趙敬に語りかけます。

「言ったはずですよ。私を欺いてはダメだと」

欺いたりせずとも、趙敬が望むことなら何でもしてあげたのに。

蝎王は長年のあいだ趙敬に尽くしながら、趙敬の陰謀で多くの人間が死にゆくのを見てきました。その中には、趙敬を愛した人たちもいました。蝎王は心のどこかで、自分もその者たちと同じ運命をたどるのだと感じていましたが、それに気づかないふりをし、自分をごまかしてきたのです。

その方が、楽だったから。気づかないでいたほうが、何も考えずにずっとそばに居られるから。

穏やかに語りかけていた蝎王の口調に、怒りが混ざり始めます。

「あなたは私を軽んじ、つまらぬ雑魚のために私を殺そうとしましたね。私の愛は一銭の価値もなかったというのですか!」

蝎王は言葉を続けます。

「温客行と手を組んだのは、あなたが絶頂にいる時に、この手で突き落として思い知らせたかったからです。いつどのように引きずりおろすのも、すべて私の意のままだと!」

言いながら、蝎王は趙敬の首を絞めていました。ひとしきり力を込めた後、すっと手を離し怒りを鎮めます。

趙敬のために天下を取って喜ばせてあげたかったのに。欺いたりせずとも、望むことなら何でもしてあげたのに。

「義父上。上り詰める私を見ていてください。晋王など殺してしまって、皇帝になるのもいい。そしたら、あなたを上皇にしてあげる」

蝎王は趙敬を優しく抱きしめました。趙敬は静かに涙を流します。


鬼谷では、顧湘と曹蔚寧の婚礼準備が行なわれていました。曹蔚寧はすべてを捨てて顧湘と一緒になることを選んだのです。

幸せな空気に包まれる中、莫懐陽が祝いの品と弟子を連れて鬼谷にやってきます。

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34話の感想

てっきり、張成嶺は温客行の計画を知らないとばかり思っていましたが、彼も協力者だったのですね。なかなかの演技派。

復讐から解放された温客行が平穏な心を手に入れた一方で、自分に残された時間はわずかだと覚悟する周子舒の悲痛な姿に胸が締め付けられました。

ちなみに、温客行が抱きついて心境を語るシーンの原音バージョンはこちら。(作中の吹き替えとそんなに変わらないですね。ということは、声優さんが寄せてくれているのかも?)

そして今回引き込まれたのは、蝎王と趙敬のシーンです。

これぞまさに愛憎。蝎王を演じる李岱昆の、真に迫った演技に圧倒されっぱなしでした。

蝎王がさらけ出した感情。そのすべてをぶつけられた趙敬は、果たして何を思ったのか。

趙敬の表情からは読み取れませんでしたが、でも。

涙を流しながら蝎王の肩に顔を預けていた様子は、蝎王の愛憎を受け入れたようにも見えました。

と言うのも、受けた屈辱を一生忘れない粘着卑屈タイプの趙敬にとって、自分を盲目的に慕ってくれて全肯定してくれる蝎王は、劣等感を払拭して心を満たしてくれる相手だったのではないかと思うんです。

だからただ利用していただけではなく、それなりに愛着や愛情もあったのではないかと推測します。

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35話のあらすじネタバレ

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*重大なネタバレ有

曹蔚寧と顧湘は、莫懐陽が祝いにきてくれたと思い喜んで出迎えました。

ところが莫懐陽は……顧湘のことを 曹蔚寧を誘惑する妖女だと罵倒。

曹蔚寧は必死に顧湘をかばいましたが、莫懐陽は聞き耳を持たず、その場で曹蔚寧の首をひねり殺します

その直後、莫懐陽に追従する五湖盟の者たちが一斉に突入し 鬼谷を襲撃。

乱戦となる中、顧湘は曹蔚寧の敵討ちを果たすべく莫懐陽に襲いかかりました。

しかし、いとも簡単にかわされ、反撃を受けて倒れ込んでしまいます。

そのとき、異変に気付いた周子舒と温客行が駆けつけ、五湖盟の連中を相手に応戦します。

鬼谷の一角では、艶鬼と喜喪鬼もそれぞれ五湖盟と戦っていました。

そのすぐ近くで、五湖盟サイド・・・・・・の于丘烽が鬼たちを斬り倒していましたが、艶鬼のピンチに気づいて彼女をかばいます。

「于丘烽、正気か!」仲間が咎めます。

そのとき、于丘烽の背中を何者かが斬りつけました。

艶鬼でした。艶鬼は無表情で、于丘烽の体を剣で貫きます。

「……私を忘れてしまったのか?」

艶鬼は于丘烽にとどめを刺そうとするも、なぜか体が動かず、躊躇しているところを背後から五湖盟の弟子に刺されて死亡します。

乱戦の様子を、離れた場所から蝎王が眺めていました。

蝎王は趙敬にもこの光景を見せながら、まもなく5つの瑠璃甲すべてと武庫の鍵が手に入ると語りかけます。

蝎王は鬼たちと五湖盟を一挙に殲滅するため、薬人軍を鬼谷に放ちました。


一方の鬼谷では、顧湘が莫懐陽に人質に取られてしまいます。

そのとき、大量の薬人が鬼谷に乱入し、手当たり次第に人間を貪りました。

莫懐陽は撤退を命じ、顧湘を突き飛ばします。

顧湘はその衝撃で血を噴きだし、駆け寄った温客行に体を受け止められました。

顧湘は「絶対にあいつを殺して……」と言葉を残し、温客行の腕の中で息絶えます。

莫懐陽を見つけ出した温客行は莫懐陽を殺して顧湘の仇を討ったものの、自身も深手を負ってしまいました。

力尽きた温客行が大木にもたれかかっていると、蝎王と配下数人がやって来ます。

蝎王は莫懐陽の死体から3つの瑠璃甲を奪った後、温客行を殺そうとしました。

その瞬間、目にもとまらぬ早さで周子舒が現れたのと同時に、蝎王の首に周子舒の剣が突きつけられます。

「周殿。急に武術の腕が上がったのでは?」

周子舒は体の釘をすべて抜いたことで武術の腕が戻っていたのです。

周子舒は蝎王に、瑠璃甲はくれてやるから、代わりに温客行を連れて帰らせろと交渉しました。

蝎王はその条件を飲み、つまらなさそうに撤退します。

温客行が周子舒を見上げると、周子舒は逆光に包まれていました。

「お前には光が宿っている。触れさせてくれ」

温客行が手を伸ばし、周子舒も手を差し出しましたが、温客行の手がぱたりと落ちてしまいます。

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35話の感想

*重大なネタバレ有

何ということでしょう……。

顧湘と曹蔚寧の2人には幸せになって欲しかったのに……あんな形で亡くなってしまうなんて。

そもそも、莫懐陽はなぜ曹蔚寧を殺したのか。殺す必要あった??

2人の死がショックすぎて悲しみを消化できそうにないので、仲睦まじい2人の動画を。

https://www.youtube.com/watch?v=iODEiW8nigA

2人の死が衝撃すぎて他の記憶が吹っ飛びかけましたが、艷鬼の死も印象的でした。

于丘烽を覚えていないようだったので、おそらく孟婆湯を飲んだのでしょう。

それでも最後の最後、于丘烽を殺す手が止まったのは潜在的に彼を覚えていたからでしょうか。

もう1つ印象的だったのは、温客行から見る周子舒が光に包まれていたこと。

まるで、温客行にとって周子舒の存在が光そのものであるかのように感じられました。

実際、憎しみに心を囚われ 自分もろとも世をぶち壊そうとしていた温客行にとって、周子舒の存在は光のようなものだったのでしょうね。

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本ページの情報は2022年10月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。