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【サイコだけど大丈夫】1話~8話ネタバレ見どころ。童話の裏に隠された真のストーリーとは!?

サイコだけど大丈夫 アジアドラマ
© Netflix,lnc.

【サイコだけど大丈夫】1話~8話ネタバレ見どころ。幼い頃に両親を亡くしたガンテは養護施設に入れられることを知り、自閉症スペクトラムの兄サンテと共に2人で生きていくことを決意しました。サンテの面倒を見ながら生きていくことに必死で、1度も自分の人生を生きたことのないガンテ。そんなある日、幼馴染のムニョンとの再会をきっかけに、少しずつガンテの人生は変わり始めることに。ムニョンは著名な童話作家であり、一見成功しているかのように見えるものの、生まれつき”感情”がありません。そんな愛を知らない不器用な2人は、反発しながらも次第に惹かれ始めていき……。

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【サイコだけど大丈夫】1話~8話ネタバレ

【サイコだけど大丈夫】1話~8話ネタバレ見どころ。童話の裏に隠された真のストーリーとは!?

ムン・ガンテ(キム・スヒョン)は幼い頃に父親を亡くし、母親は何者かに襲われ殺害されてしまいました。

目撃者はただ1人、ガンテの兄サンテ(オ・ジョンセ)だけでした。

しかし、サンテは警察の取り調べで「”蝶”が殺した、詳しく言えば自分が殺される」と、絶対に犯人については話そうとしなかったのです。

それ以降サンテは、母親の亡くなった時期(春)になると、”蝶”に襲われる悪夢を見るため、蝶から逃げるべく引越しを余儀なくされていました。

ある年の春もまた、サンテが悪夢を見始めたことから新たな地へ引っ越すことに。

今回は幼馴染のナム・ジュリ(パク・ギュヨン)の勧めもあり、地元の精神病棟で働くことにしたガンテ。

新生活をスタートさせたガンテの元へ、幼馴染の童話作家コ・ムニョン(ソ・イエジ)が現れ、生活は一変します。

ムニョンは以前イベントで会ったガンテに対し、強い興味を抱き追いかけてきたのです。

ガンテに近づくための手段を選ばぬムニョンは、彼の働く精神病棟で童話教室を受け持つための条件として、今まで1度も近寄らなかった父親の散歩までも受け入れます。

ムニョンの父親は地元の精神病院に入院しており、脳腫瘍の手術が必要となった時ですらムニョンが病院に来ることはなく、父親は”もう死んでいる”と言っていた。

看護師のナム・ジュリ(パク・ギュヨン)に付き添われ、父親の散歩をするムニョン。

ところがムニョンの顔を見た父親は「死ね、怪物め」と、叫びながらムニョンの首を締めあげたのです。

周囲にいた看護師などによりムニョンの父親は取り押さえられましたが、隣では涙を流しながら笑い続けるムニョンの姿がありました。

そんなムニョンを気に掛けるようになっていくガンテ。

実はガンテは感情のないサイコパスなムニョンから逃げた、幼い自分をずっと後悔していました。

その一方で、ムニョンは感情がわからないものの、ガンテといるうちに様々な感情が湧き出してきて戸惑います。

自分を殺して生きてきたガンテもまた、真っ直ぐぶつかってくるムニョンに対し次第に惹かれていくのです。

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【サイコだけど大丈夫】1話~8話の見どころ1

ムニョンの絵本が持つ本当の意味

このドラマでは、ムニョンの描く童話に多くのヒントが隠されています。

彼女の描く童話絵本は子供向けではあるものの、非常に奥深い真のストーリーがあります。

悪夢を食べて育った少年
悪夢に悩まされていた少年は、大人になり悪夢を見なくなりましたが、幸せにはなれませんでした。

この少年は魔女に悪夢を見ないようにお願いして悪夢からは逃れたものの、自分で嫌な記憶を乗り越えなかったため幸せにはなれなかったのです。

このストーリーは、ムニョンが悪夢に悩まされていることから、自分を重ねて描かれたものでしょう。

事実、彼女は母親の悪夢に悩まされており、実家の”呪われた城”から出た後は悪夢を見ることはありませんでしたが、母親の呪縛からは逃れられず幸せにはなれていませんでした。

ゾンビの子
感情がなく食欲だけがある男の子は、人目につかぬよう地下で育てられ、息子のため何とか食糧を集めていた母親。

しかしついに食糧も底をついてしまい、母親は自らの身体を差し出すことにしました。

そしてその時、初めて男の子は「お母さん、暖かいね」と言葉を発しました。

子供が望んだものは、食べ物だったのか、母親のぬくもりだったのか……。

いつも空腹だと言うことを口にするムニョン。

単純に食欲旺盛なのかと思われたものの、これも人からのぬくもりを求めていたムニョンの本心が隠されていました

これにはガンテも、母親からの愛を十分に感じれなかったという重なる部分があり、絵本を読んで涙を流していました。

春の日の犬
気持ちを隠してばかりの犬は、木の下に繋がれていてもとても明るい性格で、”春の日の犬”と呼ばれていました。

ところが、昼間楽しそうに遊んでいても、夜になると人知れず泣いていました。

本当は春の日の犬はヒモを切って野原を走り回りたいと思っていたものの、あまりにも長く繋がれているうちにヒモの切り方を忘れてしまったのです。

この話は、ムニョンの母親による呪縛について描かれたものでしょう。

その後ムニョンは、幼いころ母親から切らないよう言われていた長い髪をバッサリ切って、母親の鎖を切ったと表現しました。

これもガンテには重なるところがあり、母親からサンテを守るよう言われ続けてきたことで、自らの人生を捨てサンテのために生きてきたところが、鎖に繋がれているように捉えられます。

このように本作ではムニョンの描く童話の中に、彼女の隠した真の意味が込められているので、その意味を考えながら観ていくと、新たな発見があってまた違った楽しみ方ができます。

絡み合う人間模様

ガンテとムニョン

この2人の不器用すぎる恋愛は観ているものを釘付けにするほどで、【サイコだけど大丈夫】の最大の見どころと言っても過言ではないでしょう。

ガンテと思わぬ形で再会を果たし、彼への強烈な所有欲を掻き立てていくムニョン。

最初こそ反発していたものの、次第にムニョンの自由な生き方に惹かれていくガンテ。

互いに足りない部分を補足しあい、一緒にいるうちに2人とも笑顔が増えてきました。

上手くいき始めたように見える2人の関係ですが、それぞれが抱える自身の問題がこの関係の障壁にならなければいいのですが……。

ガンテとサンテ

亡き母親の言いつけに縛られて生きてきたガンテと、自閉症スペクトラム障害で真っ直ぐな心を持ったサンテ。

母親から十分な愛情を受けられなかったとずっと感じていたガンテでしたが、サンテとの会話から自分の記憶が歪曲していたことが判明します。

これを機に、母親からの愛情を思い出したガンテはサンテとの絆も強くなり、より兄弟愛が深まったように感じました。

ところが、サンテは徐々にガンテとムニョンが距離を詰めていることに気付き、ガンテを取られるのではと感じ始めるのでした。

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【サイコだけど大丈夫】1話~8話の見どころ2

ガンテの抱える闇

ガンテは亡き母親から、障害を抱える兄サンテを守るために産んだのだと言われ、武術を学ばされたのも全てサンテのためでした。

その後、母親が殺害されガンテは兄弟2人で生きていくことを決断します。

それからのガンテはサンテの面倒を見ながら生きてくために働くだけの生活を送り、自分の人生など諦めていました。

サンテが職業訓練校で問題を起こせば保護者として謝罪に行き、自分の職場でも問題が起きればどんなに理不尽であろうと、退職金をもらえるのを理由にクビを受け入れたり。

こうやってずっと自分を殺して我慢しながら生きるその姿は、あまりにも痛々しいものでした。

これらはガンテの強い責任感もありますが、何よりも母親からの言いつけという呪縛にとらわれているからなのでしょう。

ガンテの肩の荷が軽くなる日がいつかやって来るのか……。

ムニョンの抱える闇

ムニョンも作家の亡き母親からの呪縛に悩まされており、それは母親が原因で悪夢を見るほど。

母親はムニョンを可愛がっているようにも見えますが、自分の思い通りに育てたいと強く思っていたようでした。

髪を切らないように強く言ったり、城の外の者と深く関わるのを嫌がっていたり。

何故そんなことをしたのかについては現時点では明らかになっていないものの、悪夢を見たムニョンの怖がり方から、相当恐ろしい思いをしてきたことが見て取れます。

また、母親の死についても謎が多く、精神病棟で患者から娘と間違われた際には驚いた様子で「戻って来たの?」と発言しました。

いつもムニョンの記憶の中の母親は顔がはっきり見えないのは、彼女がもう母親の顔を覚えていないからだとすれば、突然母親が現れて驚いたとしても不思議ではありません。

だとしても、死んでいるはずの母親に戻ってきたかを確認するのは奇妙です。

徐々に判明するであろうムニョンの母親についても、注目ポイントの1つです!

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【サイコだけど大丈夫】1話~8話の感想

童話作家という今までになかったヒロインの設定が斬新で、その童話がさらにストーリーを奥深いものにしているのが面白いなと感じました。

このドラマは映像の撮り方が非常に上手く、ストーリーの世界観をとても綺麗に表現しているので、それだけでも1度観る価値がある作品だと思います。

1話の冒頭は童話から始まったためファンタジー要素の強い作品かと思われましたが、本作も【梨泰院クラス】(2020)のように、現代社会の問題などを取り上げているため、リアリティに富んでいて共感できるのも観やすいポイント。

主人公ムン・ガンテの自らを犠牲にしながらも兄サンテのためにひたむきに頑張る姿には、応援したくなるものがあります。