『わたし、定時で帰ります。』8話のネタバレ感想。
絶対に通らないと思っていた星印の案件が社内審査を通過してしまいます。
赤字必至、残業必至な厳しい状況に追い詰められる社員たち。
そして、順調だった結衣と巧の関係も、結婚をめぐる価値観のズレから暗雲が立ち込めてくる!?
『わたし、定時で帰ります。』8話のあらすじ
赤字が出るような案件は絶対に社内審査を通さないという方針のネットヒーローズですが、福永が作成した激安の見積もりがなぜか通ってしまいます。
「ありえない……。」と呆然とする結衣。
ディレクターには賤ケ岳が選ばれました。サブにつくことになった結衣と三谷でしたが、社内審査通過に納得いかない結衣。
福永の見積もりでやるとなると赤字はもちろんのこと、社員たちも残業を免れない状況となってしまうことは目に見えています。
そんな中、賤ケ岳の義母が脳梗塞で倒れてしまいました。育休が明けて仕事に復帰していた夫・陽介でしたが、急遽一人で熊本の実家へ母の看病に向かうことに。
賤ケ岳は子どもと東京に残り、家事や双子の育児を1人で担うことになってしまいました。
プライベートも大変な状況になってしまった賤ケ岳ですが、星印が出してくる無理な要求に次第に追い詰められていき……。
『わたし、定時で帰ります。』8話のネタバレ感想
結衣の結婚にも暗雲が立ち込める
一緒に暮らし始め、結婚に向けて順調だった巧と結衣ですが、ここに来て少しずつお互いの価値観にズレが生じてきました。
巧の母が大量に送ってきた結婚式のパンフレットを見ながら、実感が湧いてきた2人。しかし、具体的に話していくうちにお互いの結婚に対するイメージが違うことが判明します。
巧は、豪華な式場で、親、親戚、学生時代の友人、職場の上司と同期、先輩、後輩を呼んで盛大にやりたい派。
結衣は、親しい人達と小ぢんまりとした式にしたい派。
巧は、結衣の意見を受け入れつつも、結婚式とは社会的お披露目の儀式なので周りの人に失礼のないようにしたいと、親の希望を尊重したい様子。
結衣は、「結婚式って2人の気持ちが大事なんじゃないのかな・・・。」と言うのですが、「結婚は2人だけのものじゃないから、家族の意見も大事にした方がいいと思う。」と返す巧。
巧は意外と親の影響を大きく受けている人のようです。家族思いの良い人という見方もありますが、このようなタイプは、結婚したら、嫁姑問題が起こった時に母親の味方をする傾向になりそうな予感がします。
仕事に関しても、大金持ちになったら仕事を辞めるという巧に対し、結衣はそれでも今の職場は働きやすいから仕事は続けるという結衣。
更に、晃太朗が発した例の「結衣の事がまだ好きだ」の言葉をやはり気にしていた巧。酔った勢いで、いちゃもんつけ始めた巧は「結衣ちゃんが仕事を続けたいのって種田さんと働きたいから?」と強い口調で言ってしまいました。
億万長者になっても今の仕事を続ける=晃太朗と仕事がしたいから と勝手に妄想してしまい過剰に反応してしまったちょっとイタイ巧でした。
巧みの単なるヤキモチのように思えますが、2人の関係に暗雲が立ち込めてきました……。
賤ケ岳が大きな決断をする
大変な案件のリーダーとなった途端に、家族に大きな問題が起こってしまった賤ケ岳。
会社のために一生懸命働きますが、ふと「家族が大変な時に、そこまでして働く必要があるのかな。私、何のために働いてるんだろう。」と呟きます。
仕事は好きだし、やりがいも持っている賤ケ岳でしたが、夫不在で、仕事に家事に育児にと終われる毎日。そこへ突然夫・陽介が帰宅しました。
結婚記念日はどれだけ忙しくても2人でいようって決めていたのに、すっかり2人の記念日を忘れていた賤ケ岳。そんな彼女を責めない優しい陽介の背中に泣きながら抱きつきついた賤ケ岳。
家族より大切なんてものはない!そう思わせてくれるシーンでした。
そしてこの事をきっかけに賤ケ岳は大きな決断をすることになるのでした。
謎に包まれている星印社
結衣たちとやり取りする星印社の担当・牛松。本当に使えない社員です。
ネットヒーローズのメインバンク・めいせい銀行・頭取の息子ということなので、かなりのお坊ちゃまです。星印も、コネでの入社は間違いないでしょう。こんな人が普通に面接受けて取ってくれる会社なんてないでしょうから。
結衣達が打ち合わせに訪れても、全然上司と会えずに、毎回対応するのは牛松です。
しかし、「上に確認してるんですが」とか「僕の一存では」などと、全く話が進みません。
大きなプロジェクトにも関わらず、牛松に任せて全く姿を見せない上司も何を考えているのでしょうか?普通なら、絶対に一度は顔を出すと思うのですが、なんとも怪しい会社です。
ブラック福永
上層部に取り入って激安案件を通した福永。みんな残業は当たり前、頑張って~!といった相変わらずな調子です。
仕事もプライベートもいっぱいいっぱいな賤ケ岳に福永は、星印の上司とゴルフに行かない?課長とゆっくり話せるチャンスだし。と、ビックリな電話をかけてくる始末。
悩んだ末に、休職を決意した賤ケ岳に対して、「ちょっと待ってよ、困るよ。途中で仕事放り出すなんて賤ケ岳さんらしくないじゃない。せめて星印の案件が終わってからじゃダメなの?」と、賤ケ岳の気持ちなんて全く考えてあげるそぶりのないブラック福永。
平謝りする賤ケ岳を見かねて、結衣が代わりを引き受けると立候補しました。結衣、今回もいい人過ぎ!
しかし、ブラック福永が結衣を呼び出し、結衣が定時で帰ることへの非難と共に、晃太朗がなぜ福永の会社を辞めたのか、なぜネットヒーローズに来たのか、その本当の理由を教えると言いだしました。
もしかしたら、晃太朗が会社を辞めた理由が、結衣と関係しているのかも知れません。
『わたし、定時で帰ります』8話のまとめ
今回起こったこと、判明したことは、
☑ 福永の見積もりが通ったのは、ネットヒーローズ上層部に福永が手を回し圧力により社内審査を通過させた。
☑ 巧と結衣の結婚観の違いが少しずつ生じてきた。
☑ 賤ケ岳は、仕事より家族を選び、休職して夫の実家・熊本へ行くことに。
☑ 星印のリーダーに結衣が賤ケ岳の代わりとして就任。
今回は、仕事と家族という大きく難しい問題を抱えるワーキングマザー賤ケ岳が再度メインとなりました。
結婚とは、家族になり、相手の人生も背負うことになることだとリアルに実感し、発した賤ケ岳の言葉が印象的でした。
8話の視聴率は9.1%でした(ビデオリサーチ、関東地区調べ)