イーサン・ホークが元ニューヨークポスト記者で現在作家として活動しているモンテ・リール著書の「The Last of the Tribe(原題)」に出演することが分かりました。
The Last of the Tribe(原題)
ブラジルのアマゾンを舞台にしたスリラー映画「The Last of the Tribe(原題)」に主演することが決定しました。なお、イーサン・ホークはウィリアム・フェラン役を演じる予定です。
原作の説明では以下のように記されています。
何世紀にもわたって、アマゾンは多くの秘密を明かしてきましたが、それでもなお大きな謎をいくつか抱えています。1996年、専門家たちはその一つを初めて目にしました。それは、ブラジル南西部の森林に隠れていた、たった一人のインディアン、つまり一人だけの部族でした。未接触の部族が発見されることは極めて稀ですが、一人だけの部族というのは前例がありませんでした。そして、アマゾンの辺境にいる孤立した部族すべてがそうであるように、彼も危険にさらされていました。
入植者の間ではインディアンに対する反感が強まることがあり、その結果は致命的なものになり得ます。このインディアンの発見により、地元の牧場主たちが彼の土地を奪うのを防ぎ、彼が虐殺された部族の最後の生き残りだと信じる少数の男性グループが彼を保護することを決意しました。これらの男性たちは政府のために働き、インディアンの利益を監督するという、インディ・ジョーンズのような部分とソーシャルワーカーのような部分を持つ奇妙な仕事に従事していました。彼らはアマゾンで最も経験豊富な冒険家たちであり、反乱者として10年以上部族と共に生活した者や、14歳で森で働き始めた若者、そして半世紀にわたるジャングル探検で多くの武勇伝を持つ昔ながらの探検家など、雑多なメンバーで構成されていました。
彼らの探求は、彼らが想像する以上に困難なものとなるでしょう。10年にわたるこのインディアンと彼の土地を守る闘いは、ビジネスマンや政治家、そして外界を何としても遠ざけようとするインディアン本人と対立することになります。それは、森林の最奥部からブラジル国会の議場にまで及び、彼らの職や命さえも脅かしました。このインディアンと彼の土地の未来を確保することは、アマゾンそのものを巡る闘争の中心に直結していたのです。
「最後の部族」は、世界の最後の本当に野生の場所の一つで繰り広げる現代の冒険物語であり、未知なるものとそれを保存する価値を描いた物話です。(翻訳)
また、アマゾン川盆地上流に位置するポルト・ヴェーリョ出身のモデル兼女優のザヤ・グアラニがキャストに加わります。
ザヤ・グアラニは、環境活動家でありモデルとしての知名度を上げると同時に、先住民族を代表する権利擁護活動を推進しています。
「The Last of the Tribe(原題)」をプロデュースするフェルナンド・メイレレス氏は、Variety誌に「ブラジル南部がこの国がこれまで経験した中で最悪の悲劇に見舞われている。国営石油会社ペトロブラスはアマゾンで石油の探査を計画している。世界最大の森林の保護よりも商業的利益を優先することについて語る映画の制作は、これほど緊急なことはないでしょう」と語りました。
なお、「The Last of the Tribe(原題)」は、元ワシントン・ポスト記者で現在作家のモンテ・リールによる同名の著書を基に、Claudio Borrelliが監督を務め、撮影は物語の舞台となるブラジルで行われるとのことです。