「卿卿(きょうきょう)日常」36話・37話・38話のあらすじとネタバレ感想。山賊に襲われた李薇は蘇慎と侍女たちを守るために自ら囮になり山賊たちを引き付けて逃げます。夜になり李薇は1軒の山小屋に助けを求めますがそこは山賊の根城だったのです!
36話
蒼河鎮へ
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道中、山賊に襲われてしまった李薇たち。李薇は蘇慎と侍女たちを守るために自ら囮になって山賊たちを引き付けて逃げ……。
蒼河鎮に逃げついた蘇慎と侍女たちの話を聞いた尹崢は役所に捜索を頼むとともに自ら李薇を捜しに行きます。夜になり、李薇は1軒の山小屋に助けを求めました。ところがその山小屋は山賊の根城だったのです!
しばらくして尹崢が兵を引き連れて山賊の根城に踏み込むと、李薇は自力で逃げ出した後でした。李薇は山賊たちが食べていたキノコが毒キノコだと指摘し、山賊たちが動揺した隙に逃げ出していたのです。
その後、山中で1人で泣いていた李薇は松明が近づいてくるのに気づきました。その松明の持ち主は尹崢だったのです!李薇は尹崢に抱きつきました。
蒼河鎮に戻り、李薇は尹崢からの手紙は受け取っておらず、安曦元から山賊襲撃の話をされたと話します。その話を聞いた尹崢は尹峻と安曦元の企みだと確信するのでした。
尹崢は尹峻を外に呼び出して胸倉を掴み、これ以上李薇を政争に巻き込んだら命はないと言いました。その後、尹崢は尹岸に”尹峻の経費に疑念 帳簿の確認を”という手紙を出します。
尹岸は川主に”尹峻は自分の功績を誇張しているようだ”また”武祥は大きい地域だから尹峻は交際費がかさんでいるようだ”それとなくと伝えるのでした。
その後、安曦元は和夫人から呼び出されて経書を書写して心を静めるように命じられます。安曦元が身重なので難しいと答えると、和夫人は侍医を4人立ち会わせると言いました。安曦元は仕方なく書写します。
その頃、蒼河鎮では尹崢が高熱を出して倒れてしまいました。また尹峻は安曦元からの屈辱的に書写をさせられたという内容の怒りの手紙を受け取ります。
手紙を読んだ尹峻が予定を切り上げて都に戻ろうとしている時、蘇慎と里長が武祥に来て医者を探してほしいと懇願しました。尹峻は2人が帰った後、県令に武祥から医者を1人も出すなと密かに指示するのでした。
都に戻った尹峻は川主に尹崢のことを尋ねられますが、ただの風邪で数日滞在を延ばすとのことと答えてごまかします。結局、県令が蒼河鎮に派遣したのはヤブ医者ばかりで薬を処方されても尹崢の熱は下がりません。埒が明かないと思った李薇は薬ではなく食事で熱を下げると宣言します。
病の噂を聞いた蒼河鎮の民たちも食料を届けてくれ、李薇の食事療法で尹崢の熱は下がりました。都では和夫人が宮中で”川主は尹崢を辺境でそのまま死なせる気だ”という噂があると川主に訴えます。尹崢が本当は重病だったとの話を聞いた川主は倒れてしまうのでした。
その後、川主は蒼河鎮に侍医を派遣し、尹崢に帰還命令を出します。尹崢が都に戻った後、川主は尹崢に病が治ったのならすぐに執務に戻るようにと言いました。また尹峻には3ヶ月の休暇を出して”行いを正し人格を磨くべく家で休め”と言ったのです。
36話の感想
過去には尹嵩に利用されてしまったこともあった尹岸でしたが、今回はいい仕事しましたねー。
また薬が手に入らなくても食事で熱を下げた李薇はさすがです!
37話
尹岐の帰還
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夜になり、同じ床につく尹崢と李薇。尹崢が李薇が新川に来たばかりの頃に尹崢が死ぬことを願っていた話をすると、李薇は自分の口で尹崢の口をふさぎました。
尹崢がおもしろがって何度も自分が死ぬ話をすると李薇はそのたびに自分の口で尹崢の口をふさぐのでした。そうしているうちに夜は更けていき……。
翌朝、尹峻は許しを乞うために早朝から川主に面会を求めていましたが、許されずに部屋の外に立ったままでした。尹崢と尹岸はその横を通り過ぎて川主に朝の挨拶に行きます。
尹岸は川主の部屋から下がる時、尹峻が尹崢を見殺しにしようとしたことを非難しました。そして尹崢と尹岸が立ち去ろうとすると、尹峻は尹崢と自分は庶子として息を潜めて生きて来たところが似ていると言います。
すると尹崢はそれを否定し、自分は尹峻のように兄弟を傷つけないと言って立ち去って行きました。尹峻が長時間待っているとやっと川主が部屋から出てきますが、尹峻に戒めの言葉をかけた後に倒れてしまいます。その後、病床の川主に、川夫人は最愛の息子であった尹嵩を流刑されたことを恨んで冷ややかな言葉をかけるのでした。
川主には7日間も面会ができず、家臣の中には世継ぎの話を持ち出す者も出てきます。尹崢と尹岸はそんな家臣を叱責するのでした。
そんな中、川主が倒れた知らせを受けた尹岐が都に駆けつけました。平民となった尹岐は衝立越しに病状を伺いますが、川主が咳込むのを聞いた尹岐は思わず衝立を越えてしまいます。尹岐は来月は誕生日ですと言って川主を励ましました。川主は尹岐が誕生日を覚えてくれていたことに感激するのでした。
その後、川主は回復し、和夫人、淳夫人、尹崢、尹岸、尹岐、尹崽との食事の席で来月李薇を正式に正室にすると言いました。そこへ尹峻が安曦元を連れて挨拶に来ます。
川主は尹峻の来訪を喜ばず、身重なのだから早く帰って休めと言って帰らせました。歓迎されなかったことが悔しい安曦元は屋敷に戻り、街の産婆に頼んで川主の誕生日と同じ日に出産すると宣言します。誕生日当日、安曦元は男子を産みました。川主は初の男孫に喜び、尹峻が名づけを頼むと考えておくと答えるのでした。
37話の感想
病がきっかけとなり、川主が尹岐と和解できたのは不幸中の幸いでしたね。
それにしても安曦元は街の産婆に頼んで出産を早めるとは……命がけで川主に取り入ろうとする姿勢がすごいです。
38話
霽川での試練
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川主は尹峻の屋敷を訪れ、身を修め心を磨くために民情の視察に同行するように言います。その後、川主は尹崢には自分が民情の視察に発つ前に李薇を正室にする儀式を執り行うように言いました。尹崢は儀式の前に霽川に行って李薇の父に会いたいと言います。
また川主は民情視察中の朝政代行を尹崢に命じると言い、太子の私印を手渡すのでした。尹岐と上官婧は郝葭の露店を訪ねます。上官婧の尹岐と郝葭の仲への疑いはすっかりなくなっていました。
尹崢は李薇の実家を訪ね、李薇の父に改めて正室として李薇を娶りたいと申し込みました。娘を案じて婚姻に反対する李薇の父に尹崢は「何でもいいのでお申しつけを」と言います。
李薇の父は最初に鶏小屋から卵を取ってくるという課題を出しました。尹崢は鶏と格闘の末、卵を取ってきます。次の課題として薪割りをするように言われますが、尹崢は李薇の父よりうまく割って見せるのでした。
最後の課題として、李薇の父は尹崢に山から槐の花を摘んでくるように言います。李薇の父は山には狼が出ると言って脅しますが、尹崢はそれでも張り切って山に入って行くのでした。
夜になっても尹崢が山から戻らず、心配した李薇の母は猟師に捜索を頼みます。しばらくして怪我をした尹崢が猟師とともに槐の花を持ち帰って来ました。猟師は帰り道で狼に出くわし、尹崢が怪我をしてまで自分を守ってくれたと言います。
婿として認められた尹崢は翌日に霽川の礼に従って役所で手続きをした後、月老廟に生涯の愛を誓いに行くのでした。
38話の感想
今までもこの作品の中によく出て来た”3つの試練”が尹崢にも課されるとは……無事に山から帰って来て婿と認められて本当によかったです!