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【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話。セリーナが夫とギレアドを捨てた!? 愛と裏切りが交差する。

ディストピア

出典元:https://www.hulu.jp/the-handmaids-tale

【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話ネタバレと解説。トゥエロのだまし討ちでフレッドとセリーナが逮捕され引き離されしまった。

一方で、トラブルに巻き込まれたジューンは司令官を殺害してしまう……。

驚きの展開で幕を閉じた11話、そして12話ではどんなストーリーが待ち受けているのか。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話あらすじ

【ハンドメイズテイル】シーズン3(11話)物語が佳境を迎える!?...
【ハンドメイズテイル】シーズン3第11話。ジューンの計画実行が間近に迫るものの、脱出希望の子供の人数が予想を超えた。そんな中、エレノアが夫ローレンス司令官の頭に銃口を突きつけ……。

奴らはきっと来る。

そう言って、ローレンス司令官はジューンに拳銃を手渡しました。

到着した車のドアを閉める音、そして階段を上って来る靴音が聞こえるとジューンはドアに銃口を向けて立ちます。

しかし、入ってきたのはエレノア。

銃口に驚きつつも、ジューンに「客が来ているからコーヒーを出すように」と伝えに来たのです。

ジューンは拳銃を隠して下に降りると、ローレンスと”客人”の「戦争は始めるより止める方が大変だぞ」「だが戦わねば、侵略行為だ」という話が聞こえてきました。

どうやら、フレッドとセリーナが逮捕された話が伝わり、司令官たちがアメリカに宣戦布告するような内容。

ジューンがベスを手伝いに行くと、彼女は「休んでていいのよ、昨夜は遅かったでしょ」といつになく優しい言葉を掛けてきます。

マルタたちの間では、ジューンがビリーと交渉した話が伝わっており、ビリーもその取引に応じたとのこと。

「飛行機は1週間後に来るわ」

ベスの知らせにジューンの目には、うっすらと涙が……そして笑みをこぼしながらうなづきます。

客人へのコーヒーはジューンが行き、立ち聞きしたところによると

・カナダへの報復・拘束したのはカナダでも黒幕はアメリカ

・国境に軍隊を派遣する

など、ギレアドが焦っている様子が見られました。

また、権限をはく奪されたローレンスも権限復活も可能だという内容も……。

司令官たちは苛立っている様子でしたが、報告を済ませると帰って行きます。

その後、ジューンはローレンスから話を聞きました。

今回、ウィンズロウ司令官はアメリカ人に拉致され、”失踪”および”逮捕”と見立てになっているようで、ジューンの件に関してはお蔵入りの様子。

さらに、ウォーターフォード夫妻はニコールを連れ戻すつもりがだまし討ちに合い、トロントで拘束されているとも聞かされました。

今後ウォーターフォード夫妻は戦犯として裁かれるとのことで、ローレンスは今がチャンスと思ったのか、飛行機到着に1週間も待てないというのです。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話ネタバレ解説(前編)

ニュース

ウォーターフォード夫妻は逮捕され、ジューンの殺人はバレてないからまずまずの朝を迎えたというローレンス。

当初の印象とは全く違い、コロニーを考えたような冷酷さは見られません。

ジューンも、安堵したのか穏やかで優しい表情を浮かべました。

その日はあいにくの雨。

ジューンは傘を差し、まっすぐ前を向いて歩いてスーパーへと向かいます。

スーパーで仲間のディランに、計画が1週間後に実行されると報告。

「マルタが子供を連れてきて司令官が飛行機へ送る」

しかしディランは困惑した表情を見せました。

彼女の子供はアマーストに居るらしく、1週間以内に連れて来られるかが分からなかったのです。

「でもやらなきゃ、あなたは母親よ」

そんななか、ジューンは近くにいたリタに”こっちに来て”と合図されます。

「ニュースがある」

「知ってるわ」

そんな会話の中で、2人は”ざまあみろ”と言わんばかりに含み笑いをします。

さらに、ウォーターフォード夫妻が拘束されたため、”目”がリタに話を聞きに来たとのこと。

リタが”目”に話したのは、「セリーナは娘に会いたがってて私には優しかった」とだけでした。

「魂胆があるときだけ優しい」と吐き捨てるように言うジューン。

また、ジューンの計画の話はリタにも届いていたようで、協力を申し出てくれたのです。

セリーナの裏切り

拘束されていたフレッドとセリーナは、5分間だけの面会が許されました。

再会した2人はきつく抱き合ってキスをし、お互いの無事を心から喜びます。

セリーナは「余計なことを話せば裁判では不利になる」と忠告しますが、フレッドはギレアドが助けてくれると考えている様子。

それでもセリーナは、下手すれば一生刑務所から出られないか、極刑のある国へ送還される可能性もあると夫を心配していました。

私のことはいいから、自分のことを考えて」というセリーナでしたが、この言葉でフレッドは彼女が何か取引をしたのではないかと察したのです。

「何をした?」

「娘と過ごしたいの」

どうやらセリーナは、ニコールと過ごすためにフレッドもギレアドも裏切ったようでした。

その瞬間、フレッドの態度が急変しセリーナの首に置いた手に力が入ります。

「君は変わらない、いつも自分の望みばかりだ。君が母親とは娘が可哀想だ」と、殺気立ちました。

セリーナはフレッドの手を振りほどくと、そのまま部屋(拘束室)を出て行ったのです。

因縁の再会


セリーナは、娘と過ごすためカナダにギレアドの情報を流したようで、無事ニコールと面会することが許されました。

時間は1時間。

モイラとルークがニコールを連れ、厳重なチェックを受けて当局に入ります。

セリーナのいる拘束室にニコールを連れてきたのはモイラで、セリーナに対して消えることのない怒りをぶつけました。

「はじめまして」というセリーナに、「私はジューンの友達」と答えるモイラ。

セリーナが動揺しながらも「ありがとう、ニコールを」と言いかけた所で、モイラは間髪入れずに「ジューンの娘よ」と被せます。

そして、モイラがソーシャルサービスの婦人に、おむつなどが入っている場所や、機嫌が悪くなったら……と説明していると、セリーナが「私があやせば大丈夫」と割り込み、モイラの怒りに火をつけたのです。

「何様のつもり?服装が変わっても中身は同じ。あんたは私の友達を自分の夫にレイプさせた。あんたの旦那は私も犯した 売春宿でね。私をゴミみたいに扱った。私はこういう人間だし罪も犯した。でも、あんたこそ”性の反逆者”だ」

出典:【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話から引用

その後、モイラはトゥエロに促されるよう拘束室から出て行きました。

ニコールは、モイラがいなくなったことで不安になり、ぐずり始めます。

ソーシャルワーカーの婦人は「知らない人だから不安になっているの」と言うと、セリーナはニコールに「泣かないで、大丈夫。私はあなたのママよ」とあやします。

しかしこの言葉も婦人から注意を受けました。

「赤ちゃんが混乱する言葉は使ってはいけない」と……。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話(後編)

予想外の展開

ジューンは、ローレンスが電話越しに怒鳴っているのを聞き書斎に入って行きます。

・第3次世界大戦

・戦争は始めるより終わらせる方が大変。

・国境の封鎖は貿易に影響が出るから論外。

・ギレアドが痛手を受ける。

こんな内容の話をしており、かなり苛立っているよ様子で「こっそり近づくな!」とジューンに八つ当たりします。

どうやら、ギレアドの上層部が戦争をしたがっているとのことで、ローレンスはそれを止めようと必死になって訴えていましたが聞く耳を持ってもらえずに苛立っていたのです。

国境が封鎖されるから計画を早めろと言うローレンスに、ジューンは飛行機は週に1度しか来ないから無理だと伝えます。

そんな中、エレノアがあの家の子供も、学校の子供たちも避難させたいから話してくると家を出ようとしたため、ジューンがブチ切れて「誰にも話してはダメ!分かった!?」とエレノアを押さえつけました。

セリーナとフレッドの逮捕が、脱出計画に思わぬ影響を与え混乱が生じます。

因縁の対決


フレッドはトゥエロがセリーナの母性愛を政治に利用したと考えているようでしたが、トゥエロは「彼女は利用されるほど愚かではない」と否定します。

そして、ギレアドの高官の話を世界中が聞きたがっている、この機会に申し開きをしたらどうかと提案しました。

しかしフレッドは、私は利用されないと協力を拒みます。

すると次に、ルークがフレッドに面会を求めていると伝えたのです。

面会は警備員同席、フレッドは少し間を置いてルークと会うことを決めました。

トゥエロは席を外し、警備員が見守るなかで面会が行われます。

ルークは持ってきた資料を開き「あんたのことを調べた」と話し始めました。

フレッドは「恵まれた家庭に生まれ一流の教育を受け信仰心もあるが今は罪深い」というとフレッドは、「自分は人々を救った」と返します。

そして、自分が思う価値観をルークに話し始めましたが、「だが、あんたと違って自分は妻に裏切られて死ぬことはない」と反論。

しかしフレッドも負けていません。

「ほんとうにそうか?君は妻の帰りを待ち続けて時間を無駄にしている」「君が知っているジューンではない」と言うのです。

ギレアドが……私が彼女を変えた

自慢気に言うフレッドにルークが殴りかかりました。

一発殴ったところで警備員に止められ、ルークは拘束室から出されてしまいます。

エレノアの死

ジューンに怒鳴られた日の夜、エレノアは大量の薬を服用し自殺を図りました。

ちょうど意識を失っていた頃、食事を持ってきたジューンが気づきましたが、彼女はエレノアを助けることなく看取ったのです。

ただ、ジューンがエレノアを見殺しにしたことは誰も知りませんでした。

後日、エレノアの葬儀が開かれることになり、キッチンではマルタたちが式の準備に追われるなか、ローレンスがジューンに話します。

「国境は封鎖されない」

政府は、ローレンスの要望を受け入れたようで、本当は喜ぶべきことでも妻を失ったローレンスの心は崩れかけていました。

「私が妻を部屋に行かせた」と、あの時エレノアに部屋に行きなさいと言った自分を責めていたのです。

エレノアの葬儀には司令官やその妻たち、ローレンス宅のマルタたち、そしてジューンが参列しました。

葬儀は粛々と行われ、最後にローレンスとジューンが残りエレノアを忍びます。

ローレンスが棺の前にたたずんでいると、ジューンが隣にやってきました。

その瞬間、彼女の雰囲気から何かを感じ取ったのか、ローレンスはジューンに疑いの目を向けたのです。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第12話の感想

セリーナも騙されたと思っていましたが、実際は彼女がフレッドをだまし討ちしていたようです。

母性愛が強いのは前々から感じていましたが、夫を裏切ってまで娘を選ぶ執念に凄まじさを感じます。

また、彼女はギレアドではなく、カナダで普通に育てようと考え方を変えたようでした。

それも、ギレアドがニコールを政治の道具にしようとした辺りから変化したようですが、彼女は利用される側ではなく逆に利用したという頭のいい女性。

しかもそれをジューンさえも話すことなく、自分ひとりで行動を起こしました。

これが、ギレアド崩壊の引き金になることを望みますが、ニコールが泣いてしまったことで、自分が”あやせば大丈夫”という自信も揺らいでしまったようです。

また、フレッドもこの期に及んで往生際が悪いと言うか……。

人々を救ったとはよく言えたもんだ、としか言いようがありません。

ギレアドの人間は、基本的に考え方がトチ狂っていると改めて感じました。

さて、ジューンとローレンス。

ローレンスの目からは、もしかしたらジューンがエレノアを見殺しにしたのでは?と疑っているような感じでした。

これが脱出計画に影響しなければいいとは思いますが、まだまだ困難が続く可能性もあります。

裏切りに継ぐ裏切りは【ハンドメイズテイル】の十八番でもあるので、まだまだどんでん返しが期待できそうです。