「馭鮫記(ぎょこうき)前編」13話・14話あらすじネタバレと感想。別れのとき

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「馭鮫記(ぎょこうき)前編」13話・14話あらすじネタバレと感想。ついに鮫人の長意を仙師府に護送する日を迎え、万花谷からは谷主の林旲青と瞿暁星、紀雲禾と仙侍の洛綿桑が同行します。

紀雲禾は林旲青たちの協力を得て道中で長意を逃がそうとするも失敗に終わり、後がなくなった紀雲禾は長意の胸を剣で刺して崖から突き落としました。その直後、後を追ってきた仙姫らの前で紀雲禾は驚きの姿になります。

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第13話:束の間のひと時

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※本記事は、物語が前後する箇所があります。

万花谷ばんかこく。鮫人の長意ちょういは、順徳仙姫じゅんとくせんき汝菱じょりょうに会いたいと自ら申し出ます。

仙師の愛弟子の姬成羽きせいうを通じて長意の教化を行なった紀雲禾きうんかも呼び出され、直ちに汝菱の元へと向かいます。そこには待ちくたびれる汝菱と、落ち着かない様子の長意の姿がありました。

長意は汝菱に見られないよう紀雲禾に微笑むと、仙姫を喜ばせるために歌を捧げます。その歌は、十方陣に閉じ込められた際に歌った自由の賛歌でした。

すぐに紀雲禾は長意が自分のために歌っていることに気づき、涙を流しながら長意の歌に聞き入ります。歌い終えた長意は仙姫を喜ばせたら願いを叶えるという約束だとして、仙師府に行く自分に代わり紀雲禾の自由を願いました。

汝菱は二つ返事で快諾しますが、鮫珠こうじゅを受け取るまでは長意を信じられないと鮫珠を差し出すよう迫ります。長意は仙師府に入ってから鮫珠を渡すことを約束したうえで、鮫珠は心から想う者に渡すもので決して取り戻さないと答えました。

林旲青りんこうせいの家。紀雲禾は長意を逃すべく、谷主の林旲青に協力を煽ります。

最初はリスクが高すぎることを理由に猛反対した林旲青も紀雲禾に余命を引き合いに出されては無下にできず、紀雲禾の計画に協力することにしました。紀雲禾の計画は、長意を護送する際に紀雲禾が長意の禁錮符を解き、林旲青が長意を逃すというものでした。

長意の護送の日。汝菱は仙師の修行明けに合わせて帰山したため、姬成羽とちょう仙使が長意の護送を任されました。

万花谷からは林旲青と瞿暁星くぎょうせい、紀雲禾と仙侍の洛綿桑らくきんそうが同行します。出発前、紀雲禾は仙師に献上する宝を探すとの名目で人間界を立ち寄ることを提案し、一同は人間界を通って鹿台山ろくたいさんに向かうことになりました。

実は、これには書物に書かれた人間の暮らしを長意に見せたいという紀雲禾の思惑がありました。紀雲禾は人間界が近づく度に休憩を取り、姬成羽と張仙使に気づかれぬよう長意を連れて町へと繰り出します。

初めて人間界を訪れた長意は書物に書かれたままの光景に感激し、あらゆる店を見て回ります。そんな長意の姿に紀雲禾も嬉しそうで、紀雲禾は長意が欲しがる物を全て買い与えました。

その夜。体調が悪化する紀雲禾は林旲青を頼ります。紀雲禾の体はもう限界で、霊力が暴れて脈も乱れ、首筋に金色に輝く稲妻のようなものが浮かび上がる機会も増えていました。林旲青は見るに耐えず、紀雲禾の薬を探しに行きます。

感想

どこまでも純粋で真っ直ぐな長意の行動は全て紀雲禾を思ってのことで、いかに長意が紀雲禾を想っているかがわかります。ただ、そんな長意の真っ直ぐさが意図せず紀雲禾を苦しめているのも事実なので、報われない2人に心が痛みます。

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第14話:九尾の狐

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人間界の町。紀雲禾は長意を連れ、中秋節で賑わう町へとやって来ました。

長意は初めてのお祭りに大喜びで、金魚釣りの景品に貰った赤い糸の腕輪を嬉しそうに眺めていました。すると、願掛けの木を見つけた紀雲禾は、長意に願掛けの木について説明します。

願掛けの木は七夕の短冊のように願いごとを書いた赤い布を木に吊るすと、願いが叶うというものでした。早速、紀雲禾は長意と一緒に願いごとを書いて木に吊るすことにしました。

“愛する人が幸せに生きられますように”と書かれた長意の願いごとを紀雲禾が読み上げたところ、店主に願いごとは口にすると叶わないと注意されます。慌てて紀雲禾は新しいものを用意しようとしますが、長意が欲しがる物を全て買い与えた紀雲禾にもうお金は残っていませんでした。

仕方なく紀雲禾は新しいものを買うのを諦め、長意にお金がないことを悟られないよう願いごとは口にしないと神に届かないと適当な言い訳をします。純粋な長意はその言葉を間に受け、“愛する人が幸せに生きられますように”と大事で叫ぶのでした。

そんな長意の姿に心を打たれた紀雲禾は今にも泣きそうな顔で長意を見つめ、鮫珠のある胸を押さえます。その後も2人はお祭りを堪能し、名残惜しそうにする長意を紀雲禾は町外れの家へと連れてきました。

そこには紀雲禾たちがお祭りで買った沢山の品が飾られており、紀雲禾と長意は2人の未来について語らいます。次第に別れが現実味を帯びてきたところ、長意は金魚釣りの景品に貰った赤い糸の腕輪を取り出して紀雲禾の腕につけました。

長意はかつて紀雲禾が話した赤い糸で結ばれたら添い遂げられるというのを覚えており、これでどこにいても紀雲禾を見つけられると話します。そして、長意は今世だけでなく来世も一緒に生きるという意思を紀雲禾と共有し、長意と紀雲禾は来世でも再会することを誓いました。

宿営に戻る時間が迫った紀雲禾は仙術を使って長意を眠らせ、汝菱がつけた禁錮符を取り除くと長意を林旲青に託します。紀雲禾は1人で宿営に戻り、長意を逃したことを姬成羽に謝罪しました。

しかし目を覚ました長意は紀雲禾の身を案じ、紀雲禾の元へと戻ってきてしまいました。当初の計画では林旲青が長意を宥めて逃すはずだったものの、紀雲禾の命を諦めきれない林旲青はわざと長意を逃していたのです。

紀雲禾は長意に連れられるがまま森を走り抜け、崖の前の開けた空間に辿り着きます。仙師府の追っ手はすぐそこまで迫っており、追い込まれた紀雲禾は残酷な手段しかないと、長意の胸を剣で刺して崖から突き落としました。

その直後、紀雲禾を追ってきた姬成羽が率いる仙師府の者たちと汝菱までもが現れます。汝菱は命令に背いた紀雲禾に憤慨し、紀雲禾を殺すよう皆に命じました。

紀雲禾は姬成羽たちと激しい戦いを繰り広げますが、汝菱が放った矢が胸を貫いて動かなくなります。しかし次の瞬間、紀雲禾の体は宙に浮かんで一回転し、着地した紀雲禾の様子は一変していました。

紀雲禾の目は赤く光り、9本の尾が生えた九尾の狐と化したのでした。

感想

九尾の狐となった際の紀雲禾は首筋に赤い稲妻のようなものが浮かび上がっていましたし、恐らくこれは地仙の卿舒けいしょの能力なのでしょう。だとすると、紀雲禾は天仙の林滄瀾りんそうらんの能力も扱える可能性が高く、今後の展開が楽しみです。

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本ページの情報は2023年12月のものです。最新の情報は公式ページまたは動画配信サービスにてご確認ください。