【孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜】64話・65話・66話のあらすじとネタバレ感想。今回の騒動を知った諫官たちは、表向きは夜間に城門を開いた門番を糾弾しつつ、遠回しに徽柔を非難します。曹丹姝は趙禎に、徽柔を宮中で何日か静養させたあとで李瑋のもとに返してはどうかと提案しますが……。
64話のあらすじネタバレ
趙禎に謁見した李瑋はひざまずいて謝罪し、徽柔の心には梁懐吉しかいないと話します。
趙禎は李瑋を咎めず、ひとまず帰しました。
今回の一件を知った諫官たちは、表向きは夜間に城門を開いた門番を糾弾しつつ、遠回しに徽柔を非難します。
そんな中、趙禎に辞職を願い出た富弼は、世継ぎを決めて欲しいと諫言するものの聞き入れてもらえませんでした。
（ここで富弼のテロップ死が入ります）
曹丹姝は趙禎に、徽柔を宮中で何日か静養させたあとで李瑋のもとに返してはどうかと提案します。
趙禎は他に良い方法が思いつかず黙認しました。
李瑋が徽柔を迎えに来ると、徽柔は会いたくないと叫び 近くにあったハサミで自害しようとします。
母の苗心禾は急いではさみを奪い、徽柔を李瑋のところに戻らせないでほしいと趙禎に訴え、もしも聞き入れてくれないなら自分も徽柔と一緒に死ぬとまで言いました。
趙禎はひとまず李瑋を帰らせます。
その夜、苗心禾は宦官都知の任守忠に、徽柔が離縁できるよう趙禎を説得してほしいと頼みました。
任守忠はこの結婚は趙禎が決めたものであり、大臣も全員一致で賛成したため離縁は難しいが、別居させることなら難しくないと言い、自分が李瑋を説得すると申し出ます。
結果、李瑋は自身を糾弾して罰を求め、趙禎に離京を願い出ました。
趙禎は李瑋ひとりを悪者にするのは気が引けましたが、苗心禾の強い訴えもあり、李瑋を離京させることにします。
そんな中、朝議で司馬光が徽柔と懐吉の行動を非難しました。
徽柔は懐吉を守るため、自分1人で罰を受けようとします。
64話の感想
これは……とても難しい問題です。
楊氏が夫婦の契りを無理強いしたのは間違いなくNGですが、徽柔のしていることも、楊氏サイドからしたら不倫でしかありません。
徽柔に非が全くないとは言えない以上、謝るべきことは謝らないと。
だから、楊氏に謝罪しに行った曹丹姝の判断は正しいと思います。
ただ、徽柔を李瑋のところに戻すのは賛成できません。
曹丹姝は徽柔の名節が汚されることを心配しているのでしょうが、無理に李瑋のもとへ帰せば、名節うんぬんの前に徽柔の心が壊れてしまいます。
一方、裏で動いて別居に持って行った任守忠がナイスプレー。
彼は太后に仕えていた時からめちゃくちゃ有能でしたからね、さすがです。
65話のあらすじネタバレ
徽柔が起こした騒動により、梁懐吉の上官は責任を取って辞職しました。
また、徽柔と李瑋を別居させるべく独断で動いた任守忠も、曹丹姝から厳重注意を受け禁足を命じられます。
結局、李瑋が離京する件は、大臣たちが反対したせいで白紙になってしまいました。
徽柔は曹丹姝に会いに行き、懐吉はどうなってしまうのかと心配します。
すると、曹丹姝は徽柔を垂拱殿（朝議を行う場所）の前へ連れて行き、朝議の様子を見せました。
朝議では司馬光をはじめとする大臣たちが、梁懐吉が徽柔を惑わせたとして激しく批判。
その裏付けとして、梁懐吉が宦官の服ではなく文官の衣で徽柔と外を出歩いていたことや、外で李瑋だと誤解されても否定しなかったことなどが挙げられます。
その弁論を聞いた徽柔は、衣の件は確かに事実だが自分が命じたことであり懐吉は悪くない、と曹丹姝に訴えました。
曹丹姝はただ、「どうすべきか分かるはずよ」とだけ答えます。
徽柔は梁懐吉を守るためには、自分が李瑋のところへ戻るしかないと決断しました。
一方の趙禎は、大臣たちを納得させるためにも徽柔を守るためにも、梁懐吉を西京へ赴任させることにします。
翌日。
梁懐吉は、徽柔を李瑋のもとへ送り届ける途中で隊列から抜け 赴任先の西京へ向かいます。
するとそこでは、尚美人（趙禎のかつての側室）と養子の洛洛が暮らしていました。
それから日が経ち……。
宮中に帰省した徽柔は、梁懐吉のことが忘れられず自殺未遂騒動を起こしてしまいます。
65話の感想
李瑋が離京する件は白紙に戻ってしまいました。
結局、 徽柔は李瑋のところへ戻るしかないのですね……。
李瑋は根が優しいから徽柔が嫌がることはしないだろうけど、楊氏が問題なんですよね。
66話のあらすじネタバレ
徽柔の自殺騒ぎの後、趙禎は張茂則を西京に遣わせ、梁懐吉を宮中に連れてこさせました。
その目的は、重陽節の日に参内する徽柔に引き合わせて徽柔を安心させるためでした。
しかし、 梁懐吉は徽柔と会うつもりはなく、お互い遠くからひと目見るだけで十分だと思っていました。
重陽節の当日。
梁懐吉は参内した徽柔を遠くから眺めていました。
その気配に気づいた徽柔は梁懐吉のもとへ駆け寄ろうとするも、梁懐吉は逃げ去ってしまいます。
梁懐吉に会えなかった徽柔は、公主宅に戻った後で焼身自殺を図りました。
その知らせを受けた趙禎と曹丹姝は、急いで梁懐吉を向かわせます。
梁懐吉は徽柔を助け出したものの、今度は楊氏が自殺騒ぎを起こしました。
楊氏も楊氏で精神的に追いつめられていたのです。
梁懐吉に助けられた楊氏は、「本当は、憎い私を焼き殺したかったはずだ」と言い放ちます。
梁懐吉は誰であっても助けていたと言い、また、自分が楊氏に憎まれるのは当然だと受け入れました。
そんな梁懐吉に楊氏は、「どうか公主が騒ぎを起こさないよう説得し、李瑋に平穏な暮らしをさせてほしい」と懇願します。
その後、李瑋は趙禎に謁見し、梁懐吉をこのまま徽柔の元に置いて欲しいことと、嘉慶子を側室として娶らせて欲しいとお願いして認められました。
66話の感想
1つの婚姻で、こんなに多くの人が苦しむことになるなんて……。
楊氏も李瑋も根は悪い人ではないので、苦しむ姿を見るのは胸が痛みます。
ただどうやら、李瑋は嘉慶子とうまくいきそうで良かった！
彼には幸せになってほしいです。
梁懐吉は徽柔のもとに残ることになりましたが、大臣たちがまた騒ぐのではないかと心配です。