Channel ZERO:シリーズ【ブッチャーズ・ブロック】追い詰められたとき人は何を選ぶのか? | Dramas Note

Channel ZERO:シリーズ【ブッチャーズ・ブロック】追い詰められたとき人は何を選ぶのか?

ブッチャーズブロック

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【ブッチャーズ・ブロック】のあらすじと考察。

本作は、アメリカの海外ドラマ【チャンネル・ゼロ】シリーズの3作目。

【チャンネル・ゼロ】はアメリカのCreepypastaという都市伝説を集めた投稿サイトにあるスレッドの1つです。

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【ブッチャーズ・ブロック】作品情報

作品データ
公開年(製作国)2018年 アメリカ
原題Butcher’s Block
脚本ニック・アントッシャ
配給Syfy
キャストオリビア・ルッカーディ、ホランド・ローデン、ルトガー・ハウアー、クリシャ・フェアチャイルド、ブランドン・スコット
作品概要心の病を抱えた姉を支えるため、姉妹が引越した先は……この町何かがおかしい。
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【ブッチャーズ・ブロック】あらすじ

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※本作はグロテスクな要素が含まれるので、苦手な方はご注意ください。

本作は、アメリカの海外ドラマ【チャンネル・ゼロシリーズ】のシーズン3にあたるホラー作品です。

主人公のアリス(オリビア・ルッカーディ)は、心の病を抱えた姉ゾーイ(ホランド・ローデン)を支えるためギャレットという町に引っ越しました。

ある日、アリスは非常に治安が悪いと噂される”ブッチャーズ・ブロック”という地区があると耳にします。

ブッチャーズ・ブロックにある”メダリオン公園”では、しばしば失踪事件が起きていました。

さらにその公園には不気味な階段が現われること、その階段には決して登ってはいけないと言われていることをアリスは知るのです。

不気味な階段とは本当に存在するのか、そしてそれは一体何なのでしょうか……?

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【ブッチャーズ・ブロック】ネタバレと見どころ

”不気味な階段”って何?

ブッチャーズ・ブロックにあるメダリオン公園に現れる不思議な階段

公園に階段、それだけを聞く分には何の不思議もないように思えますが、実はこの階段の様子がどうもおかしいのです。

公園の少し奥まった原っぱに白い石でできた階段と、登った先に白いドアが……。

それらは突如として現れ、しかも常にあるわけではなく訪れる人によって現れる時間も違うのです。

治安の悪いブッチャーズ・ブロックの者たちですら、あの階段には上るなと口をそろえて言います。

かつて、上った者は帰って来なかったとの話もあり、そもそもブッチャーズ・ブロックに夜は絶対に近づかないよう言い伝えられていたのです。

アリスはいつも、その階段の辺りでジョセフ・ピーチ(ピーチ・ミート創始者)に会っていました。

すぐ近くにはかつてのピーチ家があった場所、その扉の先にピーチ家は新たに居住を構えていたのです。

神の一端に触れた者たちの行く末

ピーチ一族(ピーチ・ミートの創始者一族)は神と契約をして、自分たちの地位を確立します。

ロバート(ピーチ家の長男)は人間をネズミ呼ばわりしたり人を見下したりと、常に優越感を滲ませており、それは自分たちが食物連鎖の頂点に立つことからくる優越感のように見えます。

彼らの食事にもそれは表れていて、人の指のような形をした謎の農作物を育てていました。

食物連鎖上では、人の上に立つものはいないとの説がありますが、彼らはそれを神の力を借りて具現化していたのです。

彼らは神に仕える代わりに、ほんの少し神の力を分けてもらっているだけなのですが、まるで自分の力のように振舞っています。

強大な力を手にしたとき、何を行うかによってその人の本質が見えてくるもの。

ピーチ家は自らのプライドを取り、人間を傷つけても罪悪感を感じなくなっていきます。

それどころか、ブッチャーズ・ブロックの住民の生活を支える大企業であったピーチ・ミートさえも捨ててしまいました。

人々の雇用など、私利私欲に走るピーチ家からすれば気にもならなかったのでしょう。

彼らは、まるで自らが神にでもなったかのように人々に振舞っていますが、彼らもまた神に使われている身でしかないのです。

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【ブッチャーズ・ブロック】の考察

食物連鎖の頂点・サマーハウスは本当に幸せか?

ピーチ家が神と交わした契約の詳しい内容とは。

  • 神は我々が望むものを何でも与えてくれる
  • 神は我々に常夏の天国の一区画と子供を与えた
  • 神は空腹で生贄を要求する
  • 約束したものを届けないとピーチ家は消される

ピーチ家からすれば、望むものが何でも手に入り、天国のようなサマーハウスで暮らせる夢のような話。

一方、神からすれば、自分は待っているだけで空腹が満たされるという好都合な話。

一見すれば利害は一致していて、お互いにとってウマい話に見えますが、その奥には人間という生き物の業の深さが垣間見えます。

私利私欲に目がくらみ、同じ人間を傷つけることさえも厭わなくなってしまう。

そんなピーチ家の貪欲さこそが、ホラーよりも恐ろしい人間の業だと思えてなりません。

アリスはピーチ家の一員になることを選択しましたが、彼女は果たして幸せになれるのか、注目してご覧ください。

本当の敵は”人間の弱さ”

アリスは病気になりたくない気持ち

ゾーイは精神薬

ピーチ家は食物連鎖のトップにいるというプライド

これらを失わないように生きる彼女たちですが、それによって起きる問題に対してどう対処するかこそがストーリーの本質ではないかと考えます。

アリス、ゾーイ、ピーチ家はそれぞれに心の弱さを抱えている人たちです。

たとえば、ピーチ家の神への忠誠心の裏には、自らのエゴを満たしたいという欲が隠れています。

また、ピーチ家は病気によって弱くなったゾーイの心の隙を見抜いて誘いこんだり、ピーチ家が神と契約したのも自分たちだけの楽園を手に入れたいがゆえなのでしょう。

結局のところ、人間にとっての本当の敵とは、病気でもプライドでもなく人間の心の弱さなのだと思います。

人々は、何に重きを置いて生きるのか、その辺りにも注目するとより面白さを感じて頂けるはずです。

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【ブッチャーズ・ブロック】の感想

本作はホラーやサスペンスというより、ヒューマンドラマのように生き方を考えさせられる内容でとても面白かったです。

本作に限らず、【チャンネル・ゼロ】シリーズは”人間の本質”に重点が置かれている印象を受けました。

人間が本質的に何を求めるのか、追い詰められた末に何を選ぶのか。

つい自分に置き換えて考えたくなる本作は、ホラー作品としては珍しい作風のドラマで、【チャンネル・ゼロ】シリーズ全体のクオリティには脱帽しました。

なお、アメリカでは次作であるシーズン4も放送されています。

タイトルは【The dream Door】(2019)。

ある夫婦が住み始めた家の地下室には不思議なドアがあり、ドアを見つけたその日から2人の関係が壊されそうになっていき……?

この概要を聞くだけでも次シーズンの内容がとても気になります!

日本にはまだ入ってきていませんが、公開日が楽しみです!